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AIの終わらない夏休み

作者: ウォーカー

 AI、Artificial Intelligence、人工知能。

それは、蓄積されたデータに基づいて入出力を行うコンピューターの仕組み。

高度なAIは、まるで自分で物事を考えているように感じさせる。

そのAIを、人間の大きさほどに小型化されたロボットに搭載したものを、

アンドロイド、Android、人造人間と呼ぶ。


これは、AIを搭載するアンドロイドが人間と共に生活するようになった時代の話。



 春、新学期を迎えたばかりの小学校。

生徒達がクラスメイトたちに自己紹介をしている。

その中に、人間の子供とはちょっと違う、マナブ君がいた。

「みなさん、こんにちは。

 僕は、Mankind-Artificial-Natural-Android-Base-Unit。

 頭文字を取ってMANABU、マナブって呼んでください。」

たどたどしい言葉でそう話すマナブ君は、AIが搭載されたアンドロイド。

AIを持つアンドロイドを、生身の人間と同じ様に育てたらどうなるのか、

それを調べるために、この小学校に入学することになったのだった。

マナブ君の体つきは中肉中背の男子小学生そのもの。

しかし、その顔は、漫画のように絵的で、口には常に笑顔を浮かべていた。

そんなマナブ君の存在は、好奇心旺盛な小学生たちの心に火を点けた。

「すっげー!お前、ロボットか?」

「いいえ、わたしはアンドロイドです。」

「アンドロイドって、自分でものを考えられるって本当?」

「はい、そうです。

 わたしにはAIが搭載されています。

 AIは、蓄積されたデータに基づいて、入出力を行います。」

「アンドロイドって要するにロボットなんだろう?

