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七十八首目 詠み鬼知らず

あらすじを変えてみました。特に理由とかはありません。

 詠み鬼知らず

地霊殿 かよふ烏の なく声に

 幾夜ねざめぬ きゅーとの私


~意味~

さとりのペットの烏が地霊殿に通う時、その鳴き声でいったい今まで何回睡眠を妨害されたことか……と旧都に住む私は悩むのです。寝不足は美容の大敵なのに。


霧雨魔理沙

「こいつ、本当に鬼か?」

博麗霊夢

「角ちゃんとついてたわよ」

霧雨魔理沙

「『角ちゃん』って誰?」

博麗霊夢

「なんで『かくちゃん』になるのよ。『つのちゃんと…』って言ってるでしょ」

霧雨魔理沙

「まあコレは小説ですから、音の情報はないんでね」

博麗霊夢

「前もこんなことあったわよね」

霧雨魔理沙

「誰も覚えてないだろうけどな、『さつ』と『ふだ』の読み間違いなんて」

博麗霊夢

「小説だから、書かれてないことは何にも伝わってないのよね」

霧雨魔理沙

「そうだな」

博麗霊夢

「前回私が琴を探しに行った時、萃香がいたでしょ?」

霧雨魔理沙

「ああ」

博麗霊夢

「あれは私がいなくなった瞬間に萃香が自分の密度を上げて登場してたのよ」

霧雨魔理沙

「結構ビックリだな」

博麗霊夢

「せっかくだから私たちの今の状況をおさらいしてみましょうか」

霧雨魔理沙

「何がせっかくなんだかわかんねえよ」

博麗霊夢

「こういう時は描写の基本、5W1Hに沿っていきましょう」

霧雨魔理沙

「じゃあ、when(いつ)

博麗霊夢

「今日、3月28日ね」

霧雨魔理沙

「あんまり関係ないけど、たまに季節のイベントやるからな」

博麗霊夢

「最初やる予定なかったんだけどね」

霧雨魔理沙

「そういうこと言わない」

博麗霊夢

「次、where(どこ)

霧雨魔理沙

「博麗神社の本堂? の一室」

博麗霊夢

「寒い時はこたつに入りながらやってたのよね」

霧雨魔理沙

「みかん食べながらな」

博麗霊夢

「こたつはいらなくなったけど、みかんはまだ食べたりしてるわね」

霧雨魔理沙

「はい、who(誰が)」

博麗霊夢

「私と魔理沙とときどき萃香」

霧雨魔理沙

「たまに紫、まれに詠み手」

博麗霊夢

「さて、what(何を)」

霧雨魔理沙

「百人一首を? でいいのか」

博麗霊夢

「百人一首をするって言ったら普通はカルタだけどね」

霧雨魔理沙

「さくさくいこう、why(なぜ)

博麗霊夢

「…………次、how(どのように)

霧雨魔理沙

「理由は紫だろ、howはのんびりと」

博麗霊夢

「ほのぼの、時にゆったり」

霧雨魔理沙

「何も変わってねえよ……ところで霊夢」

博麗霊夢

「どうした魔理沙」

霧雨魔理沙

「このキュートな鬼は何者なんだ?」

博麗霊夢

「自称『旧都のキュートな歌姫』、勇儀によれば下っ端の鬼」

霧雨魔理沙

「下っ端の鬼か、ならこんな歌でも仕方ない」


 源兼昌

淡路島 かよふ千鳥の なく声に

 幾夜ねざめぬ 須磨の関守

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