偽りの投影
〜メルトside〜
…腕を引っ張られながら、長い階段を進む19歳の青年とその腕を引っ張る高校生くらいの女の子…というか、その女の子の華奢な見た目からは想像できないほどの腕力で引っ張られて、実際は、僕が階段で引きずられているような状態だ…僕は平均体重よりも軽いが、だと言っても73kgはある…しかも、階段があるとはいえ、坂道であるのには変わらない…、それを片腕で引きずっている…これも、俗に言う、火事場の馬鹿力…というやつなのだろう…そんな分析をやっている状態ではないのはわかっているが、これも能力者の性というものだろう…階段に引きずられながら、下を覗いてみるが、特に変わったところはない…しかし、
「ッツッ大神が…来るの!!もし、ここを逃げられなかったら、食われちゃう!!だから、すぐに、村に向かって!!」
その返答を聞いたら、只事ではないと思わざるを得ない…もしこれが、この村の風習で、ここに訪れた村人を今の状態のように無理やり誘い出し、この村独自の秘伝儀式に使われるというオチだったら、残念すぎるのもいいところだ…まぁ、急いで村へ避難しないといけないほどの、事態…しかも、これがこの女の子がいうところの、『超低確率な厄災』…そんな事態…いくら台風や地震などの自然災害が多い日本といえども、そのような事態は聞いたことがない…だから、そう考えれば、前者の儀式の生贄に使われるようなケースの可能性がまだあるが、まぁ、たとえどちらでもどうでも良い…”超回復”と”時間移動”…この二つの能力さえあれば、どんな事態に至っても、分岐点からやり直せばいいだけの話だ…だから、目の前にいる奇抜な姿の女の子に従って、階段を登っている…というか、引きずられているが…流石に、女の子の方は疲れが溜まったのか、引きずりながら走る速度が徐々に遅くなって来ている…
…流石に楽しすぎか…そう思って、極めて真面目に声をかけた…
「事情はよくわからないけど、あの村まで行けばいいんだろう?」
「…へ?はぁ…はあ…う…うん…そうだけど…」
息も上がっている…やっぱり無理させすぎたか…じゃあ、今度は僕の番だな…
「ちょっと失礼するよ…名前不詳のお嬢ちゃん…」
「ほえ!?ねぇ!!ちょっと!!」
…今度は僕がこの女の子を持ち上げた。俗に言うお姫様抱っこのため、女の子の驚き、訴える声が聞こえたような気がするが、無視だ!無視。今は、目の前の脅威から逃げないといけないみたいだ…実際、その脅威がこの女の子の杞憂の可能性もあるが、どちらにしろ、あの村へはもともと行く予定なので、女の子の感じている脅威が事実だと考えても問題ない…そう思って、持ち前の体力で、なんか急にうるさくなった女の子を抱えながら、階段を登った…
『体力は毎日鍛えるべし…』
『イケメンになりなさい…なった方が人生は楽だ!!』以外で、今回の旅、初めての漣さんの有用な発言かもしれない…漣さん曰く、物理的な強さは能力でほとんど補える…現代社会でもそれが必要となるような仕事はほとんどなくなった…あったとしても、AIにとって変わるような仕事だ…だから、物理的な強さはほとんどの場面で必要なくなったように見えるが、緊急的な場面で一番重宝するのが、この物理的な強さ…中でも一番重要なのは、体力…まぁ、持久力だな…それに、第一、運動しないとせっかくの仕上げた体型がどんどんダメになってしまう…健康にも悪い…だから、無理にでも運動を日課に入れてもらうよ、メルト君…
そう言っていた…な…結局、それが日常生活でトップに入るくらい有用な効力を持った発言になったのは、意外だった…
まぁ、その効力がこの非常事態に活躍するのは、想像通りだが、なかなかないだろうなぁ…jkくらいの女の子…しかも、全身猫装備の奇抜な子を抱えながら、長階段で全力疾走なんて...、いやもっと奇抜な子を抱えながら走ったことがある僕がそんなことを言うのも、変か…そんな感慨に耽っている場合ではないのに…頭の方は自然と昔に戻ってしまう…しかし、それを考えながらも足は意外と機能していたのか、さっきまであんなに遠いと思っていた、村の門ももうまで50mくらいしかない懐古厨の気持ちが十分すぎるほどわかったところで、今度は無思考に足に負担をかけて加速する…その時点で、僕は普通の自転車の速さより少し早いくらいになった…平均的な成人男性よりも少し遅いくらいだが、奇抜な女の子を抱えながら、走ったのだ…それを加味すれば、すごく早い方だろう…そのまま駆け抜ける…そして、
5分後…僕と例の女の子は、しっかりと閉じられた門の前で、仰向けになって、乱れた息を整えていた…、もちろん、門にたどり着くときに、門はすでに閉まっていて、the end のような展開になっているわけではなく、しっかりと門を通ってから、その扉を閉めたわけだ…つまり、無事、ミッションコンプリート…村に入村できたというわけだ…
