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01.~僕の転移の方法は強風と共に~

皆さんこんばんわ。

当作品の作者、アズマと申します。

今回ネタが思いついたので、我慢出来ずに投稿してしまいました><;

読んで頂き楽しい気分になって頂ければ嬉しいです。

 

 

 

 みなさんはじめまして。

 ご機嫌いかがでしょうか?

 生憎と僕は今、大変困った状況に陥ってしまっているんです



 そこで、突然ですが皆さんに僕の相談に乗ってもらえないでしょうか?

 実は目の前に外国人の男の人がいて、僕に向かって話しかけてきているのですが、残念ながら僕には何を言っているのかサッパリわからないんです。



「******!? **、********! ******!」



 しかも何故か、手には『剣』を持っています。

 ファンタジー物のゲームや漫画でよく見る、西洋風の剣です。


 

 見ただけでその剣が本物(・・)なのか、それとも偽物(・・)なのかなんて、見分ける鑑定眼を生憎(あいにく)と僕は持っていません。

 ただ太陽の光を時折反射していて、ギラギラと目に入ると眩しい輝きを放っています。



「「「………」」」」



 ゾロゾロ、ゾロゾロ。



 さらに問題なのが、僕と剣を持った男の人を取り囲むようにして、これまた手に剣やら槍やら果てには巨大なハンマーを携えた、狼男?みたいな人達がいることなんです。

 もう完璧に二足歩行している動物といった風貌です。

 明らかに着ぐるみではないモフモフな毛皮を身に纏っていて、特殊メイクかとも思いましたが、それにしてはちっとも違和感を覚えない自然な感じ。

 だって時々鼻先が乾くのか、長ーい下を伸ばしてベロリと舐めているんだから。 



「えっと、とりあえず何とかしてコミュニケーションを取らないと。……は、はろ~? ないすちゅ~、み~ちゅ~」



 とりあえず僕の知ってる外国語で、尚且つ挨拶の言葉をしっていた英語で話しかけてみる。

 だけど、外国っぽく握手をしようかと思って手を伸ばしたら、物凄い勢いで男の人が飛び退きました。



 ………ええぇ、ちょっとショックなんだけど。

 ちゃんと手は綺麗にしてるんだよ?

 トイレの後は必ず手も洗うし。



「*、********!? ***、*、***!」



 そしてなんだかさっきよりも強い剣幕で男の人が何かを言ってる。

 周りを取り囲んでいた狼男さんたちからも、得体の知れないプレッシャーを感じる。



「……はぁ~。もう、何なんだよ~」



 僕はどうしてこうなったのかと、思わず空を見上げこうなる前のことを思い出した。









 僕の名前は新見荒太にいみ あらた

 十六歳のいたって平凡な健康男児。

 自宅から一番近いという理由で選んだ県立高校に、この春無事入学を果たしたピカピカの高校一年生です。



 そんな僕の一日は、この日もいつも通りに幕を開けた。



 ピピピピッ! ピピピピッ! ピピパシッ―――。



 いつもの時間にセットした目覚まし時計のアラームを止める。

 


「う゛~~~、あ゛~~~」



 もう四月になったというのにまだまだ寒い。

 最近では、雪と桜が一緒に見られるってこともあるくらいだ。

 僕はゾンビのような声を上げ、ゾンビのような緩慢な動きで、天国のようなぬっくぬくだった布団から気力を振り絞って抜け出した。



「お~は~よ~……う?」



 部屋を出て寒い廊下を歩いているうちに、寝起きで回ってなかった頭の回転が、だんだんと回るようになってきた。

 そしてリビングに繋がるドアを開けて、家族に朝の挨拶をしたのだが返事がなかった。



「あれ~?」



 おかしいな?

 どこにいるんだろう?

 家族の姿を探していたら、机の上に置き手紙が置いてあった。



「なになに? 『昨日の特番を見て、アトランティスに行きたくなったので、父さんと母さんはちょっと出かけてきます』か。ふ~ん」



 どうやらウチの家族は、僕を置いて海外旅行に行ってしまったようだ。

 こういうことは我が家ではよくあることなので、特に慌てることもなかった。



 僕の父さんと母さんは、言葉で現すとすると『自由な風の子』だ。

 感性が普通の人とは違って、やりたいと思ったことは何でもする人達で、自称トレジャーハンターとのことらしく、意外と成功しているのか我が家はおかげで世間一般よりはやや裕福だ。

 そしてトレジャーハントして手に入れた、歴史的に価値のあるお宝とも、歴史を積み重ねたゴミとも見える代物が家の至る所に放置――もとい保管されてる。



「ふわ~っぁぁ。とりあえず、学校行く準備するか」



 僕は欠伸をしながら準備に取りかかる。

 カバンの中身は昨日の夜に確認してるからスルー。

 制服に着替えて、適当に冷蔵庫の中身を漁って朝食を済ませた。



「そうだ、父さんと母さんがいないならお金下ろしとかないと」



 両親が不在の間は、こういう時用に用意されている通帳のお金を使って、僕が家計のやりくりをすることになってる。



「今日帰ったらATM寄らないと。あー、でもコンビニのATMだと手数料掛かるんだよな~」



 手数料の掛からないATMはウチの近所にはない。

 ちょっと遠いけど、自転車で行こうかな。



 そんなことを考えながら家の玄関を開けて外に出る。

 鍵を閉めて、きちんと鍵が掛かっているか確認した時だった。



 ゴワアァーーーーーーーッ!



「うわっ!?」



 突然物凄い強風が吹き荒れた。

 台風が直撃したような暴風の中、僕は目を開けていられなくて、ゴミが入らないようギュッと閉じる。



 アァーーーーー……―――。

 ―――――――――。

 ――――――。

 ―――。



「ペッ! ペペッ! も~、何だったんだよ今の」



 口の中に入った砂粒や、唇に付いたゴミをペッペッと吐きだし、制服に付いた葉っぱ何かを摘んで落とす。



 ザ、ザ、ザ――シャキィィン。



「ん?」



 そんな時に砂を踏みしめる音と、鉄が擦れるような音がした。

 


「******!? **、********! ******!」



 そして目の前には見ず知らずの、外国人の男の人が剣を手に持って立っていた。

 


「え? 何? 何これ?」



 気が付くと僕は全く知らない場所に立っていた。

 後ろにあるはずの僕の家も、見慣れた家の前の歩道も、コンクリートの車道路も、電柱と電線もない。

 


 そこにあったのは、遮る物の何もない澄んだ青い空と流れる雲、剣を僕に突きつけている外国人の男の人と、武器を手にして取り囲んでいる狼男さんたちだった。





お読み頂きありがとうございます。


引き続き、12時・0時と書き溜めがある内はドンドン投稿していきます。

もう一本VRMMO物の作品を連載しているので、そちらを優先しつつも、どちらも書き進めていきたいと思っています。


次話は30日の12時に投稿予定です。

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