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アホみたいな青春の1ページ

 アオハルです(意味違)。

 気持ちいいくらいの青空の、ある晴れの日。

 なんてことない日常の一幕です。


 仕事で移動中にある光景が目に入り、それで思い出したことが一つ。


 職場の近所に、二年から選択式で介護関係の学科に進める高校がありまして、国道脇の歩道をジャージ姿の学生が二人一組で車イスを押す実習をしていたようです。

 私が通ったのは別の街(地元)の高校でしたが、それを見て高校時代の一幕を思いだしました。




 地元には進学校と就職校の2校があり、私は就職校の方に通うことにしました。


 大学進学を前提とした進学校とは違い、私が通った就職校は当時面接で「高校入りたくなかった」と言わない限りは入学できたというくらいの、お勉強に対してやる気のない子も入れたというある種の底辺校といえました。


 なので、入試問題5教科各60点満点で合計300満点中180点程度。つまり、全体の六割くらいしか取れなかった当時の私でも、担任から


「お前、なんでこんなに点数取れるのにこっちに来た(進学校に通わなかった)んだ?」


 などと言われたんですよね。


 いやまあ、進学校の方は合計300点中200点が最低ラインって言われたら、全体の七割ほど取らないと安全圏と言えないと思いましてね?

 地元の高校に通うのに、無謀な挑戦とかないよなーと安全牌を選んだのですよ。


 そんな、「頭悪くても入学できる」と言われていた高校での一幕です。




 いつのことだったか、午前か午後かも季節も忘れてしまいましたが、よく晴れた日だったと思います。

 その日は、車イス生活とその介護を体験する体験学習の授業でした。

 その時は、2台の車イスが用意されていて、出席番号順で奇数偶数に分かれて、そこから更に番号早い方が車イスに乗る方、番号遅い方が車イス押す方と分かれてました。


 実習の場所は、学校の敷地につながる舗装道路。一般の車は来ません。

 車イスを押すのに支障があるというわけではないのですが、年期の入った舗装道路はちょっとボコボコ(ボロボロではない)です。

 その上よりにもよって、乗る方がふとっちょ、押す方が身長低い方というバランスの悪い展開に。


 ふとっちょの私は気を利かせて身長低い方に提案します。


私「なあ、おれ重いから、おれが押す方になろうか? 代わるよ?」


相手「いいよ別に。早く(車イスに)乗れよ」


私「ほんとにいいのか? 大丈夫か?」


相手「いいから、早くしろよ!」



 別に、車イスでレースとかしている訳じゃないのですけど、他の連中はなぜか全速力で車イスを押していて、20mほどの距離を往復して次の組に交代するだけの体験実習が、なぜかバトンリレーみたいになってます。


 さすが就職校(底辺校)に通う男子高校生。バカですよね。


 授業中なんですよ? なのになんでリレーやってるんでしょ?

 賞品とかでるわけじゃないというのに。

 もちろん、男子高校生全てがバカなわけないですけどね。



 渋々車イスに乗る私。


 さて、準備はOK。

 アホなレースの始まりです。



相手「重いーっ!」


私「だから代わるって言っただろ!」


チビ「今すぐやせろデブ!!」


デブ「できるわけねーだろチビ!!」



 なにやってるんでしょうね? ほんと。



 そんな、クソったれでオモシロおかしいアホみたいな青春の1ページでした。




 現役の学生の方、もしこれを読まれましたなら、マネはしちゃいけませんよ?

 思い出すとき恥ずかしい思いしないように、別のことしましょうね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 熱いね~。 これぞ青春! (*゜∀゜)*。_。)*゜∀゜)*。_。)
[一言] 微笑ましい、実に微笑ましい(*‘ω‘ *)
[良い点] リレー化している状態で何も言わない先生もアレかもしれませんが、長閑な授業で微笑ましくて良いですね。
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