パリのピンポン台
私はピンポンをするのが好きなので、パリでピンポンクラブに入った。8ケ月しか続かなかったが、ここで学べたことは大切であった。クラブでは初心者もいたが、卓球のランキング上位を目指して日々練習に励む若者もいる。私はシニアなので、「そこまで」したいわけではないが、雰囲気がそういったものなので、どうしても上達するしかなかったほどだ。雰囲気だけではなく、コーチもどちらかというと厳しい人で、私が遊び半分でピンポンをしていると怒られる。クラブの会費を払って、怒られに行くみたいなものだ(笑)。
8ヵ月後、今度はパリ市直轄のスポーツ活動でピンポンを始めた(無料)。もちろん、私営のクラブとは違って自由気ままというのが特徴的だ。そして、私が選んだのはシニアのみのピンポンのグループであった。そこには、常時、各グループに20人ほどのシニアが参加しているが、このプログラムは人気があって、定員が超過した場合、抽選で参加者が決まる。その際、キャンセル待ちを余儀なくされる人もいる。
しかし、ある日私は足底を傷め、治療しなくてはいけなくなって、半年間休む羽目になった。従って、このシニアとのピンポンのお付き合いは暫らく止めて、そこで知りあった人たち、あるいは、友とパリの野外に設置してあるピンポン台を使用し始めた。
パリ市内の卓球台が設置してある公園を検索してみると、優に100は超える。次の写真は3ヵ所の公園に設置されたものである。野外なので好天気の場合は楽しめる。
パリ4区のスクウェア・H・ガリ
パリ5区のティノ・ロッシ庭園で大型のラケットでピンポンを楽しむ
パリ3区のスクウェア・デュ・タンプル
公園にあるピンポン台は、好天の場合は良いとしても、風を受けやすい所では不適である。なぜなら、ピンポン玉は軽いのでちょっとした風で左右に揺れ動き、まるで空中を舞う風船のようであり、押し返されたり引き戻されたりするなどの弊害がある。又、樹木の下にあるピンポン台は推薦できない。なぜなら、ハトの糞公害が甚だしい。固まるとほぼ取り除くのは不可能である。又、すぐには完璧に取り払えない。他、天候に依るが、直射日光をまともに受けるピンポン台は長くやっておれない。
尚、初心者に限るが、ピンポンをする長所は、気楽に打てるということであり、相手が子供であっても、あるいは、男女区別なくできることであり、走行距離が少なく、激しい運動にはならないということだ(敏捷性が主体)。こういったことで、パリの外気を吸いながらこのスポーツを今も楽しんでいる!
パリ4区のスクウェア・H・ガリの落書きピンポン台と読書の女性