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八首目 洩矢諏訪子
洩矢諏訪子
わが土地の 坤にぞ しかと住む
八坂の神と 人は言ふなり
〜意味〜
私の治めている土地の、坤の方向に、鹿と住んでいるという大和(奈良)の神を、人は「八坂の神」と呼んでいるのですね。
霧雨魔理沙
「諏訪子が詠んだのか、これ?」
博麗霊夢
「え?何か変なところでもあった?」
霧雨魔理沙
「いや、カエルも出てこないし、てっきり『あーうー』を繰り返して終わりにしてるかと思ってたから」
博麗霊夢
「あの人、結構すごい神様よ?これくらいの歌、普通に詠めるわよ」
霧雨魔理沙
「坤って諏訪子の能力だよな」
博麗霊夢
「ひつじさるは南西の方角を指すわ。ちなみに神奈子の『乾』は北西ね」
霧雨魔理沙
「私の八卦炉にも書いてあるけど、意味全然知らないな。今度香霖に聞いてみるか」
喜撰法師
わが庵は 都のたつみ しかぞすむ
世をうぢ山と 人は言ふなり