映像なきテロップ
もう、こうなったらずっと俺のターンだ。(?)
今は、…冬か。温暖化の影響で(極めて灰色な日々を過ごしていました)カレンダーを見ないと、時制の一致をはかれない。Ifを遣っての構文などもっての他だ。
突然の告知だが、N県のとある山脈に位置するある山小屋に、盗聴機をしかけてきた。(盗聴自体は厳密に云うと法律違反ではないのですが、倫理的に問題があるので止めましょう。そう云う事をする人は、住居侵入罪など別ルートで捕まったりなんなり。ここらへんは作者自身の知識が曖昧なまま書いているので、もし捕まって訴えられても僕は一切の責任を取りません)
ちょっと組織絡みで
「ホワイトアウト」をやるときに必要だったのだが、撤去し忘れてしまった。
とりあえず、チューンを合わせて、耳を傾けてゆく……。
声が、聞える。誰か、いるのか?
「(声)……。セイジ…。私、もうあなたの肉棒が無いと、生きていけないの…。」
「(声)へっへっへ。じゃあとびっきりウマいやつをやるよ。」
(心の方の声)!?、どこのえろげー?っすか。
まだこちらの臨戦状態が調っていないッ。序盤から下か。援軍の到着はまだなのか!全員戦闘隊形に入れ。童○を守れ、童○を守れ…。
「ヨウスケの棒じゃあもの足りないのか?」
「何言ってるの、ああ何言ってるの。私はそんなに安い女じゃないわ」
「サラダ味じゃぁ、…もう、我慢できないのよ」
ってうまい棒かよ。いいじゃん、安価で美味しくて。まさにうまい棒じゃねえか?
ああん?、良心的なスーパーだとワンコイン(10円)きって、(9円で売ってるから)二本ずつ会計すれば100円で11本買えんだぞ。侮るな…。
「じゃ俺の、特性(食材からこだわった)魚肉ソーセージを1ダースプレゼントするぜ」
っあ、…そうっすか。せいぜい偽造と改ざんのないように頑張ってくれ。
「しかし、相変わらず外はひどく吹雪いてるな」
「(恐らくTVアナウンサーの音声)引き続き、県内ニュースです。はい、今日の県内積雪量、昨年に比べ大幅に増えております。特にZ地区などはこれからも多い積雪が予想されます。引き続き警戒を強めてください。
いやー。Z地区と言いますと、とくにM山(盗聴機しかけたとこ)、K山にも大幅な積雪が予想されると思います(?)ので、付近の皆様、また登山中の皆様、雪崩などに十分ご注意下さい。
続いては現役高校生のゴルフプレイヤー、如月洋介君に密着しました…」
「私逹、出られないわね…」
「無闇に動いて、遭難するよかましだ。雪崩に巻き込まれるかもしれないしな」
「そうよね。サラダが駄目なら、納豆もいいわよね!…(?)」
意義あり!
なんでこいつは…。なんで、今更ルネサンスしてうまい棒の話に戻るんだよ〜。orz
あっども。不覚にも俺と同様にして爆発寸前の淡い妄想を抱いてしまった皆様、心よりお悔やみ申し上げます。
つまり妄想乙。後で二次会やろ〜ぜー(泣)。
「知ってる?
この辺りってデるらしいわよ?」
pp(ピアニシモ:とても弱く。本文章では、ささやくように、の意。因に携帯電話でママと打つことで表示できる←AU)
「ばっ、バカ。こんなときにそんなこと言うなよ!」
fff(同様にしてフォルテッシシモ。非常に強く。そろっと自重します。)
「ガチャガチャって音とともに…、気が付いたら、いつの間にか…、山頂にい〜る〜の〜よー」(いかにも得意気に怪談話を口にする女性の声が聞こえました)
……。
って、リフトじゃねーか。
「ガチャガチャきゅ〜とふぃぎゅ@!」
(なんだか恐怖心に潰されて訳の分からないことを口走っていたので適当に吹き替えしておきました)
「あら、可愛いわね。毛布にくるまっちゃって〜。ふふ、お姉さんそう言ういじめがいのある子、大好きよ…」
いつの間にかSキャラに変わってるやん。
そして自分も関西弁にな(ry
(キヰィとドアの開く音の後、二人とは別のせちからい声が聞こえてきました)
「…殺那さん。もうそこら辺にしてあげなさい。ひかえーいひかえーい。皆の衆、この『誰よりも美しき私』が目に入らぬか〜」
「…きっ、君はきさ」
「頭が高ーい!」
「へへー」
変なの出てきた〜。
(この時、予備動作としてテンションを二段階上げる事が出来、更に望むならモンスターカードを一枚伏ておくことが出来る)
「さ〜て。来週のサ○エさんは〜」(まるで強引に全てを終わらせるような口調で)
「殺那さん。うまい棒(納豆味)あげるから勝手に日曜日を終わらせないで」
「ふっ。誰よりも美しき天才ゴルフプレイヤー如月洋介とは、僕のことだ」
「ヨウ スケ、君。違うわ、これは浮気じゃないのよ!」
…二人は付き合っていたとか婚約関係だとか、もしかして、昼ドラ的展開か?
ってか、だとしたら勝手に日曜日終わらせる前に、これを先に言えよ。
やはり笑点→○子ちゃん→サ○エさんは最強コンボか?
しかも話が噛み合ってないし!破綻寸前だと云うことを、心しておけ。
「……殺那、たん。はぁはぁ……」
そうか、まだセイジが壊れたままだったか。てか、もう許してください。
「なんで?なんでだよ!