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pm22:42 脅威からの逃走は無事果たした。そうなると、次に今晩を明かすための部屋が欲しくなるのは必然…その前に、聞かないといけないことがあった…
「 初対面で、タメ口をそっちが先に使ったんだ。こっちも親しみと面倒くささ解消のために、タメ口で言わせてもらうけど…どういうことだい?」
そう端的に、今の状況について少しでも手がかりが欲しくて、聞いた。そのつもりだが、返ってきた答えは、こうだった…
「__…大神が来た…だから、逃げないといけなくて…だけど…逃げても…生きられるか…」
…女の子の顔は青ざめている...そのせいか、マイナスの意味で破顔しているように見える…精神的にかなり不安なんだろう…それも、現状説明ができないほど…どうしても気になるが、今はその大神関連の話はしない方が良いだろう…
「…それじゃあ、君の名前を教えてくれないか?ずっと、代名詞ばっかりだと、味気ないしさ…お近づきの印に、名前を教えてくれるかい?...ああ、ごめんごめん、僕の名前は、潮彩 漣。」
「…、…、…、….日足 日向...」
「そうか…じゃあ、日足さんでいいかな?...」
親密度を上がるために、名前読みをしたいところだが、今は控えておいた方が無難だ…
「…うん。それでいいよ。」
…うん、なんとか会話のキャッチボールはできている…これなら、話を発展させられるな…
「じゃあ、日足さん、もう夜も遅いし、自分の家へ向かいなよ。」
「…”潮彩”さんは?」
…なるほど…
「ん?なんだい?」
「潮彩さんは、…この村に…来るのが、初めてでしょ?...じゃあ、私が部屋を貸してくれる場所を案内しないと…」
「いや、大丈夫だよ…今晩はもう遅いしさ。異分子の僕は、ここら辺の近くで野宿させてもらうよ…」
「じゃあ…、私の部屋に来て…今晩は泊まっていいから…、…お願い…」
…普段の僕なら、『え?素性も知らない男と一つ屋根の上、一晩明かして大丈夫?』とかの軽口一つ、言いそうだが、流石にそんな刺激を今のこの子に与えるわけにはいかない…心配はもちろんしているが、それよりも打算的な要素が強かった…どういうことがこの後、行われるかさっぱりだが、少なくても協力者は、いないよりもいる方が圧倒的にいい…
「わかった…ありがたいよ…流石に、ここで野宿だと夜が冷えると思うからね…」
「…、…、…そう…」
その短い返事に、高校生とは思えない達観があるような声音を感じた…、夜に、何かあるのか?
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村の外観は、下から見上げた時に感じた大きさにしては、世帯が少ないように感じた…建物は、全部で5軒しか立っていない。大神とかの超常的存在を信じているため、てっきり神社の一つでもあるかと思ったが、それらしきものはなかった…他には、灯籠がまばらに並んでいるだけだ…だが、この灯籠のおかげで、あの階段を渡り切ることができた…
知っての通り、日本の冬は、地軸の関係で日照時間が短い…朝の時間帯でも外が暗く、夜の時間帯だと暗くなるのが早い。僕がいた屋敷でも、午前7時になったら、ライトがないと、外の様子を確認できないほどだ。ならば北海道なら、もっと短いだろう…ここまでの道のりでは、あれでも舗装された道路であるため、反射板と街灯があったから、土地勘がない僕でも問題なくたどり着けたが、あの階段上りは光となるものがなければ、間違いなく、途中でこけて、逃げきれなかっただろう…
見たところ、電子灯籠ではなく、普通の火を使った灯籠のため、その明かりの持続時間については疑問を抱かずにはいられないが、この村の灯り的なもののため、そう簡単には消えないような構造になっているのだろう…、もし、運悪く普通の灯籠で、またあの逃走をしないといけない場合は、お手上げだ…
そして、この村は、畑の数が圧倒的に多い…11月にも関わらず、まだ花の状態のため、どんな植物かわからないが、おそらく、広大な土地を有効活用したいため、作物を育てているのかもしれない…もしこれが村の風習に関係しているだけのものなら、…まぁ、自分たちの利益をどがえしするほど、この村の住民たちは自分たちの風習に依存していることになる…、やめとこう。これじゃあ、推測じゃなくて、単なる邪推だ…
とにかく、村の右端あたりに、日足さんの家があった…鍵なしの引扉に入る…
「お邪魔します…」
そう無難な態度を取る。日足さんの返事はない…まぁ、そうだよな…と思い、部屋に視線を移す…
