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『I』  作者: 朱希紘
1章
5/8

1-4

 「魔法はそこそこ使えると思うので魔法使いですかね」


私はそれっぽい事を言ってみた。

おじさんは、ほほうと答えた後私をジロジロ見てくる。


「まだクラスとか分かってなくて」

「なら次の街に着いたら教会に向かおう」

「教会?」

「あぁ。そこでクラス登録を行うんだ。そこでクラス証を手に入れれば晴れてその職業になるって訳さ」


 へぇーと納得した私。

つまり教会で免許証?みたいなの発行してくれてそれで私のクラスが分かるって事ね

なるほどなるほどと頷く私を見ながらおじさんが


「お嬢ちゃん相当箱入りだったんだな」


と、一言。

いや違うんです。私この世界来るの初めてなんです。

とは言えず、愛想笑い。

すると丘の頂上辺りまで来たところで私は驚愕した。


高さは私が知っている中では都内にある高層ビルぐらい高い城壁

私はつい、すごいと声に漏れてしまった。

今まで見てきたごちゃごちゃした世界ではなく。

異世界とはっきり認識できるもの。

こんな高い壁…私の居た世界の私の居た国にはなかった。


「ここらへんでは一番大きいとこだからな」


馬車が城壁に進むたびに高さのすごさが分かる。

すでに見上げないといけない。

首が痛くなる。


「すごいですねこれ…」

「ほとんどの国はこんなもんだぞ?」

「へ…へぇー…」


入り口の大きい門を到着した際に、門番の兵に止められる。

空港でよくある持ち物検査のようだ。

おじさんは兵隊の人に、私の事を知り合いの娘と言って同伴を許可された。


「ほう…また立派な猪の肉だ」

「そうでしょそうでしょ。今日はこれに加えて塩を持ってきました」

「よし通っていいぞ」


門番の人が、そう言うと私たちは街の中へと案内される。

中は本当にファンタジーの世界の景色だった。

石畳の道に、殆どの家やお店が石造り。

活気のある道は、お祭りの出店の感覚で食べ物や生活用品が売っていた。

日本の木造建築は少なく、まさに海外へ来たかのような景色。


「ほえー」

と、情けない声を出したら隣にいるおじさんが笑う。


「どうだこの街は?ここらでは一番大きいとこなんだ」

「いやーびっくりです」

「はっはっは」


きょろきょろしていて落ち着きがない私におじさんは馬車を止めて、恐らく焼き鳥のようなものを買ってくれる。

お肉が串に刺さっており、そこに少量の塩がついている。

香ばしい臭いが私のお腹を刺激する。


「ほら食べな」

「いや…でも私お金が」

「これは俺の奢りだ気にしなくていいさ」

「ありがとうございます…!」


おじさんは馬車に戻り、馬を歩かせる。

私は隣でもしゃもしゃと焼き鳥のようなものを食べる。

お肉が今まで食べたこと無い味がする。

しかし不味いわけではない。むしろ美味い


「うんまい!」


思わず声が出た。

おじさんは笑ってくれたが、歩いている人たちがこっちを向いて私は恥ずかしくなり顔が熱くなった。

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