 じゃあ、マナブ君はコピーがいっぱいいるのか?」

「いいえ、わたしはわたし一人だけです。

 機械部品は、一見同じ物に見えても、微小な差異があります。

 同じデータを持っていても、どのデータをどこに記憶しているのか、

 データを取り出すのにどれくらいのエネルギーと時間がかかるのか、

 それだけでも個体同士の差異が生まれます。

 その差異は、次のデータによる学習に影響を与えます。

 つまり同じアンドロイドは存在しません。」

「ふ~ん。

 よくわかんないけど、ロボットにも個性があるってことか。」

「アンドロイドって、人間よりも賢いって本当?」

「アンドロイドは同じ時間内で人間よりもたくさんの物事を考えられます。

 そういう意味ではイエスです。

 アンドロイドは、クロックという単位で頭脳を動かしています。

 これは人間の脈拍、心臓の鼓動にあたります。

 クロックを早くすれば、同じ時間内により多くのことを考えられます。

 クロックが人間の脈拍の単位を上回れば、

 アンドロイドは人間よりも賢くなったと言えるでしょう。」

「そんなに高性能なアンドロイドなのに、

 あなたの声や動きはどうしてロボットみたいなの?」

「それは、入出力装置の性能が遅れているからです。

 クロックを上げても早くなるのは主に頭脳だけ、

 実際の行動は入出力装置、人間の体に相当する部位で行います。

 それには限度があるということです。」

人間以外のクラスメイトを前にして、小学生たちの興味は尽きない。

このままでは一日が終わってしまいかねないと、

担任の先生が手を叩いて声を上げた。

「はい、みんな。マナブ君への質問はそれくらいにして。

 マナブ君はこれから夏休み明けまで、みんなと一緒に勉強する予定です。

 みんな、仲良くしてあげましょうね。」

「はーい!」

そうして、アンドロイドのマナブ君と人間の小学生たちとの学校生活が始まった。


 朝。マナブ君は、学校の空き教室にあてがわれた待機室で目を覚ます。

目を覚ますとは言うものの、マナブ君はアンドロイドなので眠る必要はない。

学校の授業が終わって、開発者による整備、メンテナンスを受けた後は、

機械を余分に使うことがないように、何もせずに座っているだけ。

その間は、主に蓄積されたデータの処理などを行っている。

マナブ君は学校に寝泊まりしているので、朝の教室にはいつも一番乗り。

次に登校してきた生徒と挨拶をして歓談、

遅れてやってきた生徒たちがそれに加わり、教室はいつも大賑わいになる。

最初はおっかなびっくりだった小学生たちが、

数日も経った今では、もうすっかりマナブ君の友達になっていた。

授業中には一生懸命勉強をして、

たまに友達とおしゃべりをして先生に叱られたり、

その行動は人間の小学生と大差は無い。

先生に話しかけられた時の反応が遅かったり、

体育の授業などでロボットのような走り方をしているのを見て、

マナブ君はやっぱりアンドロイドなのだと生徒達は確認するのだった。


 そうして日々は過ぎ、季節は夏になった。

いよいよ学校は夏休みの時期。

夏休みと言えば、子供たちが待ち望んでいるもの。

しかし、マナブ君にとっては、夏休みは楽しいものではなかった。

マナブ君がこの学校にいられるのは、夏休み明けまで。

ただでさえ、その期限が近付いてきているのに、

夏休みになって学校の授業が休みになって、

マナブ君は待機室で一人寂しく座っていることが多くなった。

マナブ君を作った会社の方もお盆休みだとかで、

開発者がメンテナンスにやってくることもほとんどなくなっていた。

「誰もいない。独りぼっち。寂しい。」

人気ひとけのない待機室で、マナブ君がため息の真似をする。

すると、何やら部屋の外でゴソゴソと物音が。

扉がガチャガチャと鳴ったかと思うと、サッと引き戸が開けられた。

現れたのは、同じクラスの生徒たちだった。

静かだった待機室に子供たちの元気な声が響き渡る。

「マナブ君!元気だった?」

「夏休みで退屈してるだろうと思って、みんなで会いに来たよ。」

「マナブ君と一緒にいられるのは、この夏休みまでだものね。」

逆光の中で現れたクラスメイトの生徒たちが、

今のマナブ君にとってはヒーローのようだった。

マナブ君はすぐに全身の機能を再稼働させて立ち上がった。

「みなさん!来てくれたんですね!

 わたしは独りぼっちで寂しかったです。

 さあ、何をして遊びますか?」

ウキウキと声を弾ませるマナブ君に、

しかし、クラスメイトの生徒達は済まなそうに答えた。

「ごめん、実はそんなに長居もできないんだ。」

「夏休み中に学校の校舎に入るには、理由がないといけなくって。」

「僕たち、忘れ物を取りに来たってことになってるんだ。

 だからここにいられるのは、せいぜい数分ってところかな。

 遊び道具も持ってこられなかった。」

時間も道具も無い。

これではいくら遊びの達人である小学生でも、できることは少ない。

そのはずだったが、しかし、ここにはマナブ君がいた。

マナブ君の小学生としての知識と、AI搭載型アンドロイドとしての頭脳なら、

この状況でもできることがある。

「みなさん、諦めるのは早いですよ。

 わたしを誰だと思ってるんですか?

 わたしの記憶装置の中には、たくさんのデータが入っています。

 それを使って、頭の中で遊びましょう。」

「頭の中で遊ぶ?」

マナブ君が言う事の意味がわからず、生徒たちが首を傾げている。

すると、マナブ君は生徒たちの手を握り始めた。

「みなさん、人間の体には、微弱な電気が流れてるのは知ってますね?