あれ?意外と殺風景だな…一辺5m正方形の畳に…本棚…机…シングルベッド…それだけだ…てっきり、ゆるふわのキャラクターでいっぱいなメルヘンの部屋かと思ったが、キャラどころか、装飾自体が全くされていない…本棚に置いてある本も、学校の教科書や実用書とかの普通の本ばっかり…たまに、分厚い哲学書や生物の学書というJKの部屋には無縁すぎるものが置いてある…しかし、本棚に本が詰まっているわけでもなく、なんというか…配置が読んだら、適当に戻すという感じで、結構まばらだ…机は、筆記用具以外、特に置いていない…その筆記用具も、至って普通の青一色のものだ…このシングルベッドも、台などなくマットレスの上に白いシーツを被せて、そのまま真っ白な布団を被せたような感じで、これを一般的にベッドと呼ぶかどうかも怪しいようなものだ…ますます、謎だな…
「…なんでもない部屋だけど、くつろいでって…」
うん、本当になんでもない…厳密に言えば、家具が3点あるが、一般的な部屋の品揃えとくらべれば、なきに等しいだろう
「わかったよ…わざわざ、ここまで案内してくれてありがとう…、早速で悪いんだけど、寝させてもらっていいかな?実は、ここに来るまで、5,6時間かかってさ…さっきの全力疾走も含めると、もう疲れて、足が棒になるどころの騒ぎじゃないんだよ…だから、僕はもう寝るけど、君はどうする?」
「…そうね…、私…今、…全て忘れたい気分だし…寝るか…」
「…そうか…わかったよ、それじゃあ、僕は畳の上で寝させてもらうから、おやすみ…」
「…、…、…うん。おやすみ。」
…日足さん、かぁ…彼女は間違えなく、大神について何か知っている…だけど、何かがあって、大神または、それに関連することにトラウマを持っているのか?...まぁ、大神のことは、明日、村人に聞けばいいだろう…
そう方針を決めて、眠りにつこうとする…いつもならば、1、2時間経ってもなかなか眠りにつけないが、今日は、移動疲れもあってか、30分もしないうちにぐっすり眠れた…
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======= 11月12日 =======
聴き慣れた…鳥の鳴き声がしない…あれ?どうしてだろうか…確か…僕は…ああ、そうだ…北海道に行ったんだ…あの屋敷に住み続けて、約9年…それくらいになるから、別のところに行ったという感覚は、すっかり忘れたのか…?だとしても、引っ掛かる部分はある…きのう…確か…日足さんを担ぎながら、この村に入ったんだっけ??それも大急ぎで…?確か…あ〜そうそう、大神から逃げるために、村に入ったはずだ…それも結構な大急ぎで…だけど…この記憶の朧げ具合…やっぱり、引っ掛かる…
寝起きだからというのもあるかもしれないが、人間は肉体的に経験したことをそう簡単に忘れることはないはずだ…それが、印象的なことなら、なおさらだ…、…昔の漣さんとの会話でも、そのことは実証済みだ…じゃあ、どうしてだろうか…。そう思って、すぐ近くにいるだろう、日足さんに視線を移す…いる…すやすやと眠っている…外で着ていた猫柄のスタイルの服でそのまま寝ていた…流石に寝間着すら持っていないわけではないだろう…僕がいるからそれを躊躇ったか、そんなのを着る余裕がないほど、崩れるように寝たかったのだろう…いいや。彼女についての詮索はよそう…第一、彼女とは協力関係を結ぶはずだ。彼女は大神について、トラウマに近い感情を持っている…今、一番優先させることは起きて、他の住民に大神について聞いて、情報を収集することだろうが、彼女を介抱するのを優先すべきだろう…だけど…介抱??僕に何ができるだろうか…相手のトラウマも、カウンセラーのような質問で見抜く技術も持っていない…、大神という全くの未知の存在のため、その恐怖に共感してやることも叶わない…唯一できることと言えば…そばにいてやることだけ…か…
繰り返すが、日足さんは大神、またはそれに関連したものに何かのトラウマを持っている…それが何かはわからないが、その不安を紛らわすために、僕を部屋に招いたんだろう…逆を言えば、今の彼女の心のうちを知れるのは、僕だけ…村の中で不安を打ち明けることができるほどの相手はいないか、それとも、身内に自分の弱さを知られたくないから、僕を招いた…一般的に言えば、そう考えられる…それをもとに考えるなら、この時点で、彼女と一番協力できる可能性が高いのは、僕…しかし、協力するためには、最低でも、彼女を冷静にさせる…最高で、『依存』させることが必要だ…しかし、そばにいるだけで、せめて最低ラインの『冷静さ』…それを取り戻せるほど、できるのか…、初対面の時、男、しかもこんな辺境にいる男なら、まず警戒ぐらいはするだろう…それを感じさせず、気さくに話しかけた日足さん…あれが彼女、本来の性格なのだろう…あそこの状態に至るまで、ただそばにいるだけで…それが為せるのか…否…じゃあ、どうするか…、...、…これは一種の賭けになるが…まぁ、やってみるのもいいかもしれない…いざとなったら、”時間移動”で初日に戻ればいいだけの話だ…
