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「─だからLGBTQは否定してはいけません。あなた達今好きな人はいる?いる人は大半が異性でしょうね。でもそれはたまたまよ。ホルモンとかの関係もあるのかもしれないけどね。だから皆さんにはね─」
あーせっかく受験終わったんだから気楽な授業してほしいな。うちの担任普通にノリはいいんだけど、こういうことなるとすっごい真面目で割と笑けてくる。でもLGBTQはちょっと最近気になっている話題でもある。この前告白された時に感じた異性への不快感。でもあれってあの人がちょっと気持ち悪かっただけだよね。私、同性愛者じゃないよね。いや私普通の恋したいんだけど?はー高校では絶対彼氏つくるんだから!彼氏作ったら手とか繋いだりしてみたい!あとハグとかもしたいしされてみたい。…あわよくばキスとかもしてみたい………。えっ、キスとか考える私ってちょっとえっちなんじゃない?いやえっちすぎる。キスって口と口を合わ─
「天羽さん?聞いてる?」
「え、は、はい?」
「先生今すごーーく大切な話してるよね。天羽さんに関係ない話でもないよね」
「はい……すみません」
「で、話を戻しますとLGBTQとはやはり─」
はぁー早く彼氏ほしいな。こんな学校もさっさと卒業したいし。高校生活……夢溢れる。
そんなことを妄想しながら誰にもバレないように外を見ながら微笑んだ。