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七十六首目 雲山

 雲山

げんこつを 突き出す方は ひさかたの

 雲居一輪 娘にしたがふ


~意味~

わしがげんこつで攻撃する時は、愛娘の一輪の指示に従うのじゃ。


霧雨魔理沙

「意味、短いな」

博麗霊夢

「いい男は多くを語らないものなのよ」

霧雨魔理沙

「男っていうか、親父だけどな」

博麗霊夢

「男が詠むのは初m……気にしないで、なんでもないわ」

霧雨魔理沙

「初めてでもなんでもないからな、この百人一首においては」

博麗霊夢

「とりあえず名前知ってる中では初めてよね」

霧雨魔理沙

「ところで霊夢」

博麗霊夢

「どうした魔理沙」

霧雨魔理沙

「『ひさかたの』って何だ?」

博麗霊夢

「枕詞ね。決まり文句みたいなもので、ほとんど意味はないらしいわ」

霧雨魔理沙

「ふうん、例えば?」

博麗霊夢

「『たらちねの』母、『あしびきの』山、『ぬばたまの』黒とかね」

霧雨魔理沙

「で、『ひさかたの』は?」

博麗霊夢

「『ひさかたの』光とかね」

霧雨魔理沙

「光?」

博麗霊夢

「あとは……天とかにもかかっていくんじゃなかったかしら」

霧雨魔理沙

「雲山は『ひさかたの雲居一輪』と詠んでるぜ」

博麗霊夢

「娘のことを光か天のように考えているってことになるわね」

霧雨魔理沙

「これは……親バカ?」

博麗霊夢

「溺愛とも言う?」


 法性寺入道前関白太政大臣

わたの原 こぎ出てみれば ひさかたの

 雲居にまがふ 沖つ白波


霧雨魔理沙

「ところで霊夢」

博麗霊夢

「どうした魔理沙」

霧雨魔理沙

「今回二度目だな」

博麗霊夢

「ほとんど毎回言ってる気がするわ」

霧雨魔理沙

「この元の歌の詠み手、誰?」

博麗霊夢

「書いてあるじゃない」

霧雨魔理沙

「どう読むんだよ」

博麗霊夢

「うーん……ほっしょうじさきのかんぱくだいじょうだいじん?」

霧雨魔理沙

「どんだけ長いんだよ」

博麗霊夢

「これは役職の名前よ」

霧雨魔理沙

「どういう意味?」

博麗霊夢

「『前』は『関白』や『太政大臣』をやってた、今は『法性寺』で『入道』をやってる人なのよ」

霧雨魔理沙

「ちょっと違うけど二つ名みたいなものか」

博麗霊夢

「本名は藤原忠通っていうらしいわ」

霧雨魔理沙

「わざわざ長い名前付ける意味あるのか?」

博麗霊夢

「さあ?」

実際『ひさかたの』は日、雲など『天』のものにかかるものだそうです。

「ひさかたの光」は「ひさかたの(日の)光」という意味らしいです。


以上、豆知識でした。


次回もお楽しみに!

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