のきのした
我が家の南側には、濡れ縁があります。その先にはコンクリートを打った犬走があります。犬走の隅っこには、私の趣味の季節の寄せ植えや、メダカの入った大きな鉢があります。
入院する日の朝、母に聞かれました。
「メダカはどうするの?」あっ、子供と自分のことでいっぱいいっぱいで忘れてました。さすが物言わない農作物を、長い間管理していた人です。せっかく冬越できたメダカたちを餓死させるところでした。
「1日に2回一つまみの餌をやって」そう私が言うと、さっそく母は餌を鉢にパラパラ。
「ねぇ、メダカたべないよ」
「そりゃそうでしょう。少し肌寒い朝早い時間には、藻にくるまってじっとしているんだから」そう説明すると、
「そうかねぇ」と笑っています。餌与えすぎて水が汚れそうだなぁと心配しながら入院したのでした。
帰ってきてから、メダカの鉢をのぞと元気に泳いでいます。何匹化は卵を抱えています。今年も何匹か増えるかなぁと、楽しみにしながらメダカを眺める日が続いていました。ふと見ると、秋に植えたビオラが萎れています。
「これ、ビオラにくれて」と、米のとぎ汁を母に渡しました。ぬかは植物に効くと思っているのは私の持論です。母に言わせると、ぬかをいきなり植物に与えるのは強すぎるといっております。でもねぇ、とぎ汁を与えても枯れたことはありませんから。
「あれ、もう萎れてた」という事は、私が入院中母が鉢物の管理としていてくれた様子です。農家に嫁いで云十年。さすがです。
水が減ってきていたメダカの鉢に、水を足すことにしました。メダカの鉢の隣に水の入のたペットボトルを、2・3日おきます。これで、カルキ抜きや鉢の水との温度を合わせます。水を足すときには、5分ごとに少しづつ足していきます。
水を足した次の日。5匹のメダカが浮いていました。また次の日には8匹。数日の間に、メダカたちは全滅してしまいました。水合わせに失敗したのか。真夏のような日が続いた後に、例年並みの気温になって、気温の変化についていけなかったのか。-8度の冬を越えたメダカたちが、この程度の気温の変化についていけないとも思いません。
メダカの寿命は自然の状態なら、初夏に生まれ次の年卵を産むまでの1年。人に飼われいれば2・3年と言われているよです。そういえば、死んでしまう何日か前にからえさを食べなくなっていました。自然に近い状態で飼ったために、1年で死んでしまったのでしょうか。
息子に頼んで、鉢の水をすべてくみ上げ底に沈んでいたメダカたちもすべて花壇に埋めてもらいました。
自分の趣味のことなのに自分で最後までできないとは、何とも歯がゆいことです。
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