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この人を探さないでください  作者: 天姫乃みこと


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第19話 蘇る記憶

第十八章19話

「どうして・・・」

『お願いがあるんだけど、僕を助けてくれないか?』

「・・・」

『おーーい美来?あれ切れちゃった?』

私の鼓動が激しくなった。


〜橋本釈放前〜

「石川さん、助かるわーありがとね」

「いえいえ、お互い様ですから」

私は順調に仕事をこなしていた。社員とも仲良く連携を取り合って仕事をしていた。

休憩中

「石川ちゃんは恋人とかいないの?」

「いや〜過去にはそれなりに〜でも今は〜」

私の知らない記憶では子供まで出来ていた。それは言わないでおこう。

「そうなの〜若いし可愛いから、すぐにでも良い人が見つかるわよ!」

「そうですね〜もちろん理想がないわけではないですけど基本、誰でも良いですけどね〜」

私の心にぽっかり穴が空いてる感覚がした。

「最近、良い人と出会はないの?」

「あ、まぁ良い人と言うよりはしっかりした人なら」

私が思い浮かべたのは、長谷川さんだった。

「そう?いくつぐらいの人?」

「30〜35?ですかね?」

「あら、その人は、お仕事は?」

探偵と言うと変に思われそうな気がしたので私は「自営業の人で」と答えた。

「そう、まぁ自営業なのね・・・」

反応は微妙だった。

「まぁ若いうちはいろんな人と知り合ってみないとわからないわね」

「そうですね」

また心に隙間を感じた。恋?長谷川さんに?と思ったが長谷川さんには、中森さんがいるからありえないと思った。でも少しでも?そう考えてるうちに休憩時間が終わった。私は仕事に戻った。

仕事を淡々と進めて、1日が終わった。

あと少しで長谷川さんにお金を返せる。それと同時に私と長谷川さんは関係なくなる。そう思い心が苦しくなった。

『ピコン!』

通知オンと共にメールが届いた。

企業採用通知だった。ドキドキしながらタップをして開くと。『採用が決定致しました』

私はとても嬉しかった!これで人生やり直せる!そう思い私は、仏間のおばあちゃんの写真に報告した。せっかくだし次の休みの日にお墓参りでも行こうと思った。

お墓参り当日、私は、お墓を掃除して花を添え直し、手を合わせながらつぶやいた。

「おばあちゃん、私なんとか・・・なんとか無事に再出発できます。これからも見守ってください」

そして私は心明るく帰った。

それから仕事をして、長谷川さんに返すお金も揃い、これで最後かと思い事務所を訪れた。


長谷川探偵事務所〜橋本釈放後〜

「すみませーん!」

「あ!石川さん!」

「どうも!お久しぶりです!」

「ほんと!あれからどう?」

「無事に、就職先も決まって!」

「よかったね!それの報告?」

「あ、それもそうと、これを長谷川さんに」

「何?」

私は茶色い紙封筒を出した。

「貸してもらった50万です。そのうちの使った分を合わせてご返却に。どちらに?」

「えぇ!そんな!えっとちょっと待ってね今、長谷川さんいなくて」

「できれば直接お渡ししたいです。あと来週にはここを出るので」

「嘘!?どちらに?」

「地方の方へ」

「そうんなだ!それは直接がいいね」

そういって中森さんは電話かかけ始めた。

「あ、長谷川さん?いまどこですか?・・・石川さんがきててお金を返しにきたみたいです・・・」

すると私の顔を見て「会いたいみたいなんです。直接会ってお話ししたいそうで・・・」

私は少し恥ずかしかった。

「いえ、でもできるだけ早く良いそうで、1週間後、地方にいくらしく・・・就職先決まったみたいで・・・お願いしますよ〜』

中森さんが電話を切り申し訳なさそうに

「ごめんなさい、今日は無理みたいです」

「そうでしたか・・・」

「1週間以内には時間作ります」

「わかりました。ありがとうございます」

すると電話が鳴った。

「石川さん電話が鳴ってますよ?」

「あ、えっと〜・・・ちょっと失礼します」

「あ、お気になさらず!」

私は、採用先かバイト先かと思い電話に出るために事務所を出た。

画面をみると非通知だった。

怖かったが採用先かと思い出てみることにした。

「もしもし・・・」

『僕だよ、ワタル!電話番号変わってなかったんだね!』

どこか聞き覚えのありそうでない声だった。

「・・・・ワタル・・・どうして・・・」

『お願いがあるんだけど、僕を助けてくれないか?』

誰?とも言えなかった。なぜか頭が混乱している。

『おーーい美来?あれ切れちゃった?』

私の鼓動が激しくなった。全てを思い出してしまった!

私は、あまりの衝撃に涙がこぼれ落ち、腰が抜けてしまった。

「ワタルさん・・・」

『あぁ美来?よかったあのさ〇〇区に来てくれない?詳しい話は後で』

「・・・わかった」

私は、涙を拭い、事務所に戻った。

「どうしました?」

「いえ、嬉しくてつい」

「そうですか・・・あ、長谷川の件ですが、こちらからご連絡させていただきます!早急に!ね!」

「ありがとうございます」

「そうだ新しい就職先はどこなの?」

「山形です」

「そうなのね!遠いね」

「はいでもいいところだと話に聞いてます」

「そっか!ならよかったね」

「はい、じゃまた後日お伺いしますね。では失礼します」

私は事務所を出て、ワタルの元に向かった。


「あ、美来!」

「ワタルさん」

私は、走り出し抱きついた。

「ワタルさん、どうしてたの?」

「いろいろあってね。美来ごめんねあんなことして」

「気にしてないよ。こうして会えたんだから!」

私は、ワタルさんの胸に頬を擦り寄せた。

「ワタルさん、私達の子供、堕しちゃった・・・」

「どうして?」

「自分で決めたの」

私の中で長谷川さんの存在が戻り始めた。

「そうなんだ・・・」

「でもいい、あなたと一緒なら!」

「そう・・・ねぇ美来。俺と一緒に逃げてくれないか?」

「うんどこでも!そうだ!私、就職して地方にいくのだから一緒に行こう!」

「地方・・・もちろんだよ!よかったね!」

「ありがとう!いつもと違って塩対応じゃないね!」

「そうかな?せっかくなら今すぐ行こう!」

「待って、荷物を送らないとそれまで私の部屋にいて」

「・・・わかった。」

そういって私はワタルと一緒に部屋に戻り引っ越しの準備をした。


長谷川探偵事務所

長谷川さんが帰ってきた。

「ちょっと、長谷川さん!」

「今はそれどころじゃない!」

「なんですか慌てて戻ってきて!?それでいつにします?」

「橋本を見失った!」

「はい?橋本?あの件はもう終わったはずじゃ?・・・長谷川さん!?」

「聞き込みしてくる!」

「ちょっと!長谷川さん!・・・なんなんだよ!そうだ!、石川さんに新しい住所教えてもらわなくちゃ!」

チャットをしたが返信が来ない。そして長谷川さんは、2日間戻らなかった。

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