七十九首目 詠み妖精めいど知らず
詠み妖精めいど知らず
紅の 館の窓の すき間より
もれいづる月の かげのあやしさ
~意味~
咲夜さんの下、私が働く紅の館、その一番上の部屋にお嬢様はおられます。私が外の掃除をしている時も、「永遠に紅い幼き月」と呼ばれるお嬢様の妖気は窓のすき間から漏れ出してくるようです。
霧雨魔理沙
「すごいのかどうかわかんないな」
博麗霊夢
「何のこと?」
霧雨魔理沙
「当然のように言ってるけど、レミリアってそこまで強いか?」
博麗霊夢
「かなりの実力はあるでしょ」
霧雨魔理沙
「幼女にしか見えないんだけどな、外見だと」
博麗霊夢
「とりあえず吸血鬼でもあるし……」
霧雨魔理沙
「死んじゃうんだろ、日光浴びたら」
博麗霊夢
「らしいって噂もあるけど実際は日光浴びすぎると蒸発しちゃうんだって」
霧雨魔理沙
「てな感じでいま二回戦目をやっているわけだけども」
博麗霊夢
「もう少し字数が要るんじゃない?」
霧雨魔理沙
「いいぜ霊夢、まだまだ勝負はこれからだぜ!」
博麗霊夢
「前回の話をしようかしらね」
霧雨魔理沙
「寝とくわ、よろしく」
博麗霊夢
「詳しいことはおいておいて」
霧雨魔理沙
「手早く頼むよ」
博麗霊夢
「よくわかってるわ。私たちは前にもしりとりで勝負してたの」
霧雨魔理沙
「残りは私に任せな。セリフを見てくれればルールはわかると思う。あの時は霊夢が負けたんだ」
博麗霊夢
「だから今回はリベンジというわけ」
霧雨魔理沙
「結構進んだな」
博麗霊夢
「なんならもう終わりにしてくれてもいいのよ」
霧雨魔理沙
「よっぽどのことがない限り私は負けないぜ」
博麗霊夢
「前回のはケアレスミスよ。同じ過ちを二回するほど私もバカじゃないわ」
霧雨魔理沙
「私の真の実力をこれから見せてやるぜ」
博麗霊夢
「全力でかかってきなさい」
霧雨魔理沙
「言われなくてもそうさせてもらうぜ」
博麗霊夢
「ぜ責め……なら私にも策がある!」
霧雨魔理沙
「ルール違反なしで攻撃できるこの戦法に死角なんかないぜ!」
博麗霊夢
「前日と比べてちょっと声が変よ。もしかして、風邪?」
霧雨魔理沙
「ぜ……んぜんダメージなんて食らってないからな!」
博麗霊夢
「なぜ?」
霧雨魔理沙
「ぜ……ぜ……くそぅ!」
博麗霊夢
「うるさいわよ、そんなに声張り上げちゃって。とにかく私の勝ちね」
左京大夫顕輔
秋風に たなびく雲の たえ間より
もれいづる月の かげのさやけさ