夢と戦った話をする
怖い話っぽい体験談あり。苦手な人は、気をつけて!
明けましておめでとうございます。
昨日、園児の甥っ子に腹を触られて、「あれ?何か入ってる?」と服をめくられ脂肪を確認されました。『鋼鉄のざる』です。
正月太りィィ!!!
さ、気を取り直して、正月に微オカルトな話をするぜ。
皆さん、寝てる時に金縛りにあったことあります?
え?起きてても金縛りになる?
それは病院行こうぜ!
それはさておき、私はあります。
最近はないけど、学生の頃に何度か経験がある。
あれ、ビビるよね。私、人よりビビりなんだ。
そんな私、最初に金縛りにあった時に、学んだんだ。
『金縛りにあってる時は、目を開けちゃいけない』ってね。
何故か。
目を開けたら、私の上に、『黒い袈裟着た坊主』が乗ってたからだよおおおお!!!
坊主といっても、どっかの変態破戒レイパー坊主が、当時JCだった私に夜這いに来てたわけじゃない。坊主が乗る(物理)も、これはこれで、恐怖だけどな。
どんな状況だったかというと、仰向けで金縛り中の私の上に、黒い袈裟の坊主が、覗きこむように乗っかり、なんか激しくお経みたいなのを唱えてくるんや。
ちなみに目の前に顔があるのに、なんとなくぼやけて判別はつかない。
こんなん、パニックになるじゃん?
しばらく経ったら、いなくなって体も動くようになったもんで、慌てて人のいる所に逃げたんだけど、あまりに怖くてさ。
その時に私は対策を練った。
まず、『金縛りの時に目を開けない』。
開けさえしなきゃ、怖いものも見ずにすむし。
そしてもう一つ。『仰向けで寝ない、寝るなら横向きだ』。
考えてもみてくれ。もしあなたが金縛り中の誰かの上に乗ろうとした時に、仰向けと横向き、どっちが乗りやすい?
仰向け一択だろ?
てなわけで、私はその日から、横向きで寝るようになったんだ……。
さて、それからしばらーく経ち、また同じ場所、同じ時間帯に寝ていた時のことだ。
微妙に、金縛りになったんだ。
でも、微妙だから、ほんのちょびっとだけ動く。
横向きだからかな?
私は、絶対目を開けるまいと、じっとしていた。
だけどね、なんとなく、まぶたを透けて、ベッド脇に真っ黒い人がいるのがわかるんや。
あれだ。コナン君とかで必ず殺人する時に現れる、真っ黒いやつ。
そいつがな、ベッド脇に向いて横向きに寝てる私に乗ろうとしてくる。
これ、乗られたら金縛り完成するんじゃね?と思った私。
やつが乗ってきた所を、(ふんっ!)と微妙に体を動かし押し返した。
やつは、ズルッと滑って乗れない。ざまあっ!
だが、やつは諦めない!また乗ろうとしてくる。私も(ふんっ!)と押し返す。
ズルッと滑って、やつは、乗れない。
だが、また乗ろうとしてくる。(ふんっ!)ズルッ!
乗ろうとして、(ふんっ!)ズルッ!
(ふんっ!)ズルッ!
(ふんっ!)ズルッ!
(ふんっ!)ズルッ!
なんだ、こいつ。【諦めない心】を持ちやがって……。
どこの勇者だ。
しかし、私とて、ビビり オブ ビビり。
絶対乗せねえ!!
そんなこんなで、攻防を繰り返し、いつの間にか金縛りは解けていた。
流石に諦めたようだ。
私は、親の所へ一目散に逃げていった。
そんなビビりの私も大学生になり、姉と二人で暮らすことに。
2LDKの新築マンションに住み始めたんだ。
このマンション、最初は何もなかったのに、近くに大きなマンションが出来てから、姉の部屋で怪現象が起きるようになったんだよ。
まあ、この話は今回のテーマに沿わないから語らないけど。
とにかく、ここで、私はまた金縛りにあった。
その時の私は、しばらく金縛りにあっていなかったから、かなり油断していた。
なんと、仰向けで寝てしまっていたんだ!
