第4話昆虫好きは再会する
少し遅くなりました!
やはりこの時期は忙しい(^ω^;);););)(逃)
「ふぁ〜よく寝た」
朝を覚まし時計を見ると丁度9時を超えた所だった
これがもし平日なら何処かのラブコメアニメの主人公みたいに「遅刻だ〜!!」とでも言って家を飛び出すだろうが生憎今日は日曜日むしろ何時もより早い起床だ
「さてと確か正式ログインは13時からだったか」
それまで何をしようか?等と考えているとスマホから音楽が流れ始めた画面を見ると[美樹 桜]と表示されていた
『もしもし?キョウちゃn...』
「...この電話番号は現在使われていないか電波の届か無い居場所にあります」
ピッ...
面倒くさかったので咄嗟に切ってしまったが直ぐに折り返し電話が掛かってきた。
『もう!キョウちゃん!いきなり切るなんて酷い!!』
「...この電話番号はg」
『言わせないよ!?』
「流石に2度目は通用しないか、昔はトト□が居ると言えば信じる純心な女の子だったのに...」
『キョウちゃんと初めて会ったの中学校からだよね!?』
「朝から元気だなそんな大きな声出して、近所迷惑も考えろよ」
『いきなり正論!?』
電話の向こう側から息切れをした様な掠れた息が聴こえたどうやら本気で叫んでいた様だ
「で?どうしたんだ?」
『ふぅ、えっとね今日からネイオンが始まるからちゃんとキャラ作ったかなって思ってキョウちゃん昨日メールくれなかったでしょ!』
「そう言えば作ってそのまま寝たなと言うかネイオンってなんだ?」
『ネイオンって言うのはネイチャーオンラインの略称だよ!ってそうじゃなくてなんで寝ちゃうのよ!私との帰り際の約束はどうなっちゃったの?』
「睡魔に潰された」
即答でそう答えると電話の向こう側でガ━(◯Δ◯∥)━ンという顔をしてる桜の姿がの手に取るように分かった
『うぅ...キョウちゃんのバカァ~!』
こんな他愛もない会話をしばらく続けたあと13時からのログイン後に会う約束をしてから電話を切った
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「さて、じゃあ行きますか」
現在時刻12時59分
鏡夜はこれから出会うであろう向こうの世界の虫と人々への期待を胸にログインを開始する
...3...2...1
「〝ログインスタート〟」
その言葉と共に鏡夜の意識は【ネイチャーオンライン】の世界へと落ちて行く
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ログイン...完了 本人認証...完了 アバター同期...完了
〝ようこそネイチャーオンラインの世界へ〟
脳内にそんな言葉が流れたと思うと視界には見渡す限りの活気ある街並み広がっていた
「すげぇ...」
周りを見れば自分と同じ服装をした人が沢山居る
それぞれ、歓喜している者、驚いている者、はたまた感動して涙を流している者もいた
「想像以上だな...」
斯く言う鏡夜自身もこの光景に魅入っていた。しかし直ぐに桜との約束を思い出し約束の場所に向かうとしたがいきなり目の前にメニューウィンドが現れた
慌てて周りを見てみるがどうやら他の人達の目の前にも同様に現れているらしいその事を確認して少し落ち着いた鏡夜は突然現れた画面を見た
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【ゲームサービス初日限定ボーナスルーレット!!】
111 ❮3万G❯
222 ❮初期防具一式(各職)❯
333 ❮初期武器(改)❯
444 ❮スキルチケット❯
555 ❮経験値1.5倍チケット(30分)❯
666 ❮幸運の指輪❯
777 ❮サポートピクシー❯
備考
数字が高い程当たる確率が低くなっておりますまた、引けるのは一度限りですどうぞご了承の上お引き下さい
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画面を全て読み終わると鏡夜は躊躇う事無くルーレットのスタートボタンを押したすると数字が高速で回転し始めやがて止まった
「これ、また、桜に色々聞かれるよなぁ~」
出た数字は...
