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サンブンのサン(0・6)

 図書館は面白い、と私のかつての友人や私の娘ならそう言うだろう。


 私自身はというと、別段面白いとは思わない。だが、図書館は価値のあるものだと思う。


 個人で図書館並みの書物を手に入れることは、なかなか難しい。だから、近くにそういう広場があれば便利だとは思う。知りたいことを調べるには、便利だと思う。


 だけど……


 これは娘に言ったら怒られるかもしれないが、本当に知りたいことは図書館には置いていない。


 たとえば自分とは何か、どうして今生きているのか、将来何をしたいのか、自分以外の人間にも本当に意志があるのか、今いるここは現実なのか、夢とは何なのか……


 そういうことは、誰かの一意見は置いてあるけど、やはり真理はそこにはない。


 それは、もっと近くに──自分の心の中の、鍵が幾重にもかけられた場所に置かれている。


 それをあけて、中に何があるのかを見るのが人生。私の中で真理となっているこれも、たとえばあの彼女から見れば、万能人願望のかつての友人から見れば、一つの意見でしかない。


 逆に、彼女の真理も、私にしてみればひとつのお話にしかならない。



 真理は、見るものによって違って見える。という持論も、やはり数え切れないくらいの数の、あの星たちといい小ぶなくらいな量の、ひとつ。


 それすらもまた、真理ではないのかもしれないが。




 そんなことを考える私は、今本を書いている。こんなことを考えながら書いている話は、純愛モノの小説だ。これも来年には図書館においてもらえるのだろうか。


 あの、本好きな彼女も、これを見るのだろうか。

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