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手術の翌日

 手術が終わった時、先生にお聞きしました。

「麻酔っていつ切れます」

「時間的にもう切れているはずだけど」

「麻酔が切れてこの痛さなら、鎮痛剤だけで何とかなりそうな気がします」

縫合した後、ギプツで固定された足はそれほど痛みません。麻酔が切れていたこの程度なら、なんとなく服薬だけでしのげそうな気がしました。


 朝起きると、ギプツの中がどことは言えずに痛みます。鎮痛剤は手元にあったのですが、朝食前に服薬するのは気が引けました。頓服だから、いつ飲んでもよかったのかもしれませんが。朝食をいただいてから、薬を使いました。

 さてカフェイン依存症としては、ここでコーヒーで一服したいところです。同じ階のラウンジに自動販売機がおかれています。そこで購入してもよかったのですが、手持ちに不安がありました。

 入院中に多額の現金を手元に置いていて、紛失してもなんだと思って、ほんとに少額しか持っていなかったのです。その代り、スマホには電子マネーが少しあり、財布の奥底にクレジットカードがあります。それで缶コーヒーを購入するためには、1階のコンビニまで行く必要があります。

 今の自分は腕には点滴、足はギプツの車いすの患者です。まぁ、病院内だし何とかなるでしょうとコンビニ出発しました。

 ナースセンターの前のをそんな状態でエレベーターに乗っても、誰も何も言いません。1階でエレベーターを降り、コンビニに向かいました。ところが、点滴の支柱を支えながら車いすを操作するのは、思った以上に難しいものでした。病院の入り口付近であたふたしていると、職員方に声をかかられました。コンビニまで行きたい旨を伝えると、コンビニの入り口まで車いすを押していただきました。別れ際

「点滴終わりそうですから、早く帰った方がいいかもしれませんよ。血液が逆流するかもしれませんし」

ギャー、そんなの見た目が悪いです。缶コーヒーを1本買ってすぐにエレベーターに向かいました。

 またまたオタオタしていると、別の職員の方に声をかけられました。エレベーターに乗せていただいてその方とは別れました。病室の階に降りると、事務の方が電話で話しています。なんと、私をエレベーターにに乗せた後、心配して私の階の職員の方にちゃんとたどり着いたか確認していただいたようです。

 ご心配をおかけしました。


 そうこうしているうちに、回診になりました。

「痛みはどうですか?」

「痛いです」と私。

「痛いでしょうねぇ。」と、先生がにやにやしています。母に三日で帰ってこいと母に言われたことについての、嫌味でしょうか。

「でも先生、ここにいても家にいても痛いのは一緒でしょ」と私。この言葉を聞いて、そこまでして家に帰りたいのかとあきれ顔でした。

 

 

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