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1勤4休のスローライフ  作者: とむでし
1/5

りらっくす。

失業中で、気休めに書いてみました。

箸休めにお読みください。

 平和そうな家族が、夕方散歩していた。

 優しそうなお父さん、お母さん、娘さん、後ろからはお爺さん。

 ご近所に挨拶して歩く。

「こんばんわー」


 見た目14才のリローは、村のみんなに挨拶する。

「やあリロー、今日は売り物あるのかね?」


「残念、今日はソニエル兄さんの番よ。多分村の入り口でやってるわ。」


 そう、リローの家族は、1日づつ交代で働くのだ。

 共同生活をする事で支出を抑え、自分の得意な事で利益を稼ぎ、得た利益を分配し、自分の好きな事に情熱を注ぐ。


 これが、この家族の契約だった。

 ネットの掲示板で知り合った5人が、共有していた意識は「働きたくないでゴザル」

 でも、何にもしないで、社会のゴミにはなりたく無い。


 そこでリローが提案したのが、RMT実装制度だ。4人掛かりで一人の装備を充実させる。

 その一人がVRMMORPGゲームでアイテムを狩りまくる。

 狩ったアイテムをRMTで処分してみんなで分配する。

 分配されたRMは個人の自由で使って良い。


 サウスが乗って来た。

「だったら、うちのホームをベースにしろよ。購入してしまったけど、広すぎて後悔していたんだ。みんなが住んでも不自由は無いと思うよ。」


「ワシは狩猟のスキルが使えるな。RMTには使えないが、ゲーム内マネーのトレードには有効じゃ。みんなの食事の調達にも役立つ。」

 ケンジンの爺さんがアピールする。この爺さん中の人はかなり若いんじゃ無いかな?


「ケンジンが材料を用意出来るなら、私の調理スキルが炸裂するわよ。食材を売るより、料理を売ったほうが利益率は高いでしょう。レートは低いけど、ゲーム内マネーもRMTの対象だしね。」

 レスポールも乗って来た。


 ソニエルはイマイチ乗り気じゃない様だ。

「なあ、リロー、それがうまく行くなら、何故今まで誰もやらなかったんだ?何か問題があったんじゃ無いのか?」

 流石ソニエル、気が付いている。


「そうです。このプロジェクトは、自分が儲けようとしたら、即座に崩壊するシステムなのです。自分の稼ぎの方が大きい、あいつは稼いで無い。そういう意識を持ったら、即座に転覆、崩壊します。」


 原始(理想)共産制。高等教育を受けた人ならば必ず学んでいるはずの社会制度。それを、ゲーム内で再現してみよう、と考えたのだ。


「このメンバー限定で、このルールで試してみませんか。5ヶ月やってみて、ダメならアウトで。途中我慢出来なくなったら自由離脱可、というルールで。」



5話で終わるのでご勘弁ください。

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