六十五首目 ふらんどーる・すかーれっと
ふらんどーる・すかーれっと
狂気おび 乾かぬ血だに あるものを
牢に囚はるる 身こそ惜しけれ
~意味~
狂気を帯びて、血は乾くことがない、牢に囚われた私の身。早く外に出たい……
霧雨魔理沙
「これは……」
博麗霊夢
「昔のフランね」
霧雨魔理沙
「紅魔館の牢に幽閉されてたって話か」
博麗霊夢
「じゃあ今回もやってみますか?」
霧雨魔理沙
「『ふらんどーる』で?」
博麗霊夢
「『すかーれっと』も入れちゃいましょう」
霧雨魔理沙
「ではお手本をどうぞ」
博麗霊夢
「私が先なの?仕方ないわね。
ふゆの間は
らくをしようと思って
んだけ
ど、なかなかけ
ーかく立て
るのは難しいなと実感
する今日この頃。とにも
かくにも我らがクイ
ーンのために疲
れた体に鞭打
ってみんなと働かない
といけないのさ」
霧雨魔理沙
「こんだけ長くなると物語が生まれるんだな」
博麗霊夢
「働きアリの気持ちを表現してみました」
霧雨魔理沙
「次は私だな。
ふだんか
らめ
ん
ど
ーなことはさけ
るように
するせい
かくなのでル
ールだけ守
ればあとは気にせずちゃちゃ
っ
と済ませてはい完成」
博麗霊夢
「あなた……これは……ないわ……」
霧雨魔理沙
「この主人公の性格を忠実に表現した結果、こうなったんだぜ?」
博麗霊夢
「……まあいいわ。もうちょっと話しましょうか」
霧雨魔理沙
「フランの翼ってあれで飛べるものなのか?」
博麗霊夢
「さあ……?別に翼があるから飛べるって訳でもないし」
霧雨魔理沙
「翼に関係なくほとんどみんな飛べてる世界だしな、ここ」
博麗霊夢
「そういえばあなたはどうなの?」
霧雨魔理沙
「何が?」
博麗霊夢
「箒なしでも飛べるの?」
霧雨魔理沙
「ああ、飛べるぜ。箒に魔力を貯めてあるから、箒を使えば疲れずに飛べるんだ」
博麗霊夢
「へえ、便利なのね」
霧雨魔理沙
「まあ、魔法を習い始めた頃からの相棒だよ、あの箒は」
博麗霊夢
「………落ちないわね」
霧雨魔理沙
「は?」
博麗霊夢
「話にオチがつかないってこと」
霧雨魔理沙
「いいんじゃないか?空を飛ぶ話なんだから」
博麗霊夢
「お後がよろしいようで……」
相模
うらみわび 干さぬ袖だに あるものを
恋にくちなむ 名こそ惜しけれ
お知らせ
節電のための計画停電が今日から行われるそうです。
それに伴って今後投稿を控える可能性があるのでここにお知らせいたします。