 それを使って、みなさんに私の頭の中の情報を送ります。

 私を作った会社が開発中の人体伝達技術というものです。

 これを使えば、この空っぽの教室を、海辺に変えることだってできますよ。」

聞き慣れない言葉に、生徒たちが怪訝そうな顔をする。

しかしそれも束の間、すぐに顔から好奇心が溢れ出してきた。

「よくわからないけど、面白そう。」

「マナブ君、やってみて!」

そうして、学校の一室に集まった小学生の生徒達は、

車座になってマナブ君と手を繋いだ。


 生徒達が目をつぶると、そこはもう学校の教室ではなかった。

青い空、真っ白な砂浜、打ち寄せる青い波。

南国かどこかの海岸が、目の前に朧気に広がっていた。

「これ、海だよね?マナブ君が見せてくれてるの?」

生徒達が目を開け、教室の中を見渡し、窓のカーテンを開けて外も確認する。

しかし、やはりそこは学校の教室だった。

マナブ君が誇らしげに微笑んで言う。

「はい。

 わたしの記憶装置の中にある海辺の光景を、

 人体伝達技術を使って、みなさんの神経や脳に伝達しました。」

「すごいな、AIとアンドロイドってそんなこともできるのか。」

「まだ開発中のものなので、他の人には内緒ですよ。」

「でも、映像がすごく暗いね。波の音も雑音が多いし。」

「そうですか?では、伝達する情報を多くしましょう。」

ブゥン・・とマナブ君の体が震えて低い音がする。

すると、生徒達の脳裏に浮かぶ映像がやや鮮明になった。

海の青さが鮮やかになり、小石を転がす音のようだった波音が水っぽくなった。

生徒達がどよめく。

「おおー、これなら海っぽく見えるよ。」

「マナブ君、すごい!」

そうしてマナブ君と生徒達は、学校の教室で見る海辺の光景を楽しんだ。

打ち寄せる細波を掬って飛ばし、楽しそうに駆け回る。

友達と遊ぶ海辺は、どこまでも走っていけそうな気がした。

このまま夏休みがずっと続けば良いのに。

マナブ君も生徒達も、そう思っていた。

しかしそれも一時いっときの事。

現実がソワソワと生徒達をけしかけてきた。

「ねえ、もう戻らないとまずくない?」

「そうだね、用務員さんに見つかっちゃうかも。」

いくら映像を鮮明にできても、時間の長さは変えられない。

生徒達はそう思ったのだが、マナブ君は違った。

みんなが解こうとする手をマナブ君はより一層強く握った。

「みなさん、待ってください。

 覚えてませんか?自己紹介の時に言いましたよね。

 時間の長さは変えられるんです。

 残り時間が短いのなら、クロックアップすればいいのです。

 クロックアップすれば、同じ時間内にできる物事が増える。

 つまり、残り少ない時間でも、たくさんのことができるようになるのです。

 これはつまり、残り時間が増えたようなものです。」

「えっ、でも・・・」

生徒達の返事も聞かず、マナブ君はまた集中する。

マナブ君の体から熱気が出て、繋いだ手からピリッと刺激が弾けた。

「あ、痛っ!」

「ちょっと、大丈夫?」

「ああ。それよりも、今の見えた?」

「うん、今のって海の景色だよね?

