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何奴
「では、また……」
そう言って、俺の面接は終了した。
俺はスタコラと部屋から出ていき、この勇者学校を出る。
「結果は一週間後、か~~~」
空に昇っている眩しい太陽を見ながら、
入学した時のことを考える。
「……よく考えてみたらこの学校で、何を学ぶんだ?
戦い?魔法?裏技?作者を倒す方法?……まぁ、色々と思い浮かぶが」
勇者学校、入学して見ないと何も分からない。
面接、受かってるといいな。
「ふーーん、君、勇者学校の面接に行ってたんだ」
「……!!?」
不意に何処からか男の声がした!
だ、誰……だ?
勢いよく後ろを振り向く。
「アハハ、残念、後ろじゃないんだな」
「くっ」
今度は上を見る。
「ざ~んね~ん、上でもありません」
「畜生っ」
諦めて前を向くと、
「まだまだ甘いね、面接、落ちるんじゃない?」
「うわぁあぁ!!!」
そこには身長180センチぐらいの黒い服を着た男が立っていた。