表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Lay-up girls レイアップ・ガールズ  作者: 日野かさね
Lay-up girls 2
28/85

026 プロローグ

 

 いつもの教室。

 休み時間を告げるチャイムが鳴り、私はすぐさまポケットから手鏡を取り出した。

 鏡に映る自分を見ながら、前髪をいじる。


 この時期はすぐ前髪がうねるから、授業中も気になって仕方がない。

 出かける前にいくら時間かけてセットしても無駄、マジ意味ない。


 前髪のセットが終わったら、今度はスマホのチェック。

 起動するとすぐに、グループメンバーのメッセージがタイムラインに表示される。


 どれも授業中、先生の目を盗んで交わされたものだ。


 書いてあるのは他愛もない内容。

 授業中の出来事とか、今話題のお店の話とか、放課後の遊びの予定とか。

 誰かが送ると、別の誰かがそれに反応して、ダラダラとやりとりが続く。


 それが別に楽しいとか、そういうワケじゃない。

 ただそうすることが、私にとっても、みんなにとっても日常の一部。


 そんな毎日が続く。

 今日も、これからも。

 それを嫌だと思ったことは無いし、特別だと思ったこともない。

 ただ少し、漠然と不安に思っていたのかもしれない。


 そんな時だった。


「あの……」


 遠慮がちに私に声を掛けてきた女子。


 一際目立つ高身長と、それ以上に注目を集めるだろう整った顔立ち。

 隣のクラスに所属するその子は、同級生の私たちだけでなく、学校中で話題の美少女だった。


 そんな子が、私に何の用だろう?


「……なに?」


 私の口から出た声色には、無意識に訝しむようなニュアンスが滲んでいた。


 その子は、そんな私の様子を伺いながら、意を決したように口を開く。


 私に投げかけられたのは、意外な言葉だった。


「一緒に、バスケしませんか?」


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