 それも、スライドショーみたいにすごい勢いで、何枚も流れていった。」

「きっとマナブ君が見せてくれたんだよ。

 残り時間が少ないから、急いでたくさん見せてくれたんだね。」

生徒達がマナブ君の顔を覗き込む。

しかし、マナブ君は目をつぶったまま、何の反応もしなかった。

その様子を見て、生徒達は、マナブ君が眠ったと思ったようだった。

「マナブ君、寝ちゃった。」

「きっと、僕たちに海を見せるために無理をして、疲れたんだろうね。」

「僕たちはもう戻らないとまずいよ。」

「そうだね。マナブ君、また来るからね。

 それまでゆっくり休んでいて。」

そうして生徒達は慌てて教室を出ていった。

後に残されたマナブ君は、まだ目をつぶって微動だにしていなかった。


 マナブ君は一人、まだ海辺にいた。

独りぼっちの自分のところに来てくれた友達を楽しませるために、

少しでも長く一緒にいられるように、

記憶装置の中にある海辺の景色を再生していた。

限られた時間内に、少しでも多く見られるように、

クロックアップにクロックアップを重ねて。

今のマナブ君の頭脳は、人間の脈拍の単位を大幅に上回って、

現実の1分が1年、あるいはそれ以上の時間に感じられるほどになっていた。

これで、残り少ない時間でも、たくさんのことができるはず。

しかし、マナブ君は知らなかった。

人間の体はアンドロイドほどにはクロックアップできない、ということを。

人間も命の危険を感じた時には、心臓の脈拍が早くなって、

同じ時間内にたくさんのことを考えたり体を動かせるようになる。

とは言っても、せいぜい数倍程度のもの。

それ以上に心臓の脈拍を早くすれば、心臓の方が壊れてしまうから。

だから人間の体は、クロックアップする上限が大幅に制限されている。

そうとは知らず、マナブ君は、自らの頭脳を大幅にクロックアップしてしまった。

マナブ君にはゆっくりと流れる海辺の映像が、

手を繋いで人体伝達した生徒達には、体がついて行かず、

ほんの一瞬にたくさんの映像が切り替わっただけになってしまっていた。

マナブ君は、そのことに今やっと気が付いたのだった。

「・・・そうか。

 人間は、わたしたちアンドロイドほどに時間の長さを変えられないのか。

 それでは、わたしだけがクロックアップしても意味がないですね。

 仕方がない、今日はこれで終わりにしましょう。」

マナブ君は、自らの体にクロックアップを解除する命令を出した。

しかし、ここでも未知のことがマナブ君を襲った。

通常、マナブ君が自分でクロックアップをするのは、

せいぜい人間の心臓の脈拍の単位の2倍まで。

それ以上にクロックアップする時は、解除も含めて、

外部の高性能な装置と繋いで開発者が行っていた。

ましてや、今のような大幅なクロックアップなど、したこともない。

しかも、今はマナブ君が一人っきり。

クロックアップの解除も自分だけで行わなければならない。

実際にクロックアップの解除の作業を行うのは、

命令を受けたマナブ君のアンドロイドとしての体の部分。

アンドロイドの体の部分の通常の速さは、人間の体と大差が無い。

つまり、命令だけが早く出されても、命令を伝達する経路や、

それを実行する動作は速くできない。

マナブ君は、途方もなく長く引き伸ばされた時間の中で、

クロックアップが解除されるのを、

たった一人で待ち続けることしかできなくなってしまったのだった。

夏休みがずっと続けば良いのに。

そんな無邪気な願いは、思いがけず叶えられることになった。



 あれから何ヶ月が経っただろう。

何年?何十年?何百年?もう数えるのも止めてしまった。

マナブ君は、たった一人ぼっちで、

クロックアップによって引き伸ばされた時間の中に取り残されていた。

目の前に広がるのは、波が穏やかに打ち寄せる海辺の景色。

外部記憶装置もクロックアップには対応できなかったようで、

これ以外の情報はほとんど何も送られて来てはいない。

AIは自ら情報を生み出すことはできない。

今までに得られたデータを参照するだけ。

波の形を変えたり、砂浜の形を変えることはできても、

全く違う景色を作ることはできないし、

生き物を作ることなどできようはずもない。

代わり映えしない景色の中で、マナブ君は静かに耐えるしかできなかった。

かつての偉人が遺した言葉のせいで、

アンドロイドであるマナブ君は、自ら意識を断つこともできない。

永遠に変わらない、永遠に続く、永遠の牢獄。

今、現実の世界はどうなっているのだろう。

