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田植え

 父が勤めていたころ、田植えは人様に頼んでやっていました。家で苗を作り、田植え専門の方を農協に紹介していただいていました。我が家に田植え機がやって来たのは、父が定年退職してからのことです。父も田植え期の操作がしんどくなったのか、昨年から亭主殿と交代しながらの田植えとなりました。

 田植えの前には、育苗箱を苗床から切り取る作業があります。いくつかある育苗の方法の中には、簡単に苗床から育苗箱が持ち上げられる方法もあるそうです。ですが我が家は昔からの方法です。中腰になり、ピアノ線の両方に取っ手が付いたようなもので、育苗箱の下の根を切ります。この作業、変な体制で力を入れ中ればいけないので、両親には負担になっていたよです。私が社会人になったころから、私の担当になっていました。今年は、いざとなったら片足でもやるつもりでいたのですが。

 「あんたいなくても、ジジババで何とかなるか」との母の言葉。試しにとジジババでやってみたら出来たとか。うーん、今までジジババが出来ないから頑張ってたのに。なんだか騙された気分です。まぁ、私が出来なくても亭主殿が頑張ればいい話ではありますが。


 田植え当日。洗濯物を干してしまうと何とも手持無沙汰です。手伝えなくても、自分で伏せこんだ苗の顔ぐらい見たいものです。松葉杖に帽子をかぶって出発です。普段歩いて5分の田んぼなど、気にもならない距離ですが、松葉杖だとなんと遠くに感じる事か。転ばないように、少しずつ慎重に歩きて田んぼに到着。見れば息子が、田んぼの中でバットよろしく竹の棒を振り回しています。何なっているのやら。

 せっかく田んぼに出てきたのにジジババには、

「見たとこ悪いから帰れ」だの、

「みせびらかすな」だの、人い言われようです。私だって、稲の顔見たかったのにねぇ。


 田んぼの中で遊んでいた息子が、尻餅をつき泥だらけになったタイミングで、一緒に帰って来たのでした。

 

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