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第一話 プロローグ


駄文ですが、お付き合いいただけるならば幸いでございます





あなたは何のために戦いますか?


祖国のため?平和のため?家族のため?出世のため?笑顔のため?



これは、戦いでしか自分たちを証明できない不器用な|戦士達(男たち)の物語である。


信じられるのは、仲間


その仲間と笑い、泣き、楽しみ、勝つ



そういう男たちの…そういう野良犬たちの…物語である…









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




時は、西暦2076年


世界は、金、言葉、権力など無意味な、武力の…戦争の時代へと足を進めていた



2070年、第三次世界大戦勃発


今回の大戦もまた、小さな弾丸一発によって始まったのだ



その事件により戦争の再開。世界各国で争いは広がり、争いが争いを呼ぶ、阿鼻叫喚な状態へと陥った。

武力に長けている国によるじゅうたん爆撃によるダメージは、留まることを知ることはなく、どこに何の国があったのかは、もう誰も知ることはできない。




そんな地獄を生き残ろうと、また、緑の大地で走り回り平和な世を取り戻したいと願うものもいたが、今ではもう数えられるぐらいの少数なものとなってしまった。今の世界は、国の侵略などではなく、ただの殺戮を、戦争を、相手を殺すことを楽しんでいるからだ。

そんな状況で平和を取り戻したと叫ぶ何人かが現れたが、一週間ともたずに壊滅




また戦争が続くのだ





そんな中、また一人

平和を取り戻そうと考えている若者が現れるのだ。後に彼は、いや彼らは…後の時代に語り継がれていくのだろう










  元、北アメリカ大陸 北部


力をもたない人々が集まる住人街の大通りを、轟音を立てながら装甲トラックが道を造るように前進していた。


中には、12,3人の男たちが腰を掛けていた。

全員が全員、身を武装して片手には銃器を持って談笑や銃の自慢などをしている。


こいつらは全員、戦場で捨て駒として扱われるだけの元一般人だらけだ。誰もが、この世の中を良いことに人を撃ってみたい、戦場へ行ってみたいと思う阿呆な輩が増えるのだ


そんな中、ひとりの黒人男性が長椅子の端に座るまだ若い男に話しかけた。

「よう若いの。お前もこれからどっかの誰かさん目掛けて銃をぶっぱなしに行くのかい?」

黒人の男はニヤけながら若い男に絡んでいた。

「いやぁ、いい時代になったもんだぜぇ。俺ら一般人でも、こうやって実弾を使って戦うことができるんだからよ?」


自分の銃を見せつけるように叩き、

「俺、前は自動車整備工場で働いてたんだぜ?そんな俺がってわけよ。前々からこんな銃を野郎のケツにお見舞いしてやりたかったんだよ」

ハッハッと笑いながら喋り続ける黒人に対して、話を聞いていただけの若い男は、突然立ち上がり、黒人を睨みつけ、言い放った


「おい貴様。今回が初の戦場か?」


男の言葉に戸惑いながらも、黒人の男は「あ、あぁ…」とだけ返事をした。


「だったら言わせてもらうぞ。戦場を甘く見るな。

あの地に降り立った瞬間、楽しみながらなどと思っていると即座に死ぬぞ。

遊び半分で戦争に参加されても足でまといで邪魔になるだけだ!」


気づけば、黒人の男の他、乗車している男たち全員が注目していた


「銃を撃ちたいだけだと言うのなら、どっかそこらへんで死体に群がってるカラスでも撃ってろ。実戦経験のない奴ならその死体でも構わないだろうな」


その場でワイワイと喋っていた男たちは、一瞬にして静まりかえってしまった


そのまま若い男はまた腰掛けると、俯きながら一定の呼吸を繰り返していた









元アメリカ第七地区


そこに先程の輸送トラックは止まり、全員がゾロゾロと降りていった


その中の若い男も、早々に降りると、放送マイクらしきものが置いてあるテントまで歩いて行き、荷物を置いてあったテーブルの上に置いた


「おい、そこのメガネ。ここの指揮官を呼べ」


イスに腰掛けていたメガネの男は、若い男を一瞥すると、眉間にシワを寄せながら聞いた


「あんた……名前は?」



「アレン」


若い男、アレンはそう言った


「アレン・ノイシュ少尉だ、そう伝えろ」



この男の存在によって、このあとの世は大きく変わっていくのだ。

決して表舞台には立たないが、確かな成績を残していく、野良犬だ






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