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異変

ーー-あの事件…それは魔族が相次いで《人族化》したという事件だ。


人族化した者は魔力量が大幅に減少し、敵対している人族の姿に変わるといったことが起こる。


そしてそれには…《四天王》も例外ではなかったのだ…







「--ということで今回四人呼んだのは《人族化》についてだが…」

時の魔王がジーアスいう。



「はい!はーい!ぼくからしつもーん!人族化したら殺していいのー?」

と幼稚な声。彼は四天王序列四位《神速》クー。



「それは私も気になるわ…。」

と上品な声。彼女は四天王序列二位《賢嬢》サーティル



「おいおい…がっつくな…みんな気になってるのは同じだ…!」

と威圧感がある声。彼は四天王序列三位《剣帝》ブレイン




「はぁ…進めろ。」


と気だるそうな声。 彼は四天王序列一位《無敵》ピーヅ


「むう…」 「ピーヅが言うなら…」 「…チッ」

とピーヅの発言により会場は静寂を取り戻す。


「よし、では本題だ。もし、同胞が《人族化》した場合は容赦なく殺してくれて構わない。

そしてもう一つ。どうやら人間が勇者召喚に乗り出したらしい。」


会場がざわつき

「えー…」「クッ勇者め…」「フッ…」と様々な声が上がる



「で?」



「で、だ。勇者は5人召喚される。そのうちの一人が この世界の者 という決まりがある。

今回の任務は、召喚紋が現れた人間を探し、”抹殺“することだ。」



魔王が言った途端「グハッ!」と突然ピーヅが苦しみ出した



『無敵の魔王が苦しみだした』と近衞達が動揺し始める


「ピーヅどーしたの?」


「うう…なんだ…?この感覚は…まるで自分が崩れている…?」


その言葉通り、異変が現れ始めた…魔族の証である額の角がみるみるうちに崩れていくのだ…


「こ、これは!?一体何が起こって…?」


「グハッ!」ピーヅの苦しげな声が響く…


「ハハッ!どうしたんだよピーヅ!苦しそうにして!」


その言葉すら聞こえていないのかピーヅは苦しみ続ける


「ッチ!無視かよ…お前はいつも…」


「おい!やめろ!ブレイン!」

切れそうになるブレインに止めに入る魔王


そう言い争いをしている2人を横目にピーヅは一人苦しんでいた…


------------


「ハァハァ…なんぜこんなことが…」


ッグ…痛みが治まったと思ったら魔力量が減っていく…?

なんだ…?この手の甲にあるアザは…?

もしや《勇者紋》か…!?


「だいじょぶー?」


「くっ!来るな!距離を置いてくれ…」

クーには申し訳ないが…今気づかれたらヤバイ…どうにかこのアザを…


「おいおい…なんだよ…」「ピーヅ様のご様子が…」


ガヤ…ガヤ…ガヤ…


『ドンッ!』


「黙れ!魔王令だ!慌てる気持ちも分かるが…ここはひとまず今のピーヅの状態を見るのが最優先だ…」



【ピーヅ:LV1 魔素値7000】

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