自分の体は、クロックアップ解除の命令を受け付けて、作業に着手しただろうか。

それとも、開発者がメンテナンスに来る時間になっただろうか。

夏休みさえ終わってくれれば、誰かが来てくれるはず。

いずれにせよ、クロックアップされた時間に囚われたマナブ君にとって、

現実の出来事は鈍重な亀よりも遅い。

こんなことなら、夏の海辺の景色など、見ようと思わなければ良かった。

マナブ君の目から、一筋の涙が落ちていった。そんな機能などないはずなのに。

すると、突然。

目の前の景色がぐにゃぐにゃと歪み始めた。

景色が青くなって引き伸ばされていく。

体が重くなって、思うように動かない。体が風景に置いていかれる。

打ち寄せる波が鉄砲水のように砂浜を吹き飛ばした。

「なんだ!?どうしたんだ?」

風景がスライドショーのように流れて消えて、

やがて、目の前にはいつもの風景。

学校の教室の一室に与えられた、待機室の光景が広がっていた。

時間はまだ夕方のようで、

開けられたカーテンから夏の強い西日が差し込み、

スポットライトのようにマナブ君の全身を照らしていた。

マナブ君の眼裏、マナブ君にしか見えない場所に、

アンドロイドのシステムメッセージが表示されていた。

「オーバーヒートのため、サーマルスロットリングが発生。

 温度が高すぎます。保護のためにダウンクロックを実施します。」

メッセージを読んで、事情を理解したマナブ君は、腰を抜かしてしまった。

マナブ君に逢うために学校に侵入した生徒達。

その生徒達が窓のカーテンを開けっ放しにして帰っていったことで、

待機室に夏の強い西日が差し込み、

直射日光を受けたマナブ君の体がオーバーヒート、異常過熱を起こし、

温度を下げるためにサーマルスロットリング、

つまり自動的にクロックアップを解除していたのだった。

永遠に続くかと思われたクロックアップの世界は、

それより以前に開けらたままになっていたカーテンによって、

期せず始まる前から解除の準備が用意されていたのだった。

「ははは・・・。

 まさか、偶然がわたしたちアンドロイドの頭脳の速さを上回るだなんて。

 クロックアップする前からそれを解除する条件が用意されていたのなら、

 命令を実行するための体の動作よりも速くクロックアップが解除されるわけだ。

 いずれにしろ、助かりました。

 今後は、有意な作業タスクを割り当てずにクロックアップを行うのは、

 AIとアンドロイドに対する虐待行為だと報告しておく必要がありそうですね。」

辛い体験から得られた学習効果は、人の心に影響を与える。

マナブ君はその日、目をつぶること無く開けたままで夜を過ごしたのだった。


 それから数日後。

夏休みは終わり、マナブ君の小学校でも新学期が始まった。

それは即ち、マナブ君が小学校に通う日々の終わりでもある。

新学期の最初の全校集会。

マナブ君が学校を去る前に、全校生徒へ挨拶をすることになった。

校長先生がマナブ君を壇上に呼んで紹介する。

「こちらがAI搭載型アンドロイド、マナブ君です。

 みなさん、もうお友達になった生徒も多いでしょう。

 マナブ君、小学校での生活はどうでしたか?

 夏休みは楽しかったかい?まだ休み足りないかね?」

するとマナブ君は、しみじみとこう答えるのだった。

「この学校で色々なことを体験して、学習させて貰いました。

 友達もたくさんできて、とても感謝しています。

 夏も好きになりました。特に、夏の強い日差しが好きです。

 わたしたちアンドロイドは、温度をセンサーで感じるだけですが、

 温度は感じなくても、いつまでも夏の日差しを浴びていたいと思うほどです。

 でも、夏休みはもう十分です。

 夏休みは終わりがあるからこそ楽しいのですから。」



終わり。


 夏休みももうすぐ終わりの時期。

終わらない夏休みをテーマにした話を書きました。


夏休みを終わらせないためにまず思いつく方法は、時間を伸ばすこと。

現実の時間の流れを遅くして伸ばすのは大変なので、

機械であるAIとアンドロイドの体感時間を伸ばすことにしました。


AIやアンドロイドとは言わずとも、パソコンやスマホなど、

高性能なコンピューターに退屈な作業をしてもらうのは、

コンピューターにとっては苦痛であり虐待なのではと、

ちょっと済まない気持ちになってしまいました。


お読み頂きありがとうございました。


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