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「日足さん、日足さん、…起きて、起きて…」
そう、テンプレの言葉で腰をさすりながら、起こしてみる…あれ…なかなか…起きない??...まさかなぁ…そう思って、もう一度、同じ方法で起こす…、…
「死んでる?」
「…はは、死んでいた方がよかったのにね…」
…狸寝入りか…
「少しは元気が出たようで安心したよ。」
「そう。見えるなら、めでたくていいよ…ハァ〜…」
そうやって、自然に出たとしか見えない欠伸を漏らした…、…これは重症だな…まぁ、昨日見たく、呂律が回っていないような喋り方じゃないだけマシか…これからやることでさらに悪化するかもしれないが…
「日足さん、寝起きで悪いんだけど、大神について教えて欲しい。」
「…それ…___ごめん、話したくないんだ…」
まぁ、そうだろうな…
「それじゃあ、一つだけ確認するけど、大神の危機は昨日の全力疾走で終わり?それとも、これから、さらに続く??」
「…、ごめん…なさい、それも…無理…」
そう話すと、彼女は顔はまた、青ざめてきた。よく見ると、視線が僕を向いているようで向いていない…、…
「ごめんな…大神の話って、結構重要なんだ。だから、聞いてなくてもいいから話を進める。とりあえず、これからも続く体で話を進めるよ。仮にそうだとしても、僕なら解決できるかもしれない…君のトラウマである大神について、なんとかできるかもしれない…」
「…そんなのは、希望的観測だよ…」
「…まぁ、そう思うだろうね…じゃあ、これを見て…」
僕は唯一の武器である斧を、ポケットから取り出す。斧といっても、全長15cm程度の小さめの斧だ。日足さんは僕の取り出したものにギョッとしたが、僕はその瞬間に自分の人差し指を詰めた…ナイフとは違って、鋭くない分、鈍い痛みが全身を貫く…だけど、この程度、漣さんの痛みに比べれば傷にすらならない…痛みはあるが、僕は顔色一つ変えなかった…また、彼女も表情を変えなかった…おそらく、表情をこわばらせる余裕がないほどであっただろう…つまり、彼女が驚くよりも前に、その人差し指は再生していたのだ。
「…まぁ、信じられないかもしれないけど、これが僕の能力の一つ…どんな傷でも瞬時に再生できる…」
…そう説明しながら、彼女の顔を見た…彼女は驚愕という表情で、目を見開いていた…まぁ、そうだろうな…
「次に、僕は時間を移動できる…それを証明するために、日足さん、数字をなんでもいいから、思い浮かべてみて。絶対当たらないような数字を頼む。」
そう言うと、彼女は、さっきの指の件で興味が湧いたのか、首を縦にふる。よし。
「じゃあ、今から『いっせーのー』で、その数字を僕と日足さん、同時に言おう…」
彼女は首を縦に振った…
「…よし、じゃあ、行くよ…いっせーのー」
「「609.147」」
「…本当だ…」
「ほら?いった通りでしょ?」
「うん…うん!!本当だ!!すごいよ、潮彩さん!!」
元気が出てきたか…まぁ、これで半分はミッションコンプリートだ…
「この能力があっても、まだ大神の脅威は怖いかな??」
「…、わからない…だけど…そうだね。やるだけやってみてもいいかもしれない!!」
そうやって、彼女は僕にとって、初めての笑みをこぼした…、何か秘策があるのだろうか?
「…とりあえず、大神について知っていることを教えてくれ…少なくても、何も話してくれないんじゃ、できるような可能性もゼロだ…」
ここで、話してくれたら、もう半分のミッションは成功だ…さぁ…どうか…
「…わかった…話すよ…潮彩さん…だけど、お願いがあるんだ…これを守ってくれる?」
…、…____
「もちろんだ…なんだい?」
「今回だけで、大神の脅威は消えない…大神の脅威が完全に消えるまで…私を救うまで、何度でも時間を…やり直してくれる…」
…やっぱりかぁ。。。…一番クズなのは、…ある意味、僕だよな…
「絶対に…叶えてやる!」
うん...やっぱ、2話投稿は無理があるわ...本当に暇な日の時に、2話投稿いたします。そして、次回は、皆さん大好き、人狼の会議が発生...!!後書きは、明日さらに付け足します...あと、『天国に住むクズのために粛清を』...これのあらすじ、変更そろそろやらないとなぁ...あ〜忙し。忙し。
明日、最新話投稿と、この後書きに情報を付け足します。今日は、これでしまいにいたします。