八十八首目 封獣ぬえ
封獣ぬえ
平安の 京のみやこの ひとよにて
みをかくすため かへわたるべき
~意味~
今となっては昔の話、平安京を襲うのに、正体不明であり続けるため、姿を変えるべきかと自らに問うていたのは良い思い出。
霧雨魔理沙
「なんか意味が掴めないな」
博麗霊夢
「だって鵺だもの」
霧雨魔理沙
「文章力が足りない訳ではない、と」
博麗霊夢
「決して作者の力不足なんかではないわ」
霧雨魔理沙
「ところで霊夢」
博麗霊夢
「どうした魔理沙」
霧雨魔理沙
「なんかカンペが出てるぞ」
博麗霊夢
「『メタはそこまでにして、花咲か爺さんの続き』ですって」
霧雨魔理沙
「またやるのか?」
博麗霊夢
「やるって言っちゃってたから、七十三首目で」
霧雨魔理沙
「お前がな」
博麗霊夢
「仕方ないわね、じゃあ私から」
霧雨魔理沙
「忘れちゃった人は読み返してくるといいぜ」
博麗霊夢
「家に帰った幽々子は紫に灰の話をしました」
霧雨魔理沙
「これがあればわざわざ春度を集めなくて済む、と幽々子は嬉しそうでした」
博麗霊夢
「しかし紫は気が気ではありません。西行妖の封印が解かれたら大変なことになってしまうからです」
霧雨魔理沙
「紫は藍を使い、幽々子が寝てる間にもらってきた灰をただの灰とすり替えてしまいました」
博麗霊夢
「しかしそれでは幽々子が悲しむことになってしまう」
霧雨魔理沙
「そこに偶然通りかかったのが封獣ぬえでした」
博麗霊夢
「ぬえはその日だけ姿を桜の花に変えました」
霧雨魔理沙
「その花びらは夜になっても散らず、月の光を反射して妖しく輝いていました」
博麗霊夢
「満開の桜が幻だということに幽々子は気づいていましたが、なんとか喜ばせようと頑張った紫のことを思って黙っていました」
霧雨魔理沙
「幻の妖怪桜の下、親友の二人の仲は一層深まったのでした」
博麗霊夢
「めでたしめでたし」
霧雨魔理沙
「なんか腑に落ちないな」
博麗霊夢
「本当は幽々子の回でやるはずだったのに忘れてたのよ」
霧雨魔理沙
「もう色んな意味でグダグダだな」
皇嘉門院別当
難波江の 芦のかりねの ひとよゆゑ
みをつくしてや 恋ひわたるべき
なんか色々と申し訳ないです。
元々続きは考えてあったはずなんですが、忘れてしまって……
西行妖に花咲か爺さんの灰って、がんばったら短編が書けそうなネタですね。多分書かないけど。