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八十三首目 なずーりん

 なずーりん

この空は 道こそなけれ 飛び回り

 探し回りつ ねずみ鳴くなり


~意味~

空には当然ながら道はない。その空を飛び回り、探し回りしつつ、私のネズミは鳴いている。


霧雨魔理沙

「ナズーリンか~」

博麗霊夢

「妖怪ネズミ、ナズーリン。二つ名は『ダウザーの小さな大将』」

霧雨魔理沙

「小さいのに『大』将とはこれいかに」

博麗霊夢

「ネズミのクセに結構強かったわよね」

霧雨魔理沙

「ネズミのクセにな」

ナズーリン

「君たち、ネズミをその体の小ささだけで判断してもらっては困るな」

霧雨魔理沙

「出てきちゃったよ、ネズミ」

ナズーリン

「ネズミ呼ばわりするな!」

博麗霊夢

「だってネズミじゃない」

ナズーリン

「この振り(ペンデュラム)で殴っていいかな」

霧雨魔理沙

「丁重にお断りするぜ」博麗霊夢

「ダウザーってことは、あなた探し物が得意なの?」

ナズーリン

「まあそうだけど」

霧雨魔理沙

「丁度いいや、私の家に来てくれないか?」

ナズーリン

「はぁ?」

霧雨魔理沙

「見つからないものが二、三、いや、十個くらいあってね」

ナズーリン

「私は君たちの便利屋じゃないんだぞ」

博麗霊夢

「ちょっとくらいいいじゃない」

ナズーリン

「まあ人助けが嫌なわけじゃないからな」

霧雨魔理沙

「そうと決まれば早速行こうか」


ナズーリン

「今?」

博麗霊夢

「善は急げ、よ」

ナズーリン

「なんか違うような……」

霧雨魔理沙

「私たちについて来いよ~」


ナズーリン

「これはヒドいな、本当に家なのか?」

霧雨魔理沙

「そこまで言わなくても」

ナズーリン

「さっさと探すぞ」

霧雨魔理沙

「これがリストだ。よろしく頼むぜ」

ナズーリン

「わかった」


少女(?)捜索中……


ナズーリン

「ほら、終わったぞ」

霧雨魔理沙

「おお、さすが」

ナズーリン

「もうこんな時間じゃないか。私は帰るぞ」

霧雨魔理沙

「そっか、ありがとな~」

博麗霊夢

「今度はお賽銭持ってきてね~」


霧雨魔理沙

「ところで霊夢」

博麗霊夢

「どうした魔理沙」

霧雨魔理沙

「あのネズミは何しに来たんだ?」

博麗霊夢

「命蓮寺の短歌を届けに来たのよ、知らなかったの?」

霧雨魔理沙

「まあいいや、このペンデュラムは私のコレクションの仲間入りだ」

博麗霊夢

「……」


 皇太后宮大夫俊成

世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る

 山の奥にも しかぞ鳴くなる

オリキャラ短歌、募集中!


霧雨魔理沙

「集まるのか?」

博麗霊夢

「さあ……?」


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