青い珊瑚礁
先生「さて問題です。松田聖子さんのデビュー当時のヒット曲、タイトルは『青い○○○』。さて一体、何という曲でしょう?」
生徒A「青いお尻の蒙古斑」
先生「ブッブー、はずれです」
生徒B「蒼い顔の酔っ払い親父」
先生「ブッブー、はずれです」
生徒C「青いブリーフに付いた黄色い染み」
先生「ブッブー、はずれです。いいですか、みなさん、松田聖子さんは当時のトップアイドルですよ。もっときれいなタイトルの曲です」
生徒D「碧い瞳のエリス」
先生「ブッブー、はずれです。なんであなたは『安全地帯』の曲を知っているんですか?」
生徒D「青っ洟のエリス」
先生「それは汚いです」
生徒A「きれいなお尻の蒙古班」
先生「それはきれいではありません」
生徒D「きれいなお姉さんは好きですか?」
先生「ブッブー、はずれです。なんで小学生のあなたが、そんな昔のコマーシャルを知っているんですか? それに、『青い』という字が使われていないじゃないですか」
生徒D「青いイボ痔のエリス」
先生「字とは痔のことではありませんっ!」
生徒D「青いヒトデのエリス」
先生「エリスはヒトデではありませんっ!」
生徒D「青い人でなしのエリス」
先生「ヒトデではないと言ったのであって、人でなしと言ったわけではありませんっ! ウキ―ッ、エリスエリスエリスってエリスばっかり! もう、むかつく!」
生徒E「青い3×5=15」
先生「なんかよく分かりませんが、読みだけは正解に近いです」
生徒E「青い産後ウツ」
先生「やっぱりよく分かりませんが、正解に近いことだけは確かです」
生徒E「青い沙悟浄」
先生「貴様、明らかに正解を知っておるな! それではしょうがない。みんなにヒントです。海に関係のあるタイトルです」
生徒D「青い北の漁場」
先生「ブッブー、はずれです」
生徒D「青い親父の海」
先生「だから、小学生のあなたがなんで村木賢吉のヒット曲を知っているのかと訊いているんですっ! それに、なんで今をときめくトップアイドルがそんな親父臭いど演歌を唄わにゃならんのだっ!」
生徒B「エリスはニキビを潰したら、青い膿が出てきた」
先生「ウキ―ッ! あなたまでエリスと言いますか。しかも海とは膿のことではありません。オーシャンブルーの海です」
生徒A「青いお尻の蒙古班が恥ずかしくて、海には入れません」
先生「それはあなたのことですか?」
生徒B「青い海水パンツから横チン出して、海の中でオシッコをするのはいけないことですか?」
先生「いけねーに決まってるだろうが、コンチクショーめ! えーい、特別にもう一回だけヒントです。いいですか、海といってもそこら辺の海ではありません。誰もいないような南の島の海です」
生徒C「青いグレートバリアブリーフ」
先生「そんな下らない洒落でちょっと上手いことしゃべった気になるんじゃねーぞ」
生徒E「青い桃色珊瑚礁」
先生「あなたはどうしても正解を言いたくないのですね」
生徒B「誰もいない南の島の海でなら、青い海水パンツから横チン出して――」
先生「黙れ貴様っ!」
生徒A「誰もいない南の島の海なら、青いお尻の蒙古班があっても恥ずかしくないので海に入れます」
先生「あなたの悩みは後で個人的に伺いますので、今は黙っていて下さい。あ、ああ、もうこんな時間だ。それでは今日の授業はこれで終わります」