僕とそれぞれの中間テスト
久々ですみません。これから更新速度上げていく予定です。年内にある程度めどをつけて来年の夏ぐらいまでには完結させる予定です。書き方また変わってるかもしれないのは謝ります。
美雪ちゃんと葵さんとルイさん、3人の女の子と接触するようになってから少し時が経った6月の下旬、僕と葵さんの2人は4限終わりに、学内の図書館に居た。
『蓮君明日から中間テスト週間だねー。私生物と物理はまだ分かるんだけど、科学がさっぱりで辛いなー。いっつも寝てたしなー。化学式とか全然覚えられないー』
『僕も高校通信だから、受験科目以外はまともに勉強してないし数学辛いね・・・まさか経済学部がここまで数学使うとは思わなかった・・・経済学勉強すれば将来の役に立つんじゃないかって軽い気持ちで入ったのが失敗だった・・・関数や方程式の計算はまだしも、グラフ見るだけで気持ち悪くなるし微分なんてできっこないよ・・・でも、お互い卒業したいし頑張ろうね!』
『まさか大学の勉強がこんなに辛いとはねー。大学ってもっと遊べる場所だと思ってたよー。あーもうテスト勉強やりたくないよー。クレープ食べて帰りたいー。』
『今の時代就職難だから、大学でもある程度頑張らないとどこの会社にも入れないよ。だから頑張らないと。クレープはテスト終わってから食べよ!』
数時間後・・・
『あー久々にこんな勉強したよー。でも蓮君と一緒だからなんとか集中できたよ!明日からテスト頑張るよ!』
『だね・・・相変わらず数学難しいけど、お互いテスト頑張ろうね。』
テスト週間終わり・・・クレープ屋にて・・・
『はぁー。やっとテスト終わったー!そしてクレープ美味しいね。蓮君。ねぇ・・・蓮君テスト終わったご褒美にあーんしてあげるよ。はい、あーん。』
『他の客もいるんだから止めてよ恥ずかしい・・・とりあえずテスト疲れたよ・・・疲れた時は甘いものがやっぱり一番だよね。お互いいい成績だといいね。』
『だねー。疲れた時には甘いものだね。でもカロリー高いから運動もしないと太っちゃうよー。よし帰りは自転車全力ダッシュだ!』
『またそれ・・・甘いもの食べた後に自転車全力はきついよ・・・よく葵ちゃんはいつも大丈夫だね。』
『私中学の時陸上部のエースだったしね。でも県大会では全然勝てなかったし才能無いから陸上止めたけど体力には自信があるよ!』
『僕も2年の途中で中学行けなくなるまで、一応野球部だったけど万年球拾いで、キャッチボールすらまともにできなかったけどね・・・引きこもってた時期が長くて本当に体力には自信ないや・・・』
『これから暑くなるし一緒に体力つけてこー。さー帰るぞー!』
テスト週間後のゼミでは、ゼミの馬鹿どもが帰ってきた中間テストのできなかった自慢をしているが、無視しよう。どうして馬鹿は低い点数をわざわざ自分の口から晒すのか未だに理由が分からない。
そして、テストの余波もあってか余り不良に絡まれなかった僕はルイさんと連絡して3号館裏で会っていた。
あれから、僕とルイさんはたまにメールしながら、ゼミ終わりの時のみ3号館裏で会うことにしている。
お互い余り他の人に、会っている所を見つかりたくないしこれが最善の関係だと思う。
『なーる君、やっほー。』
『ルイさん、ごめんね。いつもこんな形でしか会えなくて。そういやルイさんはテストどうだった?』
『私は、元々優等生だったしこの程度の大学のテストだって余裕よ。なる君は図書館で彼女さんと一生懸命勉強してたし、さぞかし点数良いんでしょうね。』
『な、なぜそれを・・・まぁ事実だしテストの点も平均以上だったけど。』
『君の事はお見通しよ。君は隠しごとが下手だからね。君は本当に不思議だ。だからこそ君は面白い。』
『頼む彼女居る事は秘密にしてくれ・・・』
『君は私と同類だからね。私がバラす訳ないじゃん。さて、彼女さんが待ってるんじゃない?私はもう帰ることにするね。』
『え?まだ時間あるけど・・・』
『いいから帰る!』
『じゃあ、僕も帰るね。じゃあね・・・』
『(あんまり関わってると好きになっちゃいそう、興味本位と寂しさの埋め合わせで近づいたのに君に引かれている私がいる・・・)』
今日の遠山さんの様子は何かおかしい・・・
最後に何か言っていたようだけど聞こえなかった・・・
さて、1号館の屋上に行くか。
その後、葵さんと今日も帰り、帰宅後、僕は久々に美雪ちゃんとメールすることにした。
「ごめんね、なかなかメールできなくて・・・こっちテストとかあって忙しかったんだ・・・美雪ちゃんの高校もそろそろテストかな?」
「寂しかったよ・・・ちなみに私もう中間終わったけど適当にやったから学年8位だったよ。そんなことより私は、レン君に早く会いたいよ。夏休み会ってよ・・・大学のオープンキャンパス行く時に、会いたい。もう私我慢できない、寂しすぎて死んじゃう・・・前に進路の事はゆっくり考えるべきって言われたけど、考えれば考えるほど私にはレン君しかいないんだ・・・」
「そうか・・・僕ももう少し考えたいや・・・ごめんね。」
「いいよ・・・でも夏休み君に会うことは決まってるからね。」
美雪ちゃんが適当にやっても学年8位なのは中学の時最高で学年11位だった僕にとっては驚きだけど、それ以上に美雪ちゃんの精神が破綻していることに驚いた・・・
どうすりゃいいか分からない。でも放っておけない。
やっぱり会うべきなのかな。そう考えていた中間テスト後のある日であった。