七十首目 博麗霊夢
博麗霊夢
「前回の答えは?」
霧雨魔理沙
「まだ。感想にもあったからついでにヒントをやるぜ。『魅魔様』も『神綺』も地獄だ」
博麗霊夢
「魔界の人たちだからね」
霧雨魔理沙
「ちゃんとクイズとして考えてくれよな?」
博麗霊夢
ふとひとり 神社たちいでて ながむれば
いづこもおなじ 秋の夕暮れ
~意味~
神社を一人飛び立って、幻想郷を眺めてみれば、どこも同じように夕日に赤く染め上げられていることですよ。
霧雨魔理沙
「なかなか良い歌だな」
博麗霊夢
「そんなはっきり言われると照れるわ」
霧雨魔理沙
「なんでお前が照れ……って、ええ!?」
博麗霊夢
「私が詠んだ歌を誉めてくれるなんて、魔理沙も優しいのね」
霧雨魔理沙
「ちょ、霊夢お前、いつの間に……」
博麗霊夢
「もちろんあなたの来る前に」
霧雨魔理沙
「……ずるいぞ霊夢!」
博麗霊夢
「どうした魔理沙」
霧雨魔理沙
「どうしたじゃねえよ。勝手に先に詠みやがって……」
博麗霊夢
「別にいいじゃないの。あなたも早く詠みなさいよ」
霧雨魔理沙
「ところで霊夢」
博麗霊夢
「どうした魔理沙」
霧雨魔理沙
「聞きたいんだが」
博麗霊夢
「何でもどうぞ」
霧雨魔理沙
「今は三月だ」
博麗霊夢
「だから?」
霧雨魔理沙
「秋の歌」
博麗霊夢
「え?」
霧雨魔理沙
「ど」
博麗霊夢
「」
霧雨魔理沙
博麗霊夢
「だからなんで一文字ずつ減らすのよ?前もこうなったでしょ?」
霧雨魔理沙
「そうだったな」
博麗霊夢
「学習しなさいよ」
霧雨魔理沙
「作者に言ってくれ」
博麗霊夢
「で、どういう質問?」
霧雨魔理沙
「3月に秋の歌を詠む?」
博麗霊夢
「そこは空想力で補うのよ」
霧雨魔理沙
「なるほどね……くずれたな」
博麗霊夢
「しかし流れはまだ続いている」
霧雨魔理沙
「断ち切りたいのに断ち切れない」
博麗霊夢
「そんなあなたの縁を切る、それが」
鍵山雛
「私の仕事」
霧雨魔理沙
「お~、見事にきれた」
博麗霊夢
「それではまた次回~」
良暹法師
寂しさに 宿をたちいでて ながむれば
いづこもおなじ 秋の夕暮れ