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第五十九章 攫われる未来

――場面が変わる。

ナギは、青ざめた少女の顔を覗き込む。

「ジェニファーちゃん、どうしたの?」

「ジェニファーちゃんくらいの顔して」

ジェニファーは小さく震え、唇を噛んだ。

「……私、もうすぐ攫われちゃう」

「お母様が言ってたの」

「私の家系……特別なんですって」

ナギは黙って聞く。

「一年は、戻ってこれないんだって……」

ジェニファーの瞳に涙が滲む。

「ナギちゃん……私、怖い……」

ナギは一瞬、言葉を選び、静かに告げた。

「産める人が、数少ない女性だから」

「……絶やさないように、ってことなんだって」

優しい声音とは裏腹に、その内容は冷酷だった。

「だからね――逃げちゃ、だめなんだって」

ジェニファーは、声も出せず、ただ小さく息を吸い込んだ。


ナギ

「ジェニファーちゃんが攫われて子ども

産まされる話してんだけどどうおもう?」

ミナト、ハルト、カルディは

呑んで酒を噴き出した。

「1年は戻ってこれないんだって」

ヒマリ

「ヒマリは好きな娘を産みたな」

ナギ

「一部の女性しか産めないってどういう

事なんだろ」

「今晩攫われるんだって」

ミナト、ハルト、カルディ、ラナ、

ヒマリ、ナギ

「今晩は寝ずにこの建物を守ろう」

カルディくんとラナちゃんは帰っていいよ

カルディはラナに耳打ちする

ラナ

「ジェニファーこれお守り肌身離さず持っててね」銀貨コインを渡す

「私達は夜も遅いし帰るね」

「お姉様私お別れかも」

「そういう心配しないで済むように

お守り渡したの」

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