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図書

 1週間の入院の予定でしたので、購入したまま読んでいなかった本を持参はしました。ところが予想以上に待ち時間が多くてすぐに読み切ってしまいました。入院前は、好きなだけワイドショーをみるんだと思っていたのですが、その時間はリハビリの時間になってしまいました。それでもと思ってテレビをつけてみたのですが面白い番組もなくて、お金を払ってまで見るほどのことはないかと、ほとんど見ませんでした。持参したスマホでテレビを見ることも考えたのですが、何故か受信しませんでした。よくできたものです。

 暇な時間お世話になったのは、ラウンジにあった文庫です。そこに並んでいた本の裏表紙を見ると、公立図書館の廃棄のシールだったり、リサイクル店の値札が貼られている古い本ばかりでした。それも、何か読み物があるのは、有難いことでした。


 最初に手に取ったのは、五島勉氏の『ノストラダムスの大予言Ⅳ』です。オカルト雑誌の特集では何度か目にしたことはあるのですが、五島氏の本を読んだことがなかったのです。今から35年も前にどんなことを思っていたのか知りたくて、読んでみました。

 昭和57年に書かれた本です。この年には、イギリスとアルゼンチンがフォークランド島をめぐって紛争が起きています。世界が平和平和かと言われれば疑問符が浮かびますが、世界大戦が起きるかと言われればそんな気配もなかったような気がします。そんな世界情勢の時に、10年後には世界大戦が起きて核兵器よりも破壊力のある超兵器によって、ヨーロッパが壊滅状態になるとか。その後、太陽に象徴される日本によって世界は統治されるって、なんだかおめでたい内容で結ばれていました。読み物としては楽しいものでしたが、無事に21世紀を迎えてる今となっては、フィクション以外の何物でもありません。

 それよりも太陽が支配するって、ノストラダムスは今の太陽光発電の様子を見てそんなことを言ったのではないかと思ってしまいました。


 次に手に取ったのは、香月日輪さんの『エル・シオン』です。ご存知の方はご存じなんでしょうねぇ。私は今回初めて拝読しました。内容は、ある少年がひょんなことから神霊を復活させて暴君をやっつける話。なろうにも連載されていそうなファンタジーですが、書かれたのは今から20年ほど前です。

 仲間を増やしていったり、神霊の力で最強の軍隊を手に入れたり、楽しいお話でした。それとは別に最近お話を読むと、表現の仕方に意識がってしまいます。自分でファンタジーのお話を書く気もないのに、変なところに意識が向いたものです。

 細かい設定を書き込まない。単純なストーリーながら一ひねり。最後に実は…的なエピソード。理解できても、まねできるものではありません。


 病院探検もかねて、「患者さんのための図書館」にもいってみました。産婦人科と内科病との間、分娩室前にありました。8畳ほどのスペースに並んでいるのは大人用の文庫本だけでなく、子供用の絵本や学習漫画なんかも並んでいました。お母さんが出産時に、上の子がこのスペースで本を読みながら過ごすのかというのは、私の勝手な想像です。

 スペースの隅には、退院時に本の寄付を求める箱がおかれていました。そのせいでしょうか、本棚には最近の本がおかれていました。その中から、『ちょっと今から仕事辞めてくる』を借りてきました。

 映画の宣伝を見ていて、興味があった本です。ブラック企業に勤める主人公の前に、謎の人物が現れるお話。ラウンジで読んでいて、思わず泣いてしまいました。他の人がいなくてよかった。孝行したいときに親は無しとか、墓に布団掛けてもしょうがないとか。そんな言葉が浮かんだお話でした。


 1日に1冊のペースで本が読める。入院してよかったのはこのくらいでしょうか。

 

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