六十七首目 れいら・ぷりずむりばー
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れいら・ぷりずむりばー
ひとり夜 ゆめばかりなる にぎやかさ
廃洋館の 名こそ惜しけれ
~意味~
ひとりぼっちで過ごす夜。お姉様たちとにぎやかに暮らすことを夢見るのです。私の住んでいるプリズムリバー邸は「廃洋館」と呼ばれるようになってしまいました。それだけが悔しいのです。
霧雨魔理沙
「なんか最近暗い歌が多いな」
博麗霊夢
「いろんな歌を集めるのがこの企画のコンセプトらしいからね」
霧雨魔理沙
「というか、よく見たらこの歌の詠み手……」
博麗霊夢
「あぁ、三姉妹じゃないわね」
霧雨魔理沙
「誰、これ?」
博麗霊夢
「レイラ・プリズムリバー。三姉妹の妹さんね」
霧雨魔理沙
「じゃあ四姉妹だったのか」
博麗霊夢
「上の三人はプリズムリバー邸を出て行ったんですって」
霧雨魔理沙
「レイラだけが残ったと」
博麗霊夢
「で、あとはこの歌の通りね。にぎやかなお姉様たちを考え出して暮らしていたらしいわ」
霧雨魔理沙
「その考え出された騒霊ていうのがプリズムリバー三姉妹というわけか」
博麗霊夢
「そういうこと」
霧雨魔理沙
「で……」
博麗霊夢
「まだなんかあるの?」
霧雨魔理沙
「このレイラはどうやって詠んだんだ?」
博麗霊夢
「知らない。これは紫が持ってきたのをそのまま出してるだけよ」
霧雨魔理沙
「あいつのすることは毎度毎度わけが分かんねえな」
博麗霊夢
「考えてることを全然外に出さないものね」
霧雨魔理沙
「ところで霊夢」
博麗霊夢
「どうした魔理沙」
霧雨魔理沙
「幽々子からお前にって預かってた物があったんだ」
博麗霊夢
「この封筒……まさかお金?」
霧雨魔理沙
「いや、それはさすがにないだろ……」
博麗霊夢
「お金、お金♪……なにこれ?」
霧雨魔理沙
「手紙じゃねえの?」
博麗霊夢
「『お饅頭おいしかったです。また来年もよろしくね♪』……さっきまでのウキウキ感を返して!」
霧雨魔理沙
「お前が勝手に勘違いしただけだろ……」
周防内侍
春の夜の ゆめばかりなる 手枕に
かひなくたたむ 名こそ惜しけれ
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