5Vakzin 学校にいた生存者…
勢いよく教室のドアを閉めた。
「よかった…」
「でも扉が壊れるのも時間の問題だよ。」
「そうね…急ぎましょ。」
咲良がそう言うとゆめとと真司は頷いた。
ゆめちたちは残りのゾンビたちを麻酔銃で撃って眠らせた。
「よし…ゲームの展開は。」
そう言ってスマホの電源を入れようとするとスマホは起動しなかった。
「あれ…電源が入らない。」
「充電切れだ…」
「じゃぁ私の…私のも充電切れ。」
「僕のもだ…」
「どうすれば…」
ゆめとはどうすればいいかを考えた。
「充電も…電気通ってないしできないよね。」
「取り敢えず何かしなきゃいけないのよね。」
真司と咲良も考えた。
だが何も思い浮かばなかった。
「取り敢えず探索しよう!」
「そうね…」
「でも…別れてですか?」
「危ないが別れた方が早いだろう…」
「分かった…」
「じゃぁここからは別れましょう。」
3人は別れて探すことにした。
真司はおそるおそる廊下を歩いて行った。
「どうすればいいんだろうか…」
そう言って近くにある職員室の中を探すことにした。
「ここだっ!」
咲良は2階の方を探していた。
「怪しいところから探っていこうかな…」
そう言って音楽室に入って行った。
すると音楽室には音楽の先生のゾンビがいた。
「音楽の先生…」
ゾンビは咲良に気づきこちらへ迫ってきた。
「ごめんなさい…少し眠っていてください!」
そう言って麻酔銃で音楽室の先生のゾンビを撃った。
ゾンビはそのまま倒れた。
「ごめんなさい…こうするしかないんです。」
そう言って咲良は何かを探し始めた。
ゆめとは3階を探していた。
「何を探せばいいかだよな…」
そう考えながら廊下を歩いていると声が聞こえた。
それは泣き声だった。
「誰かいるのか!」
そう言うが返事は聞こえてこなかった。
「もしかすると生存者との出会いかもしれない。」
そう考えたゆめとは泣き声が聞こえた方に行って探した。
「どこだっ!返事をしてくれ!」
どれだけ言っても泣き声しか聞こえなかった。
そして何個か探していると声が聞こえるドアを見つけた。
「ここから声が…」
ドアを開けようとするとドアは開かなく鍵がかかっていた。
「鍵がかかってる…すいません!開けてくれ!」
それを聞いた中にいた生存者は開けるか迷った。
「お願いだ!」
だがいちかばちか開けることを決意して鍵を開けた。
ゆめとは鍵が開いた音が聞こえると迷いなくドアを開けた。
「ありがとう…」
「本当に生存者だった…」
「あぁ…君の名前は?」
「私…は井上 結衣菜。」
「俺は不三谷 ゆめと。よろしく。」
「よろしく…」
結衣菜がそう言うとゆめとは廊下を見渡した。
「ここから逃げよう!」
「えっ…でも。」
「俺を信じろ!」
「わ…分かった。」
ゆめとは結衣菜の腕を掴んで階段を降りた。
そして大声で叫んだ。
「真司!咲良!逃げるぞ!」
その言葉を聞いた2人は探すのをやめて1階に降りていった。
「見つけたの?」
「この女の子を…多分ゲームはここで生存者と出会う場面なんだ。」
「なるほど…」
「でもどこに逃げましょうか…」
「考えてる暇はない!大声で叫んだせいでゾンビたちが来る…脱出だ!」
ゆめとがそう言うと4人は学校から出てグラウンドに出た。
そしてグラウンドの端の方から門に回り込んで脱出した。
「よし…脱出成功!」
そう言って4人は走った。
「ここに隠れよう!」
ゆめとが隠れ家として隠れようとした建物は
コインランドリーだった。
「ここでしばらくは凄そう…」