表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1勤4休のスローライフ  作者: とむでし
2/5

家族設定

家族の二つ名はナイショです。

「じゃあ、サウスはお父さんね。」

「なんで俺がお父さんなんだよ。俺は言っちゃあなんだが、DTだぞ。お父さんなんか出来るかー。」

「だって、見た目お父さんなんだよ。ロールプレイだと思って、やってみてちょうだい。」

「ならばお母さんは、レスポールになるでござるな。ステータスの年齢的にもバランスが良い。」


 ケンジンの爺さんのノリが良い。

「そうなるとソニエルとリローは兄弟。ワシはジジイという設定になるでござるな。サウスのホームをベースにして、いろんなVRMMORPGに出稼ぎに行こうじゃあないか。」



 いろんな反対もあったが、ケンジン爺さんの口車に乗せられて、とりあえずやってみる事になった。


 ルールは

 一人1日しか働かない。

 一人働いたら次の人と交代。

 働いた稼ぎは1日で精算。

 稼ぎは五頭分して即日手渡し。

 その時ログインしていないメンバーの分は、チームの金庫で保管。翌日の支払い時に追加。

 ログインしていても、用事で参加出来ない時はこれに準ずる。

 自分の自由意思で働きたい時はご自由に。その際の稼ぎはメンバーとは関係なし。

 自分の稼ぎでメンバーの応援が欲しい時は交渉次第。


 なんか、一人が1日で5人分、稼ぎ出せるのが前提のルールだ。

 でも、当たり前です。私達は廃ゲーマー。RMTで生活出来るレベルなんだ。いろんな二つ名も持ってるよ。みんな嫌がるから言わないけど。


 まずは、私からスタートだ。みんなにカンパしてもらって、ウルなんとかヘカなんとかとか言うバカデカい銃を買った。以前からやっていたガンアクションのゲームだ。

 私にとってはハンドガンと変わらない。立ち姿勢のまま、どんどん打って行く。

 あーあ。ボルトアクションって面倒くさいな。セミオートを選べば良かった。

 そう思いながらも、この貫通力は気持ち良い。

 あっという間に敵の宇宙要塞にたどり着き、ボスにヘッドショットを決めてクリア。

 やはりこのウルなんとかヘカなんとかは、強力過ぎる様だ。


 ボスドロップを換金して帰宅。ウルなんとかを買った時より利益は出た。

「暫くは、リローはガンゲイルに通って貰わないとな。」

 ソニエルが言う。

「え、何で?」

「あったりまえだろう。へカートが高過ぎたんだよ。元が取れる迄は他の武器は買えません。」

「えっ、えっ、何で?今日の稼ぎは銃の代金より多かったよね?」

「確かにな。でも、それを5人で割って、五日分にしたら、いくらになると思う?」


「スミマセンデシタ」

「分かればよろしい。明日は、ワシが出陣しよう。なに、慣れているワールドで、武具も揃っているので準備は要らない。効率良くアイテムを狩ってくるでござるよ。」


 ケンジン爺さんが言う。爺さんが得意なワールドと言えば、ブンブン剣を振り回して、雑魚を無双するアレだろう。でも、アレってボスドロップ以外は宝箱しかアイテム出ないんじゃないの?


「爺さん、それは却下だ。とりま、アイテム収集を優先する。俺が出よう。出先は不思議のダンジョンだ。死に戻り前提で、初期装備で出る。帰還の羽だけ買ってくれ。」

 ソニエルが言う。

「何にしても明日だ。今日は楽しもう。」

 サウスはわかりやすい。





後3話。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