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(四)

 二週間後、私は南平さんが住む田園調布の自宅にお邪魔していた。保管してあった絵を、南平さんに渡しに来たのだ。

 彼は何度もお礼の言葉を言ったあと、大手都市銀行の名前が入った封筒を渡しに差し出した。中には福沢諭吉の顔が描かれた日本銀行券が一〇枚入っていた。


 今回はこのような自作自演の窃盗劇であった。しかし、私はこの後、本当に美術品の窃盗をするようになる。もちろん私利私欲のためではない。アーティストなどからの特別な依頼があったのときのみだ。

 そして、その後、全国各地で何度か発生するこのような美術品窃盗事件が、同一犯の仕業であると判断され、警察庁では連続美術品窃盗事件として広域指定されるに至る。その容疑者像が全く不明であったことから、警察庁はその犯人のコードネームを、最初に美術品が盗まれた画廊の名から取って「怪盗広尾」と名付けられることになる。


(了)

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