プロローグ
平日の午後
やっぱり平日だから人が少ない。
商店街を通っているけど買い物に来たマダムしかいない。
時折すれ違うカップルに変な目で見られながら私は商店街を進む。
「制服はまずかったかな…」
胸元のリボンを見下ろしそう呟いた。
そう私は今ずる休みをしている。
朝家を出た後に、そのまま隣町まで来て一人で遊んでいる。
「こういうのをストレス解消って言うんだよねきっと。うん」
私は自分に言い聞かせるように商店街を抜ける。
抜けたその先は住宅街になっている。
その近くにある公園
私がいつも何かがあった時に来るところだ。
遊具自体は少なく、ブランコ、滑り台と砂場があるぐらいだ。
元々は近くの住宅街の子供たちが利用できればいいって言うだけで作られたらしい。
そんなことはどうでもいい。
今日ここに来たのは昨日の事。
昨日私は告白された。
「はぁ…気にすることなんて何もないのになぁ」
錆びれたブランコに座り昨日の事を考える。
突然呼び出された男子は、私の親友が好きな子だった。
『…俺…入学した時からずっとお前の事が好きだった…だから』
男子はそう言って私の手を握ってきた。
私は気持ち悪くてビンタ
そのまま逃げて一夜を過ごした。
正直男は嫌いだ。
あいつらはどうせやりたいだけの獣。
話してても面白くないし、たまにセクハラまがいなことをしてくる。
なにがいいんだか…。
かと言って女も女で苦手だ。
特にグループ抗争
群れなきゃなにも出来ないのはこれから社会で通用しないと思う。
なーんてこと考え持ってるからモテないんだろなー
あっでも昨日告白されたわ…。
「あーめんどくさい!ほんとめんどくさーい!」
ブランコ揺らしながら空を見上げる。
雲と飛行機とカラスが見える。
「私…なにやってるんだろ…」
こんなことやってる場合じゃないのに
「好きとかどうでもいいのに」
世界で独りぼっち
「全部なくなれば楽になるのかな」
『全部なくなればお前も居なくなるぞ?』
「それもいいかも…。あっでも誰からも気付かれず、私と言う存在を世界から消してくれても」
『了承した。貴様の願い叶えてやろう!』
「は!?ちょっとまっ」
一人で居たはずなのに
心の声だと思っていたのに
公園で一人だったはずなのに
目の前に黒いコートを着た青年が立っていた。
認識した瞬間私の体は、
青年が持っていた刃物で刺されていた。