【777】
「めんどいな...」
そんな言葉を無視して出た数字に伴い賞品が具現化した
一瞬目の前が光ったかと思うとそこには浮かんでいる両手に収まりそうな程小さな人型をした妖精がいた
「こんにちはマスター」
どうやら言葉を話せる用にAIがある様だ、そんな事を思いつつ鏡夜は無難に言葉を返す
「あぁ初めましてよろしくな」
別段酷い言葉遣いをしたつもりは無かったが目の前の妖精は目に見えて不機嫌そうな顔をした
「ん?どうかしたか」
そこまで話すと不機嫌そうな顔のまま妖精は少し考えるポーズを取りしばらくするとまるで疑問が溶けたっとでも言わんばかりに手を叩いた
「忘れてました!アバターが代わっていたら気付かないですよね!」
そこまで言うと妖精は笑顔でシステムコールをした
「システム!サポートピクシーのアバター変更!」
一瞬にして現れた時と同系統の光が妖精を包み込みしばらくすると光が収まったそこには...
「では、改めて昨日ぶりですねマスター!」
鏡夜が名をあげたヘルプサポートAIの姿をした妖精が居た...
「...」
その姿を見て少しの間固まっていたが直ぐにその者名を口にした
「...あぁ昨日ぶりだな〝フリージア〟」
名を呼ばれた妖精 フリージアは楽しそうに鏡夜に笑いかけた
「随分綺麗に笑える様になったな...」
「はい!その事に付いてですが運営側からメールを預かっています」
言葉と共に鏡夜の前に再びメニュー画面が開かれた
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キャラクター名キョウ様
まず、この度【ネイチャーオンライン】をご利用頂きありがとうございます
そして現在の状況に付いて説明させて頂きます
今目の前に居るのは紛れもなくキョウ様が名付けられたヘルプサポートAIで間違いございません
何故この様な事になったかと申し上げますと通常では有り得ないヘルプサポートAIに個別名が付いていると言うエラーを発見し調べた結果AIの自力による自己意識の確立と感情の確立と言う極めて特異な状態となっているヘルプサポートAI個別名フリージアを発見しました
今後ともこのデータ解析のために最もフリージアの感情が動くであろう処置と対象をした結果この様になりました名目上は通常のサポートピクシーと変わりませんもし、不都合がありましたら運営GМまでご連絡下さい
運営開発部所より
追伸
調べていたら会話ログから分かったがフリージアが家族は居ないと言っていたがそれは間違いだ!このゲームに置ける全てのAIの基礎は私が作ったつまり私はこのゲームに存在する全てAIの父なのだ!この事はフリージアの記憶メモリーにも入れておいたのであしからず!!
謎の開発者Sより
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「なんか後、半滅茶苦茶砕けた文書になっていたが大体の事情は分かった」
言いつつ鏡夜この世界でのキョウは目の前の妖精 フリージアの前に拳を持っていき
「改めて、これからよろしくな!」
「はい!」
お互いの拳を打ち合わせた
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とある運営側開発所のひとコマ
「所長!例のAIの持ち主に出したメールに変な文章が追伸されていたみたいなんですよ大変ですよ!あんな失礼な文章一体誰が...」
現在開発所はその話で混乱していた何故なら万が一あの様な文章で相手に批判を買いAIを受けてくれなかった場合あの特異なAI フリージアを最良の環境で観測する事が出来なくなってしまうからだ
そんな不安とは裏腹に所長は爆弾を落とす
「気にするなあれをやったのは私だ!」
「「「あんたかい!!」」」
現在所にいた全員による全力のツッコミその迫力は凄まじい
「所長!あんたなんて事してくれてるんですか!?」
「大丈夫だ、問題ない。」
「大ありじゃボケェェェェ」
スパーーーーーーーンと言う何処からか取り出したハリセンで叩いた音だけが静まり返った開発所にこだました
どうも、龍人です今回も昆虫好きのVRММOを読んで頂きありがとうございます
やっとVRММOに入る事が出来ました少し早過ぎる気もしましたがサポートピクシーとしてAIのフリージアを復活させましたまた、サポートピクシーとなり感情を表に出せるようになり言葉遣いも自由になったため明るいイメージで書いています
更新は出来るだけ早くできるように頑張ります!
今後ともよろしくおねがいします