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光が消えようやく目が開けれるようになった。
シスターさんも先にこんな眩しくなるなら言ってほしかったよ…
「眩しかった」
『こんにちは』
「ふえ!?」
また変な声を出してしまった。
さっきまで一人だったのに私と別の違う声が聞こえたらびっくりするよ!
私が目を開けるとそこは、ついさっき見送ってくれた女神様の空間だった。
相も変わらず、机と椅子と扉と大きな鏡以外なにもない空間。
「あっイリアさん!えっなんでなんで?」
『お、落ち着いてくださいアイ』
私はついはしゃいでしまってイリアさんの手を握りぴょんぴょんジャンプしてしまった。
「あっごめんなさい」
ぱっと手を離し、身形を整える女神様。
私は向かい側の椅子に遠慮なく座る。
「なんで私またここに?」
『それはアイが教会の水晶を触ってくれたから私が意識だけ連れてきました』
さらっと恐ろしい事言ったなこの女神様…。
意識だけって事は身体はまだ水晶触ったままなのかな…怖っ!
『どうですか新しい世界は?』
「うーんまだ全然分からないから何とも言えないけど、今はわくわくしてます!」
『それならよかったです。ではアイ、クラス証をお渡ししますね』
女神様の右手が光だし、手の中から一枚のカードが現れる。
おぉファンタジーと思っていたら、そのカードが私の元へゆっくり飛んでくる。
きらきらと輝くクラス証を手に入れると、真っ白な証に文字が刻まれていく。
『そこに書かれるのはアイの全てです』
「えっスリーサイズとかも!?」
『ふふ…ご希望があれば』
「全力でお断りします!」
ちょっとした冗談だったけど、女神様は本当に話しやすい。
私が一方的に馴れ馴れしく喋っても嫌な顔をせず話を聞いてくれる。
まるで母のような…。母…?
あっだから女神様なのか!
これが母性を受ける者の気持ち…!
まぁよく分かってないけど
と、馬鹿な事を考えていたらカードが手元に落ちてきた。
『これでクラス証の発行は終わりです』
「なんかあっけないですね…いっつもこんな感じなんですか?」
『いいえ。アイだけ特別です』
にこっと女神イリアが笑う。
かー…勘弁してくださいよ可愛すぎだよぉ
「特別…なんですね」
『えぇ…また私に会いたくなったら教会に祈りに来てください。いつでも私は待ってますので』
「どこの教会でもいいんですか?」
『アイのためならどこででも行きますから大丈夫ですよ』
また笑う。
その笑顔は卑怯!毎日来たくなる…
はっこれが悪い女に貢いでしまう男性の気持ち…!
いやいやいや…。
「分かりましたまた話したくなったら来ますね!」
『私はこんな事しかできませんが、いつでも待ってますよアイ』
「うんありがとうイリアさん!じゃまたね!」
私は扉に入りながら手を振る。
しまったこの世界の予備知識を得ようとしたのに忘れてた!
あっ!と声を出してイリアさんの方を見たが時すでに遅し…。
「はっ!」
私はさっきいた教会に戻っていた。
手にはさっき渡されたクラス証。目の前には水晶…。
戻ってきてしまったか…。
まぁ色々聞きたかったけど、また会えるって言ったしこのまま流れに身を任せよう。
水晶部屋を後にし、シスターが待つ聖堂へと向かう。
そう言えばクラス証には何が書いてあるんだろう?