七十一首目 るなさ・ぷりずむりばー
るなさ・ぷりずむりばー
夕されば うさぎの因幡 おとづれて
私のやる気 風吹きて散る
~意味~
三人で曲の練習をしていたら、知らないうちに夕方になってました。そこにあの因幡てゐがやってきたせいで音もズレてしまいました。私のやる気は風と共に去りぬ……
霧雨魔理沙
「なんか正解がわかってきた人も出てきたから、正解発表だぜ!霊夢、お前は地獄だ!」
博麗霊夢
「ええー!なんでよ?博麗神社の巫女である私が地獄行きだなんて……ちょっと映姫様に話付けてくるわ。留守番お願いね」
霧雨魔理沙
「ちょっと待てよ。これはクイズだから、本当の話じゃないから。とりあえず話を聞け」
博麗霊夢
「仕方ないわねぇ」
霧雨魔理沙
「このクイズのポイント、それは『かな表記』だ」
博麗霊夢
「かな表記?」
霧雨魔理沙
「とりあえず今までに出てきたものをひらがなで書き出してみろ。読者の皆さんは二話ほどさかのぼってくれよな」
博麗霊夢
「誰に話しかけてるの?」
霧雨魔理沙
「いや、なんでもないぜ」
博麗霊夢
「書けたわ」
霧雨魔理沙
「それじゃ『天国』と『地獄』、共通点がないか探してみてくれ」
博麗霊夢
「あ、『天国』には点々が付いてる」
霧雨魔理沙
「そう、濁点が付いているのが『てん国』、付いてないのが『地獄』になってたのさ」
博麗霊夢
「その法則に従うと……私は地獄ね」
霧雨魔理沙
「そういうこと」
博麗霊夢
「霧雨魔理沙、あなたも地獄行きね」
霧雨魔理沙
「というわけで答えは『地獄』、回答を寄せてくれた皆さん、ありがとうな」
博麗霊夢
「ちなみに半濁点の『魂魄妖夢』は半分天国半分地獄らしいわね」
霧雨魔理沙
「ところで霊夢」
博麗霊夢
「どうした魔理沙」
霧雨魔理沙
「今回の歌についてなんにも話してないぜ」
ルナサ・プリズムリバー
「誰も私のことなんて気にしてない……鬱だ死のう」
博麗霊夢
「そ、そんなことないわ、ねえ魔理沙?」
霧雨魔理沙
「そうだぜ、『訪れて』と『音ズレて』は掛詞だよな」
ルナサ・プリズムリバー
「わかってくれる人がいた……」
博麗霊夢
「ね?あなたのことを誰も気にしてないなんて思っちゃダメ」
ルナサ・プリズムリバー
「そうだね。私、もっと練習するわ!」
霧雨魔理沙
「応援してるぜ!」
大納言経信
夕されば 門田の稲葉 おとづれて
芦のまろやに 秋風ぞ吹く