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嫌いなやつを一人だけ見捨てる  作者: 仲仁へび
3/7

第3話 先生を見捨てる



 私は決めた。

 先生を見捨てよう。


 大変な状況の中、大人がいなくなるのは厳しいけれど、先生にはのうのうと生きていてほしくなかった。


 だってその人は、昔私の友人を見捨てたのだから。


 私には、一年前仲の良い友人がいた。

 クラスは違ったけれど、ずっと前からの友達だったから、よく話したり、よく遊んだりしていた。


 その友達は、いつも笑顔でいて、一緒にいると楽しかった。


 けれど、あるひその子は自殺してしまった。


 私はその原因を必死になって調べた。


 そして、その子がいじめられていた事を知って、その子の担任がいじめを見て見ぬふりをしていた事を知った。


 その子は何度もその先生に相談をしたらしい。

 職員室に行って、話をしようとしたこともあったようだ。


 けれど、先生はとりあわなかった。


 学年が変わり、その先生が私の担任になって、何食わぬ顔をしているのを見た時は、腸が煮えくり返った。

 今こそ復讐する時だ。


「残念です、先生。さようならですね」

「なぜだ。俺が何か悪い事をしたのか!」


 何もしなかったのも立派な罪なのだ。



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