表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この人を探さないでください  作者: 天姫乃みこと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/20

第14話 長谷川捜索 筒井視点

長谷川探偵事務所 夜


「長谷川いいのか?市民を危険に晒して」

「大丈夫さ、筒井。あいつの居所はある程度、把握している。それに、この動画を見て実際に行動しても」

『ピコン』通知音が鳴った。

長谷川がスマホを持ち画面を見せたそこには地名が記載されていた。

「この通り、マークをしてない場所が出てくる。それに投稿するのに時間もかかるようにしてる。だから市民に危険はない」

「肖像権とかは?」

「そこは警察がなんとかしてくれよ」俺は長谷川の考えが読めなかった。

本当に見つかるのかもわからなかった。警察側でもお尋ね者として張っていたが、正直音沙汰もなければ真偽を疑う内容ばっかりだった。

「まさか配信者と知り合いだったとは」

「まぁ、一回ストーカー被害やらなんやらとね」

「警察に頼めば良いのに」

「信頼されてないんだよ警察は。それに本人達にも隠したい何かがあるからね」

「なんだそれ?」

「それがわからないんなら、警察のままが安全だな」俺は少しムカついた。

元同僚にバカにされて今の俺を否定されて気持ちだった。すると電話がなった。

「もしもし筒井です」本部からの電話だった。

『たった今、橋本本人から公衆電話から連絡があった』

「え!」俺は驚きのあまり声が出た。

長谷川もびっくりしてコーヒーをこぼす。「あチッ!」

『場所はお前達の2丁目だ!』

「わかりました。直ちに捜索します」

俺は慌てて長谷川にこの事を告げて事務所から出て公衆電話周辺を手分けして探すことにした。


「長谷川、ここら辺だとどこが怪しい?」俺は、無線で聞いた。

「俺のところはもうない。お前のところは50メートル先にある」

「わかった」俺は最後の怪しい場所に向かった。

周辺を探したが人影はなかった。「長谷川、ダメだ・・・」

応答しない。

「長谷川?長谷川、聞こえるか?」応答なし。

GPSは、探偵事務所にある。あいつ、事務所に忘れやがって。俺は携帯にもかけた。

「おい、長谷川!」

『この電話は〜』応答なし。仕方なく急いで事務所に戻ることにした

事務所に到着しても長谷川の姿はない。俺はすかさず本部に連絡を入れた。その後いつになっても長谷川は、戻らなかった。本部では、長谷川は、容疑者と接触。その時、一瞬にして連れ去られたのではないかと推測された。我々がマークしていた地域から、離れている可能性が高い捜査は振り出しに戻った。入り組んだ住宅地だったので防犯カメラは無く連れ去られたのかもわからなかった。

それから、3日が経過した。俺は、たまたま目についた長谷川が作った目撃情報捜索に目を向けた。案の定そこまで情報もなく全国各地に目撃されていた。その中、現場周辺を調べた。すると、5キロ離れたレンタカー屋周辺での目撃情報があった。写真は、橋本、本人だった。俺はその人にコンタクトをとり、待ち合わせをした。来ないと思いつつ時間になるまで待っていた。すると指定したアクセサリーを付けた女性が現れた。私は、すかさず声をかけた。目撃者本人だった。正体を明かして近くのレストランに入り話を聞いた。

「こちらの写真は?」

「はい、私が働いているレンタカーのお店で撮影しました」

「こんなにハッキリ撮影されてますが?」

「えぇ、思い切って納車する瞬間撮影しました」

「そのあと車は?」

「はい、別の系列店に」

「どちらですか?」

「それは会社のパソコンに」

「わかりました。ありがとうございます」俺は自分と彼女のコーヒ代をおき急いで本部に向かった。


車を突き止めた我々が辿り着いたのは、奥多摩周辺だった。ここからは警察の意地を見せる番長谷川ばかりに手柄を取られてたまるか!俺はそう息巻いていた。しかし捜索でもスムーズには行かなかった。奥多摩はダムや山林、廃墟トンネルなど捜索には骨の折れる場所だった。許可取りに難航したり天候に晒されたりと想像以上に時間がかかった。そしてついに何者かの遺体が見つかった。袋に入れられて、ダムの中に捨てられていた。

袋は穴が空き遺体はぶよぶよになって見るも耐えない姿になっていた。現場では、長谷川の遺体ということで捜索は終了した。結果は、後でわかるが、長谷川で間違いないと俺は思った。俺はものすごく悔しかった。あいつがこんなにあっさり死ぬとは思ってもなかったからだ。元同僚とはいえ共に同じ犯人を追い過ごした時間は長かった。だからこそいろんな思い出が込み上げてきた。それと同時に早くあいつを捕まえないともっと取り返しがつかない事が起きると思い気持ちを改めた。俺はまず事実を彼のアシスタントの中森さんに伝えることにした。

「もしもし、長谷川さんと共に捜査していた筒井です。お伝えしたい事があります。後日警察署までお越しください」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