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この人を探さないでください  作者: 天姫乃みこと


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20/20

第20話 最終回

「くそー橋本どこに逃げるつもりだ?」

聞き込みしても結果はゼロ。2日経ってしまった。俺は眠い中、地図を確認したが、見当がつかない。

あいつの知り合いは、いない。身請け先もない・・・いや、一人・・・あり得ない・・・

俺は、石川に電話をかけた。

「もしもし石川さん?」

『もしもし』

「石川さん!この前はごめん!ところで今?」

電話越しに電車のアナウンスが聞こえる。

「石川さん!今、何駅にいる?」

YAMAGATAステーションがかすかに聞こえた!

「山形駅!一人か?」

『・・・もうやめて』

電話が切れた。

「・・・とりあえず東京駅に行かねーと」

俺は急いで東京駅に向かった。

「もしもし中森?」

「長谷川さん!?心配しましたよ!」

「すまん!それより石川さんの就職先知ってるか?」

『えぇーっと山形って言ってました!』

「そうか!中森すぐにチケット取ってくれ!」

『なんで!?』

「いいから!」

『ふ〜んわかりましたよ〜なら私も行こうかな?』

中森はふざけた声で返してきた

「ふざけるな!」

『なんですか長谷川さん!取ればいいんですね取れば』

「何分のがあった?」

『あ、今なら3本め間に合います!10時です』

「わかった、お前もくるんなら、早く来い!」

『わかりました!』

俺たちは、東京駅に向かった。

「中森!こっち!」

中森と合流した。

俺たちは、東京から新幹線で、山形まで約3時間かけて向かった。

到着と同時に、石川さん電話をかけた。

『・・・・お掛けになった』

「くそっ!出なかった」

「チャットも返信なしです」

「まずいこといなったぞ・・・」

俺は、このまま雲隠れされるのではないかと不安になった。

どこを探せばいいのか・・・

「かかって来た!」

俺は、電話に出た

「石川さんどこ?」

『私の家に来て』

「住所は?」

『後で送ります』

電話が切れた。

「住所きました」

「そこか・・・」

「ここから20分です!」

「わかった!」

俺たちはタクシーに乗って彼女の自宅に向かった。

ドアの前に来た。

インターホンを押した。

「石川さん!」

ドアが開いた。

「どうぞ・・・」

顔が傷だらけだった。俺たちは、部屋に入り、周囲を警戒した。

「どうぞまだ何もありませんけど・・・」

「どうも・・・」

俺は、石川さんにどうしたのか訳を聞こうとした。

すると、部屋の奥のクローゼットから橋本が襲ってきた。

手にはナイフを持っていた。俺は咄嗟に避けた。二人を守りながらこの狭い部屋でやり合うのはキツかった。

「二人は出ろ!」

すると、玄関を橋本が塞いだ。

「お前らはここで全員死ぬんだ」

「落ち着け、橋本」

「まずは誰にする?」

緊迫した状況・・・どすれば奴を振り切れる?

俺は、まずナイフをなんとかしようとうまく間合いを取り、ナイフを護身術で落とした。そして橋本を組みを入れて倒した。

「いけ!」

中森を逃すことができた。

あとは、石川だけ。俺がなんとか・・・

「橋本、お前は一体、何がしたいんだ」

「僕は、静かに暮らしたい」

「じゃなんでこんなこと繰り返す?」

「僕を嗅ぎ回るからだよ。それ以外の理由はない」

「いいかげんにしろ!」

「なんでだ!僕は、悪いことはしてない!なのに嗅ぎ回る?」

「お前は、たくさんの人を殺した。危険に晒した」

「違う!全部山口のせいだ!」

「まだそれを言うか!」

俺はブチ切れた。

「山口がどんなやつかは知らんが、今までやったのは全部お前の責任だ!」

『ドサッ!』

俺の体に衝撃と鈍い痛みを感じた。

「うっ!」

息苦しい・・・

『ボタボタ』

何かが垂れる音がした。

赤い・・・

横を見ると、石川がナイフを持っていた。

「石川・・・お前」

「ごめんなさい!ごめんなさい!」

「どうして・・・」

俺は意識が少しぐらついた。呼吸も荒くなって息苦しい。

「もう、この人を探さないでください」

「石川・・・」

俺は四つん這いになった。

その隙に石川は橋本を連れて部屋から出た。

「待て・・・」

意識が遠のいてきた・・・

「中森・・・」

俺は倒れた。


数日後・・・

俺は病室で目を覚ました。

話によると、俺は、1週間眠っていたらしい。

あのあと、中森が逃げた瞬間、警察に通報し、即現場に到着。私を直ぐに見かけてはすぐに救急車を呼びここに運ばれたという。

あの二人は、近くの雑木林で遺体で発見された。死因は石川美来は、ナイフで自殺。橋本は、石川のナイフで刺殺されたという。

この連続殺人事件は思わぬの形で幕を閉じた。

死傷者11名を出した凶悪犯『橋本雅俊』の死体は、因果の報復を受けたかのように無惨で残酷だったという。

一方、悲しきヒロイン『石川美来』は、最後まで凶悪犯を愛し続けた。

ここまで悲しい事件はもう起きてほしくない。俺はそう思った。


後日、筒井からあるものが渡された。

茶色の紙封筒に入った50万円、石川があの時、渡すもんだった借りていたお金だった。

これを見た瞬間俺は思った。タイミングが違えば、別のエンディングだったかもしれない。

彼女を救って。橋本を法の裁きである意味救えたかもしれない。そんなたらればを言っても、仕方がない。

これは、俺が奴を探し始めてから起こった悲劇。

あいつは一体何だったのか?俺にはわからない。謎は深まる限り。

そして彼女の最後の言葉『もう、”この人を探さないでください”』はこの事件を早く終われせる鍵だったのかもしれない。

探してはいけないものもある・・・俺はそう思った。


「長谷川さん!終わりました?」

「中森、いま終わったところだよ」

「早速ですが、お金くーださい!」

「馬鹿たれ!そんなんでくれる訳ねぇーだろ!仕事しろ!」

「貴方を助けたの誰ですか?」

「病院の先生だ!」

「うわ!サイテー!」

「うるさいな!ったくもー!」


我々の生活に平和が訪れた。


『カランカラン』

「すみません・・・あの・・・迷い人の捜索をお願いしたいのですが?」

ご愛読ありがとうございました!

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