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僕は最低な男だ。

久々です。遅れてすみません。後書き方変わってたらすみません。

僕は3号館の裏のベンチに向かった。

正直僕は、罠でヤンキーがたくさんいるとかそんなことを警戒していた。

だが、そこに居たのは・・・


見た目と裏腹に寂しそうな女の子が一人いるだけだった・・・


『本当に来たのね。なる君。』

『僕なんかに何の用?ほぼ初対面なのに呼び出されて正直警戒してるんだけど。』

『なる君それはないでしょ。女子に呼び出されるって告白以外無いでしょ。あーめんどくさい。これだからモテ無い男は。』

『僕だってモテてない訳じゃ・・・それに遠山さんだって噂で聞いたけど彼氏いるんでしょ?なのになんで僕に告白したの?』

『モテてないならここに来ないでしょ?何?彼女居るのに来たとか言うの?それなら私と同類だけど?』

『それは・・・彼氏いると認めたと言っていいのかな?』

『そうだよ私には彼氏いるよ。でも、私の心は満たされないの。私みたいな女に寄ってくる男なんてロクな奴いなかった。だから君みたいなインキャラ君に告白したのに・・・はぁ、空気だった高校時代から変わろうと思って見た目変えたのに結局自分と似たような奴なんかに告白しちゃうなんて私ダメだな。もーいい忘れて。』

『待って、やっぱり君みたいな寂しそうな人を放っておけないや。うん。友達ならいいよね。』

『やっぱ君はめんどくさい。男女の友情なんて存在すると思ってるのかよ?でも、君の事面白いと思ってしまう私もいる。それに今の私は一人でも多くの人間と繋がっていたいしね。いいよ。友達なら。でも、私が飽きたら捨てるけどね。』

『ありがと、遠山さん。じゃぁ僕はそろそろ行くね。』

『君はメルアドも聞かずに帰るつもりなのかい。いまどきの小学生でもメルアド聞くのは常識だぞ。まぁ私たちが小学生の時はメールなんて無かったけどさ。ほらよ。私のメルアド。登録しとけよ。後私の事はルイでいいからね。』

『分かった。ルイさん。』


僕は恥ずかしくなったのと、この光景を誰にも見られたくなかったのとが合わさって走ってその場を立ち去ってしまった。

本当に僕は馬鹿だ。葵さんという存在が居ながら、ルイさんの所に行ってしまうなんて。こうなることは分かっていたというのに。

本当に僕は慈善事業じゃないのになんで、寂しい女の子を見るとこんなに放っておけないんだろう。

これじゃ、複数の男と付き合ってるルイさんと同類だよな。本当に反省しないと・・・

とか言いながら携帯にルイさんのアドレス登録してる時点で説得力無いよな。

でも、自分が手を出してしまった女の子はしっかり責任を持たないとね。

美雪ちゃんも葵さんもそしてルイさんもね。


おっと、もうこんな時間か。いつもの屋上に居ないと怪しまれるし屋上に行かないとな・・・


ふぅ。間に合った。ってまだ4限終わるまで30分ぐらいあるじゃん。焦り過ぎたな・・・


はー。本当にどうするんだろ僕はこれから。

正直僕一人じゃ抱えきれない。

でもこんな明らかに僕が悪い事を健斗とかに相談しても怒られるだけだしなー。

やっぱり僕が広げてしまった風呂敷はやっぱり僕自信がしっかりとたたまないといけないよね。

どうすれば、皆の人生を正しいレールに戻せるのだろうか・・・

でも僕が正しいと思ってもその人にとって正しくない事もあるし。

うーむ・・・難しい・・・


『蓮君ー、蓮君ー、聞いてる?』

『え?あ、葵ちゃんかー。びっくりしたー。びっくりさせないでよー。』

『だって蓮君の事ずっと呼んでるのにぼーっとしてて聞いてないんだもーん。何かあった?』

『あ、ごめん。それと大丈夫だよ。ちょっと疲れただけ。ゼミは人と絡まなきゃいけないからね。』

『蓮君もそろそろ人に慣れてこうよー。でも友達は作っちゃ駄目だよ!私がいるんだし!それより聞いてよー。私久々にちゃんと講義最後まで聞いてたんだよー。』

『それは頑張ったね!この調子で頑張ってね!僕も人になれるように頑張るよ!後、僕みたいな人に友達なんてできないから大丈夫だよ・・・』

『もー。相変わらず蓮君ネガティブなんだからー。とりあえず今日は帰ろーよ。』

『そうだね。』




僕はずるい男だ・・・

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