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異世界天使『俺が〇〇天使だって?』  作者: りんご!みかん!
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第16話 不動産屋とバニラ

 結局、普通に地面に降りたち、手加減をしたパンチを喰らわせ、決闘は俺の勝利となった。

 セカドの街に来るまでに、手加減できるように自身の力調整をしていたおかげで、男たちの気を失わせる程度で済んだ。

 骨折はなさそうだ。


 少しガヤガヤと質問攻めにあった。

 ギルド員が、俺の勝利が決まった後に直ぐに、奴隷商店の従業員を呼んできた。


 奴隷商店の人が俺に奴隷の首輪三つとカギを渡してくれそうになったので、買取をお願いした。


 こんな男たちなど現状、いらない。

 


 男たちは、Cランク冒険者だったようで、合計1000万円(J)で買い取りをしてくれた。


 冒険者は、Sランクが最上位、Fランクが最下位ランク。


S⇒A⇒B⇒C⇒D⇒E⇒F

Sランクは男爵貴族扱い

Aランクは準男爵扱い

B、Cランクは高ランク冒険者として、街に入る際の入門料が不要。

Dランクは、中級ランク

E、Fランクが駆け出し


であるようだ。



 酒場で今日は俺の奢りだと伝え、冒険者全員におごることにした。

 男たちに賭けて、失金した者もいるから、それについての配慮だ。





 少し、酒場で他の冒険者たちと会話した後、助けた女の子『ソフィア』と手を繋いで不動産屋に向かった。

 街案内してくれる人を冒険者ギルドに依頼しようと思っていたから、ちょうど良い。





~不動産屋についた~


「失礼します。家を買いに来たのですが」



「はーい。どうぞーおすわりくださーい」


 受付のお姉さんはバニラ色の髪で髪の長さはセミロングのふわふわな雰囲気の女性。

 ‎服装も全体的に落ち着いた雰囲気で。

 ‎おっとりした印象を受ける。


「あのー。今度、宿屋を開こうと思っていまして、それに合う家と、その家の近くに土地を買いたいのですが」 


 3人と一匹で促されたソファーに座る。

 因みに、ソフィアことソフィーの奴隷の首輪は、カギをチャカンッと入れて外してある。


 奴隷の首輪は、特殊な技術で作られている、マジックアイテムらしい。


「分かりましたー、宿屋向きの物件ですねー。それなら、2000万円から8000万円までご用意してますよー。土地は、1000万円の小さな土地から5000万円の大きな土地まで、ご用意してますー」


 中級ランクの不動産屋に来たためだろう、街は、基本的にスラム層エリア、下級層エリア、中級層エリア、上級層エリア、領主エリアの5つのエリアがあるが、羊皮紙に書かれている見取り図や場所の説明について、中級層エリアからしか物件がない。


 不動産屋の女性は、俺たちが羊皮紙を眺めている間に、飲み物の用意をしてくれていたようで、俺たちの前のテーブルに紅茶が準備された。


「どうぞ、お飲みください」


「はいっ。いただきます」


「いただきます」


「いただきましゅ」


「にゃぁー」


 ショコラの分もあるようだ。

 改めて思うけど、ショコラ、猫だよな?

 器用にスプーンを使い、紅茶飲んでるんだけど。



「安い家は、あまり立地とか家の中の状態とか大きさ、日当たりがーよくないですけどー。予算はどれくらいですかー??」


 今の所持金は、1億2000万はある。

 ‎

「家と別の土地合わせて1億円以内でほしいんですけど、可能ですか?」


「はーい。それなら何件かありますよー、すぐにご覧になりますかー??」


「はい。ぜひお願いします」


 受付のお姉さんが家に案内してくれることになった。

 ‎早速、1件目を紹介してくれるということで俺たちはお姉さんについて歩く。

 ‎しばらく歩くと、お姉さんが立ち止まった。


「1件目はここですー」

 ‎

 そう言って、お姉さんは一軒の建物を指さした。

 ‎

「おー」

 ‎

 そこにはなかなか立派な家が立っていた。

 庭も広く、2階建て。


 井戸も設置されており、日当たりも問題なさそうだ。

 洗濯に、日光は大事だからね。


「どうでしょうかー??この家なら、家の大きさも悪くないし、家の中の状態もいいとおもいますよー。中を見てみますかー??」


 お姉さんはそう言うと、ガチャッガチャッと鍵を開けて家の中を見せてくれた。

 ‎

「おぉー」

 ‎


 中もなかなかに立派だった、定期的に、このお姉さんが掃除にきているらしい。

 部屋数も多く、お風呂がある。

 ‎しかも、お風呂大きい。



「なかなかいいですね」


「ですよねー。わたしもおすすめの家です」


 

 家の前後に、庭があるような形みたいだ。

 宿屋を経営し始めたら、泊まりに来るお客さんが来る。


 荷馬車で来る人も多いだろう。

 家の前の庭が大きいのは助かるな。

 ‎

「ここ、もともと宿屋さんなんですよー」

 ‎

「それはいいですね」


「私も、この家なら宿屋として当たりだと思います」







 他にも見てから決めようということになった。

 因み裏庭は雑草だらけだった。


『流石に、そこまで、手が回りませんよー』と不動産屋のお姉さんが言っていた。


「では、次に紹介するのは庭は小さめで家の隣に馬車を置くスペースくらいしか、ないのですが、最初にお見せした家と同じ大きさの家をご紹介させていただきますねー」

 ‎

 お姉さんは、そう言って最初みた物件に鍵をして、歩き始めた。



お読みいただきありがとうございます

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