六十四首目 小悪魔
小悪魔
朝ぼらけ 湖の霧 たえだえに
あらはれわたる 紅魔館かな
~意味~
朝日が登り始める頃、辺りの霧は途切れ途切れになって、だんだんと姿を現すのは紅魔館なのです。
霧雨魔理沙
「なんか、いい歌だな」
博麗霊夢
「趣って言うのかしら?情景が浮かんでくるわね」
霧雨魔理沙
「小悪魔って文学的なんだな」
博麗霊夢
「まあ元の歌の意味をそのままにして固有名詞だけ直せばこんなもんよ」
霧雨魔理沙
「そういうこと言うなよ」
博麗霊夢
「じゃあ今回は『こあくま』であいうえお作文とかやってみますか」
霧雨魔理沙
「よし、やってやんよ。
こんなところに
あったのか
くすんだ色の
まほうじん」
博麗霊夢
「魔法陣ってなくなるものなの?」
霧雨魔理沙
「たまにな」
博麗霊夢
「今度は私ね。
こうりんどうに
あずけてる
くりーにんぐ
まちの巫女服」
霧雨魔理沙
「お前の巫女服ってクリーニング必要なのか」
博麗霊夢
「たまには、ね」
霧雨魔理沙
「んじゃ次は……」
博麗霊夢
「萃香ね」
伊吹萃香
「へ?」
博麗霊夢
「『こあくま』であいうえお作文」
伊吹萃香
「まだ状況が飲み込めないんだけど」
霧雨魔理沙
「上の会話読めばいいんじゃないか?」
伊吹萃香
「あ、読めるんだ……分かったよ、やりゃいいんだろ?
ここにおいて
あったはずなんだけどな
くろだにヤマメに貰った、う
まそうな酒」
霧雨魔理沙
「ちょっとずるくないか?」
博麗霊夢
「ここは多目に見てあげましょうよ」
霧雨魔理沙
「次で終わりにするか」
博麗霊夢
「萃香、あなたが選んでいいわよ」
伊吹萃香
「ん~、じゃ紫」
八雲紫
「ちっバレたか」
霧雨魔理沙
「またいたのか」
博麗霊夢
「紫、トリは頼んだわ」
八雲紫
「仕方ないわね~
こころはいつも
あいに満ち
くるくる
まわる、私は紫☆」
霧雨魔理沙
「これで終わりか」
博麗霊夢
「萃香、ありがとう、もう戻っていいわよ」
八雲紫
「ちょっと、私のあいうえお作文は?」
権中納言定頼
朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに
あらはれわたる 瀬々の網代木