こんなに愛していたのに。こんなに……。こんなに……」
え?
何か、いきなりシリアスに…。
「殺してやる……。
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやるコロ助やる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやるゴルフクラブ殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」
いきなりEVAきたー。
(何か展開が急すぎるとか、全然人間関係の描写がなってないとか俺のコメディに求めなさんな。お願いだから)
「ちょっと。謝るから。許して、お願い。包丁を置いて、貴方に似合うのは、ゴルフクラブよ」
…。さりげに格好いい事言ったな。
「ほぅ。ならゴルフクラブで撲殺すればよいと…」
キザなセリフが裏目に出た〜。
さぁ白熱してまいりました。今の奴には何事も効果をなさないのか〜?
(実況は極めて安全な位置からお送りしております)
「……。そうよ、私浮気したのよ。
うまい棒はうまいの。だけど、そこには、洋介君のアイがなかったのよ。でも魚肉ソーセージには偽りのないアイがあったのよ」(昼ドラ風)
「…はぁはぁ。
殺那たん…はぁはぁ」
「あれにか?」
「ごめん。間違えたわ、もう一回やり直させて」
やり直すのかよ。貫けよ。
なんやかんやで、
TAKE2
「私、全然悪くないわ。
…。セイジが強引に誘ってきて、断れなかったのよ。
そうよ、私のせいじゃないわ、全部セイジのせいなのよ」(やはり法廷での最強の武器は涙とでも云わんばかりの名演技で周囲を包み込むように)
悪女だ…。悪女がそこにいるw。
しかし、開き直ってから180度回転ターンして、もう一度弁解しなおすとは、相当高度なテクニックだな……。心底思う、傍聴(いや、盗聴か?)席にいてよかった。
「言いたいことは、それだけか?」
やっぱだめだったー。
「思い残すことが無いようにね〜。この世界で最後の最後のことばだからね〜」
駄目だ、セイジ同様完全にイッちゃってる。さぁ、どうする殺那たん。(あっ。俺ももう駄目かも)
「……。サクッ」
(極めて瑞々しい新鮮な音が聞こえました)
「痛い、よ〜う。
愛してくれて、嬉しいよ〜」
「おい、大丈夫か?
目を覚ましてくれよ、なぁ!なぁ!」
洋介が正気に戻ったか?
……全く、遅すぎるぜ。
「セイジー〜〜」
キター。
(刺されたのは)セイジかよ!
モンスターカード発動しちゃったよ(?)
「そうよ。シールドよ。ただの盾よ。あなたが刺したのはただの壁であり、盾であり、決して人間ではなかったのよ。そして私はこの一連の『器物破損事件』について何ら関与しなかったのよ」
S姉さん、本性が丸見え、丸聞こえですよ。ってかこの姉さんは狂っているのか?、それとも正気なのか?
「まぁ、それもそうか。僕、全然悪くないよね」
いや、悪いのはあんただって。お願い、気付いて。S姉さんの魔法に早く気付いて。それともお前は分かって言っているのか?
そうして、カチャカチャと何かをいじった音がして、数刻後、ドアが閉まった。証拠の隠蔽をしている時に聞こえる音とはこのようなものだろうか。回復の兆しを見せる冬空に向かってゆく足音は、確かに2つだった……。
二日後
県内の山奥で一人の男が死亡した状態で見付かったが、私はそれについてなにも知らない。警察はその男が愛人関係で悩み、自前の包丁を使って『自殺』に至ったとみて捜査を進めている。
蛇足ながら付け足しておく。
あの後、盗聴器は証拠として押収された。テレビによると、解体された状態で発見されたという。私は(警察に)逆探知される危険が自ら消去されることに喜んだが、既に逆探知された危険性もある事に気付いて、よくわからない、淡い気持ちにたなった。
「ピンポーン」
どうこう説明しているうちにお客様がいらっしゃたようだ。
はて…?
誰だろうか?
ガチャリとドアを開けると、そこには一組の青年と女性がいた。カプールであろうか?
男性は若々しく、よく見ると高校生のようであった。
なんと、この青年。
あの有名な、高校生ゴルフプレイヤーの如月洋介君ではないか、そんな大物が(スキャンダルを恐れずに)私の家にいらっしゃるなんて…、
何と感動したことだろう!
「あっ、こんにちは」
「こんにちは」(極めて感動的に)
「どうしました?」
「日本日報の編集長さん(私のこと)でいらっしゃいますよね」
「先日の記事の件で、お伺いしました」
「それはそれは。どうも。ところで、
『どうしてゴルフクラブを片手に?』」
「はははははは…」
如月君がにっこりと笑った。それはもう、あの、女性を虜にするという、あの、笑み。
「はは、はははは」
二人の笑い声は、天まで昇る勢いであった。
気合いで、ドアを閉めた。
あの、彼の神々しいスイング。ゴルフクラブが華麗に宙をまったのである。わたしは、音より速く、光と同等の速度で、受話器を構え、ボタンに三発だけの北斗百裂拳をおみまいしたのだ。
イッちゃった目付きと
「記事にされたら、困るんだよね〜」
という彼の言葉が、忘れられない。
えっ、落てない…?
そんな君の為に、よいジョークがあるぜ。
なぁ、トム?
今、俺がこれを語っている場所?
どこだと思う?
裁判所だよ。
俺はあれから、警察に捕まって彼らの道連れを食らった。事件の全貌を知る、重要参考人、としてね。たぶん、俺も刑務所行きの確率が高い。高ーい。
「静粛に!」
滅多に使うことの無さそうな木槌が、私に対して唸った。




