表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/61

第二十七章 巫女と赤ワイン

「じゃあ、今晩一緒に巫女に会いに行ってみるか?」

カルディの一言に、ケンタは即座に反応した。

「不純異性交遊!」

「いやいや。畑を豊かにするための祈願だろ?

不純な要素は一切ない」

「……じゃ、行こう」

その晩、二人は牢獄をこっそり抜け出した。

――翌朝。

何事もなかったかのように、二人は牢獄へ戻っていた。

ケンタはというと、やけに上機嫌で、興奮が冷めやらない様子だった。

「すげぇ……すげぇ世界だな……」

ディオニュソスの血――赤ワインの味も、すっかりお気に召したようだ。

カルディはふと尋ねる。

「昨日の村の女性たちを見て、どう思った?」

「最初は、角のある鬼かと思ったぞ。

……あれ、つけ耳だったんだな」

「そう。この世界では、あれがエルフであり、鬼なんだよ。

ディオニュソス教の耳飾りなんだけどな」

「ってことは、日本にもディオニュソス教が信仰されてたってことか」

ケンタは大きくうなずき、カルディの肩を叩いた。

「お前、いい奴だな。

帝都には俺の方からうまく言っておく」

そう言って、牢の鍵を開ける。

「もう牢獄に戻らなくていい」

ケンタはそのまま帝都へと帰っていった。

――数週間後。

カルディのもとに、女王の妹であるユリアナ姫から、帝都への招集状が届いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