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六十六首目 八意永琳

 八意永琳

もろともに あはれと思ふか 夜半の月

 姫よりほかに しる人もなし


~意味~

私が懐かしむように、月よ、あなたもまた私たちのことを懐かしんでいるのだろうか、いや私たちのことなど気にもかけていないだろう。私のことを昔から知っている方はもう姫様しかいないのですね。


霧雨魔理沙

「永琳も月が恋しかったりするんだな」

博麗霊夢

「もともとは地球に住んでたらしいけどね」

霧雨魔理沙

「私たちは幻想郷で育ったようなもんだからここがふるさとになるんだよな」

博麗霊夢

「そうね、故郷が懐かしいっていうのは私たちには分からない感情よね」

霧雨魔理沙

「この先幻想郷をでる可能性もないから一生分からずじまいか」

博麗霊夢

「仕方ないと言えば仕方ないことだけどね」

霧雨魔理沙

「月の人ってみんなあんなに頭良いのかね?」

博麗霊夢

「月に行ける程度の頭脳はあったんでしょうね。どうやって行ったかは知らないけど」

霧雨魔理沙

「永琳も大変だったんだろうな。月に行ったり、姫と一緒に脱走したり……」

博麗霊夢

「自分で選んだ道だから誰にも文句は言えなかったんでしょうね」

霧雨魔理沙

「まだ結構尺はあるぜ」

博麗霊夢

「何よ『尺』って」

霧雨魔理沙

「とにかくなんかねえか?」

博麗霊夢

「そういえば」

霧雨魔理沙

「なんだ?」

博麗霊夢

「今日って3月14日よね?」

霧雨魔理沙

「もう日付変わるけどな」

博麗霊夢

「ホワイトデーじゃない」

霧雨魔理沙

「忘れてたぜ」

博麗霊夢

「どうしよう、何も用意してないわ」

霧雨魔理沙

「私にお返しなんていらないぜ?ただの友チョコだったんだから」

博麗霊夢

「違うわよ、幽々子のところ……」

霧雨魔理沙

「あ」

博麗霊夢

「このせんべいでいいかしら?」

霧雨魔理沙

「とりあえず食べ物なら平気だろ。私の名前もそこに付けといてくれないか?また持って行ってやるからさ」

博麗霊夢

「分かったわ……じゃあこれ、お願いね」

霧雨魔理沙

「了解、じゃ行ってくるぜ!」

博麗霊夢

「行ってらっしゃーい……なんか永琳関係なくなっちゃったわね」


 前大僧正行尊

もろともに あはれと思へ 山桜

 花よりほかに しる人もなし

今日はホワイトデーでした。

地震が起きてしまってそれどころではなくなってしまいましたが……


私?もらってないから用意するものもありませんよ?

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