といっても、すこーし横向きになりかけた仰向けで、半金縛り状態。
右手だけ、なんとか動いた。
私はとにかく、目は開けなかった。
でも、何か乗ってたらやだなーとは思っていた。
そこで、なんとか動く右手で、目を閉じたまま体の上をさわって確かめてみたんや。
するとな、なんか、ある。
感触からいって、人の肌、だ。
それもな、超、つるっつる。すっべすべ!!
肌質最高。
もちろん自分の肌じゃない。服を着てるし。
私は、その肌をさわっていった。
すーーっとさわっていくと、かくっと折れた。
あ、肘だわ、これ。
誰かの腕(すべすべ肌)が、乗ってました。
流石に嫌だから、『どけ』と言ってみることにした。
「どけ~~(超低音)」
うっわ!!何故か、私の声が超低音のおじさん悪魔ボイスに!?
何これ、悪魔の腕なの?おじさん悪魔の腕って、こんなすべすべなの?!
怖いので、声を出すのはやめました。
これはもう、(物理)でどかすしかない。
私は、悪魔の腕を、右手でぐいぐい押した。
あ、こいつ、なんかつっぱって抵抗してくる!
ぐいぐい。(抵抗)ぐいぐい。(抵抗)ぐいぐい。(抵抗)……
それを繰り返し、なんとかベッドの下へ腕を落とした。
うん。たぶん落ちたと思う。
なんせ、ずっと目を閉じてるからさ。
でも、落ちたら、金縛りは解けた。
怖くてさ、とりあえず反対側向いて、横向きで寝直した。
その後、ベッドの下を見たけど、何もなかった。
まあ、リアルに腕が落ちてたら、そっちの方が怖いわな!
それ以降、嬉しいことに金縛りにはあってない。
金縛りってさ、体が疲れてる時になるっていうでしょ?
オカルトじゃないってさ。
で、私もその意見には賛成する。いや、賛成したい。
だって、霊だったら怖いじゃん!!?
私的には、あれは、夢だと思ってる。
夢の中身が、ちょびっと現実に出てきただけなんよ。
私、幼児の頃に夢遊病だったことがあるんだ。
子供って、わりと夢遊病になることがあるらしいから、それはいいんだ。
ただ、親は大変だったらしい。
どうも、毎晩泣き叫びながら、家中を走り回ってたんだと。
ちなみに、一晩だけ、その時のことを覚えてる。
ETだよ。
夢でな、ETが、追いかけてくるんや。
すぐ後ろまで、迫ってくる。
こちとら、幼児だからな。めっちゃ怖くてさ。
必死で家中を逃げ惑うわけ。
走って走って、母親の体をよじ登って……。
そんで、目が覚めた。
後ろを振り向いてもETはもういない。
そりゃそうだ。夢だし。
でも、実際に、私は家中を走り回って、親の体によじ登ってたわけで。
ほんと、小さな子供にETを見せたらいかんな!
たぶん、怖かったんだろうな。ET。
夢に見るほど。
まあ、それは置いておいて、話を金縛りに戻すとだな、金縛りの時に出てくるあれやこれやは、恐らく夢遊病の時に現実に出てきた夢の一部みたいなものじゃないかなあと思うんだ。
体が寝てて、脳は起きてるのが金縛りっていうけど、半覚醒状態だから、起きながら夢を見てるんじゃないかな。
いや、霊のこともある!という人もいるかもしれない。
実際に、霊だってこともあるかもしれない。(霊が実際にいるとしたら)
でもさ、私、ビビりなんよ。
だから、あれは、夢。not霊。夢。it's a ドリームな!!
大事なことだから、もう一度言うぞ。
霊だったら、怖いじゃんかあ!!?
みんなも、金縛りにあって何かを見た時はさ、この話を思い出してほしい。
特に、ビビりの人。
それさ、夢よ?
大丈夫!
夢!
あなたは、夢と戦っただけ!
私みたいにね!




