表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

さる姫の由来

頑張って書いてみましたので、よろしくお願いします。

むか~し、昔。

日本のとある国、とある場所にお殿様が小さなお城を建てたそうな。

お殿様は綺麗な綺麗な美人のお姫様を正室に迎えて、側室を娶らずに一途に愛したそうな。

小さなお城に仲良く睦まじく暮らすお殿様と正室の花那(かな)お方様はそれはそれは幸せにくらしていましたとさ。

めでたしめでたし。


……で、終わらないのがこの物語。

ここで終わっちゃあ、つまらない。

まだまだ序盤です。続きます。


小さなお城には、よく働く家臣に家来達が揃っていたので、そのお殿様が治める国は大層潤い、民もよく働き幸せな国だったとさ。

そんな幸せだらけの国に、さらに幸せなことが。

それはそれは仲睦まじい花那のお方様が懐妊された。

お殿様は大層喜んで、仏様の仏像に、熱心に無事に御子が生まれる様にお祈りしましたと。

その甲斐あって、光り輝く、それはそれは美しいお姫様が誕生しました。

そのお姫様は、沙々留(ささる)姫と名付けられ、お殿様とお方様に、家臣たちに国の民に、それはそれは愛されて育てられましたとさ。


ところが。

姫が三歳の時。

姫が病に罹ったとさ。

その病はなかなか治らず、どんな薬師を呼んでも薬が効かなかった。

お殿様はほとほと困り果てて、仏様にまた熱心に花那のお方様と一緒に祈られた。

お祈りに疲れ果てたお殿様が転寝をした夢の中に、何と御仏が現れた。

お殿様が夢中で姫を助けて下さるようお願いすると、仏様はこう仰った。


「沙々留姫のことを、これからは愛称で"()()"と呼びなさい。さすれば猿のように元気で風邪の引かない元気な姫として育つだろう」


夢から覚めたお殿様は病床で寝込む姫を、早速「さる姫や」とお呼びになった。

すると、熱で赤くなっていた姫の顔がみるみる顔色が良くなり、薬も効いてきて完治なされた。


かくしてここに、さる姫と呼ばれ続ける姫の誕生と相成った。


さる姫は以後元気にすくすくと成長し、()()()()大層な美人のお姫様に成長した。顔だけは、と書いたように、性格は猿のようにお転婆で、身軽で賢い姫となっていた。


そんなさる姫も、思春期の十五歳の姫となっていた。



とりあえず、ここまでお読み下さりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