4Vakzin 現実の真実…
「雨…今日も降ってるな。」
「そうですね…」
「まぁ雨くらい降るわよ。」
ゆめとは何か嫌な感じがした。
「もしかして雨が嫌いですか?」
真司がそう聞くとゆめとは少し迷ったが言った。
「あぁ…嫌いだ。」
「そうですか…」
ゆめとは椅子に座って朝ごはんの缶詰を食べた。
「風呂にも入りたいな…」
「そいですね…私も入りたい。」
「だったら…温泉行きましょうよ。」
「こんな状況でいけるか!」
2人はそう怒鳴ると真司は黙った。
その声を聞いたゾンビたちはドアをどんどんと叩いた。
「やばい…」
3人はドアを抑えたが大量のゾンビがドアを
壊そうとしていたため3人の力では抑えきれなかった。
ドアは壊されてゾンビたちが中に入って来た。
「銃を持て!」
「はい…!」
3人は麻酔銃を持って麻酔弾を撃った。
ゾンビたちは次々に眠るが次々にゾンビは中に入って来た。
「どんだけいるんだ…」
「銃の音にも反応してたりして…」
「厄介だな…こっから飛び降りるぞ!」
「2階からですよ!?」
ゆめとは窓から顔を出した。
地面までは結構な高さがあった。
「でも生き延びるにはこれしかない!」
そう言ってゆめとは飛び降りた。
真司たちも迷わずに飛び降りた。
「大丈夫か?」
「まぁ…大丈夫かも」
「私も…」
「よかった…逃げるぞ。」
ゆめとがそう言うと3人は走って逃げた。
しばらくしてゲーム会社に来た。
「ここに逃げ込もう…」
中にはゾンビがたくさんいたが社長室には誰もいなかった。
「よかった…ここならOKだ。」
「ふぅ…」
3人は少し安心した。
「ゲーム会社の社長室ってこんなところのなのか…」
「すごいよね…」
するとゆめとは社長の机に何か紙が置いてあるのに気づいた。
「なんだこれ…ハザードゾンビゼロ?」
「それってあれですよね…新しいゲームの。」
「まだ発売されてないやつか…」
「はい…突如現れたゾンビから逃げる主人公たちのゲームです!」
「それって今の俺たちみたいな?」
ゆめとがそう言うと真司と咲良は嫌な予感がした。
「どうした?」
「この物語はですね…今の僕らと同じなんですよ。」
「嘘だろ?」
「これは今日…リリースされるはずのゲームなんですよ。」
真司がそう言うとゆめとはすぐにポケットからスマホを取り出して
アプリストアを開いた。
「おい…あるぞ?」
「そう…それは多分。生存するための鍵。」
「じゃぁこれはゲームだっていうのか?」
「そう言うことになりますね。」
真司がそう言うとゆめとはゲームをダウンロードしてアプリを開いた。
『ハザードゾンビゼロォ!』
「よし…やって見るか。」
ゆめとはゲームをしばらくやってストーリーを進めた。
「確かに同じだ。アパートの窓から飛び降りた。」
「でしょ?」
「まさかこれがゲームだなんて…」
「まぁ仕方ねぇな。これで生存できるならそれでいい。」
ゆめとは自分たちがいるゲーム会社のところでゲームをセーブした。
「よし…どうするか。」
「取り敢えず…次行く場所をハークしましょう。」
「分かった。次は…学校に戻るのか…」
「戻りましょう。」
「そうね…」
3人はゲーム会社を抜け出して学校へと向かった。
学校のグラウンドにはゾンビになった先生や生徒たちがいた。
「どうするか…」
「取り敢えず…恥の方から回り込んで学校の中に入ろう。」
「そうだな。」
ゆめとたちはグラウンドの恥の方から学校の入り口の方へ回り込んだ。
「よし…入るぞ。」
「うん…」
学校の中にもゾンビは大量にいた。
「この量…見つかったら終わるな。」
「なら音を出せばいいんじゃないかしら…」
そう言って咲良は1階の教室のモニターの電源をつけて
音楽を鳴らした。
「これでいいかな…」
そう言って咲良はゾンビが教室に入ってくる前に教室から出て
ゆめとたちの方に戻った。
「これで皆んな…教室の方に行くと思うわ。」
「よし…教室にゾンビが入って行ったら閉じ込めてゲーム通りに探索するぞ。」
「そうね…」
そう言ってゾンビが教室に入るのを待った。
「あれで限界か…咲良は向こう頼む。」
「分かったわ…」
「せーので行くぞ…せーのっ!」
そう言うとゆめとと咲良は教室のドアを勢いよく閉めた。
ゾンビは教室に閉じ込められて出られなくなった。