サプライズ
翔太との電話から一週間。未来はいつものように翔太の写真に語りかけ朝食を食べに降りた。
「おはよー! ママ」
「あら、珍しいわね。未来が一人で起きてくるなんて」
「何か今日は、目が醒めちゃったんだよー。私だってたまには一人で起きる事もあるもん」
「まぁ、これが毎日続いてくれたらママは未来を起こさなくて済むから楽なのよね~。あっ! そういえば言うの忘れてたわ。今日から二泊三日でお父さんと旅行行ってくるから! 未来あなた一人で留守番しててね。」
「はぁ~、そんな大事な事今言うかなぁ~•••。 ご飯は? 私明日起きれなかったらどーするのよ~•••。」
「キャンセルは出来ないもの。ご飯は、コンビニとかで買って食べればいいじゃない。それに、未来が今日みたいにちゃんと起きれば大丈夫よー。」
「えぇ~、そんなぁ~•••」
「さっ、早く未来ご飯食べないとせっかく起きたのに遅刻しちゃうわよ。早く食べて食べて」
未来は、母親に急かされ朝ご飯をすませた。
「ママ! お土産は絶対だからね! 忘れちゃ嫌よ!!」
「はいはい、分かったわよ。いってらっしゃい」
母親に見送られ未来は学校へと足を運んだ。
退屈な授業と男子からの度重なる告白を乗り越えて
未来は、家路につく。
その途中、今日から二日間両親がいないため家の近くのコンビニに寄り晩ご飯を買って家へと向かう。
家についた未来は、家の電気が付いているのに気付いた。
「あれ? 電気ついてる。ママったら電気消し忘れて行っちゃったのかな?」
玄関まで行き鍵を開けようとしたが鍵が開いているのに気付いた。
「もぅ~! ママったら鍵開けたまま出掛けるなんて不用心にも程があるよ」
玄関のドアを開けて家の中に入ると、キッチンの方から美味しそうな匂いがするのに気づいた。
「あっ! いい匂い! なんだぁ~、ママまだいたんだぁ。いるなら連絡してくれればよかったのにぃ~。もぅコンビニで晩ご飯買っちゃったじゃないの~」
未来は、部屋で服を着替えて
「もぅ~、ママ! いるならちゃんと連絡してよね!」
言いながらリビングへ行ったが、そこには母親ではなく
いるはずのない人が立っていた。
そこには、未来の大好きな翔太がいた。
未来は、驚いて少しの間言葉がでなかった。
次の瞬間、未来は、翔太に飛びついた。
「おっ! 未来! おかえりー!! 未来の大好きなオムライス作ったよー。早く食べな」
翔太は、未来の頭を撫でながら未来をギュッと抱きしめた。
未来は、涙浮かべながら
「な、なんで、お兄ちゃんいるの? いつ帰って来たの? なんで、帰ってるなら連絡してくれなかったの? お兄ちゃんのバカァ~~」
「ごめんごめん。朝母さんから今日から旅行行くから二日間だけでもいいから未来の事よろしくって連絡あってな、家に未来一人にしとくのは可哀想だし、未来の傍にいてあげなきゃなって思ってね! 未来には内緒で帰ってきたんだよー」
「もぅ~お兄ちゃんのバカァ~••• でも、お兄ちゃんに会えてよかった。ありがとうお兄ちゃん!」
未来は、顔を真っ赤に染めながら翔太に再び抱きついた。
「未来、早く食べなきゃオムライス冷めちゃうぞ。未来がコンビニで買って来た弁当はお兄ちゃんが食べるから」
「うん! 分かったよー。じゃ、いただきまぁ~す」
未来は、オムライスを口に運び味わいながら食べた。
「お! 美味しいよ! お兄ちゃん! お兄ちゃんの手料理初めて食べたけど、ちょー美味しいよー! お兄ちゃん料理も出来るなんてすっご~い!」
「よかった。未来の口に合って! お兄ちゃん一人暮らし始めただろー。料理ぐらいはするよ。人に作ったのは未来が初めてだけどね」
「私がお兄ちゃんの手料理食べたの一番なんだぁ~! 嬉しい。私も高校お兄ちゃんと同じとこ行ってお兄ちゃんと暮らしたいなぁ~! そしたら毎日お兄ちゃんの手料理食べれるよ~」
「あはは! それなら未来勉強頑張らないとだぞ」
「私、頑張るからその時はお兄ちゃんよろしくね」
それから二人はたわいもない話をしながら食事を終えた。
「おっ! もうこんな時間かぁー、未来そろそろお風呂入っちゃいな! もう沸かしてるから」
「えっ? お兄ちゃんは?」
「お兄ちゃんは、夕御飯の片付けしてから入るから、後でいいよ」
「待ってるから一緒に入ろう」
未来は、顔を赤らめてモジモジしながら言った。
「こらこら、未来はもう中三だろー! さすがに恥ずかしいって」
「前、お兄ちゃん一緒に入ってくれたのに〜」
「それは、小学生の時だろ! 未来は女の子なんだから恥じらいもたなきゃ! さ、入っておいで」
「わ…わかったよー。じゃ、先にお風呂入るね」
「はいはーい」
未来は、少し寂しそうな表情を浮かべお風呂へ入った。
その後、翔太もお風呂を終えて、
「じゃ、未来、そろそろ寝ようか? おやすみ」
そう言って部屋に行った。
部屋に戻ってベッドに入った時、翔太の部屋のドアがノックされた。
ノックしたのはもちろん未来だった。
「お兄ちゃん? お願いがあるんだけど、いいかな?」
「どうしたの? 未来?」
「お風呂一緒に入れなかったから… その代わり今日だけでいいから一緒寝てもいい?」
「寝るぐらいなら一緒に寝てもいいよー! 早くおいで」
「わぁ〜い!! やったぁー、ありがとう、お兄ちゃーん」
「ホント未来は、甘えん坊だな! ま、それが可愛いいんだけどね」
「あはは、だって、私お兄ちゃんが大好きなんだもーん」
「お兄ちゃんも未来が大好きだよ! 」
そうして、二人は手を繋いで眠りに落ちた。




